AzWM9 Script Frontend


概要

AzWM9SFは、Windows Media 9 エンコードスクリプトのフロントエンドです。
Windows Media 9 エンコードスクリプトを使用して、ファイルをWMVやWMAファイルにエンコードします。

AzWM9SFの特徴として、

・設定を4つまで保存できる
・ビデオビットレートの計算機能がある
・設定のバッチファイルを出力できる
・開始位置と終了位置をプレビューしながら指定できる
・複数の設定を連続でエンコードできる
・エンコード終了時にWindowsを終了させることができる

などがあります。


動作環境

Windows 2000/XP

Windows Media 9 Series Encoder がインストールされていること。


インストール/アンインストール

アーカイブファイルを適当なフォルダに解凍するだけです。
「AzWM9SF.exe」を実行すればソフトが起動します。

ソフトが必要なくなった時は、フォルダごと削除してください。
レジストリは使用していません。


メニュー

連続エンコード 複数のファイルを別の設定で連続でエンコードします。
エンコードしたい設定を追加して「エンコード開始」でエンコードされます。
また、連続エンコード時もオプションの設定は有効です。
出力後のファイルを再生 「出力ファイル」に指定されたファイルを関連付けられたソフトで再生します。
エンコード中は実行しないでください。
バッチファイルに出力 現在の設定をバッチファイルに出力します。
出力されたバッチファイルを実行すればエンコードが開始されます。
コマンドプロンプト起動 Windows Media 9 Encoder のパスでコマンドプロンプトを起動します。
直接スクリプトを実行したい場合に使用してください。
「cscript wmcmd.vbs パラメータ…」でスクリプトを実行できます。
設定(1〜4) 設定を変更します。
各設定ごとにパラメータを保存して切り替えることができます。
(タイトルなどの属性と開始位置・終了位置は保存されません。全設定で共通です)
エンコード終了後にDOSウィンドウを閉じる このメニューにチェックが入っていると、エンコード終了後にキー入力待ちをしません。
エンコード終了後にDOSウィンドウは閉じられます。
「エンコード終了後に電源を切る」にチェックが入っている場合は無効です。
エンコード終了後に電源を切る エンコード終了後にWindowsを終了させてパソコンの電源を切ります。
バッチファイル内で最後に「shutdown.exe」を実行することでWindowsを終了させています。
処理の優先度 処理の優先度を通常より低くして他のアプリケーションを優先させる場合に有効です。
(AzWM9SFではバッチファイルを作成して実行する性質上、優先度を通常より高くすることはできません)


パラメータ

入力ファイル エンコードしたいファイル、もしくはフォルダ名。
フォルダ名を指定すると、フォルダ内のすべてのファイルをエンコードします。
出力ファイル 出力ファイル名。
「入力ファイル」にフォルダ名を指定した場合は、出力フォルダを指定してください。
ビデオ・オーディオ、ビデオのみ、オーディオのみ 入力ファイルがビデオとオーディオを含んでいる場合のみ意味のある設定です。
動画ファイルからビデオのみ、またはオーディオのみをエンコードしたい場合に指定してください。
[ビデオ] モード ビデオのエンコードモード。
[ビデオ] コーデック エンコードに使用されるコーデックを指定します。
[ビデオ] ビットレート ビデオのビットレート。単位はkbpsです。

「計算」
ファイルサイズ・時間・オーディオビットレートからビデオのビットレートを計算できます。
項目に値を設定して「計算」を押せばビットレートが計算されます。
計算結果のビットレートを修正すれば予想ファイルサイズも計算し直されます。

実際の計算は、
ビットレート[kbps] = (ファイルサイズ[kbyte]*8)/時間[秒] - (オーディオビットレート[kbps]+9)
となっています。
[ビデオ] 品質 ビデオの品質。
(CBR時)0で最も動きが滑らかになり、100で最も鮮明な画像になります。
(品質ベース時)全体の画像品質。
[ビデオ] ピークビットレート ビデオの最大ビットレート。ピークビットレートベース時のみ。
[ビデオ] フレームレート ビデオのフレームレート。
1秒間に何コマあるかを指定します。
[ビデオ] キーフレーム キーフレーム間の秒数。デフォルトは10。
[ビデオ] バッファorピークバッファ 再生時にメモリに確保しておくビデオの秒数を指定します。
デフォルトは5秒です。
[ビデオ2] サイズの変更 ビデオサイズを変更します。
[ビデオ2] クリッピング ビデオをクリッピングして、無駄な部分を除きます。
上、下、左、右のクリップするピクセル数を指定します。
[ビデオ2] ピクセルフォーマット ピクセルのフォーマットを指定します。
[ビデオ2] ピクセル縦横比 ピクセルの縦横比を指定します。
1:1で現在の縦横比を維持します。
[ビデオ2] デコーダの複雑さ エンコードするコンテンツの複雑さの区分を指定します。
通常は「メイン」で問題ありません。
[オーディオ] モード オーディオのエンコードモード。
[オーディオ] ビットレート オーディオのビットレート、サンプリングレート、チャンネル。
[オーディオ] ピークビットレート オーディオの最大ビットレート。ピークビットレートベース時のみ。
[オーディオ] ピークバッファ オーディオのピークバッファ。ピークビットレートベース時のみ。
[時間] ソースの開始位置と終了位置を指定してください。
「プレビュー設定」でDirectShowを使用してプレビューしながら指定できます。
パフォーマンス エンコード時の処理能力を指定します。
左に行くほどエンコード時間が速くなり、画質は悪くなります。
右に行くほどエンコード時間が長くなり、画質を重視します。

「エンコード実行」でエンコードを開始します。
スクリプトが起動してDOSウィンドウが表示されます。
エンコードが終了するまで待ってください。
DOSウィンドウが表示されたらAzWM9SFは終了させても問題ありません。


エンコードモードについて

CBRは固定ビットレート、VBRは可変ビットレートの意味です。
1passは1回のパスでエンコードします。
2passは1回目でまずソース解析してビットレートを計算し、2回目で実際にエンコードします。
1passより時間は倍かかりますが、その分1passよりも質は良くなります。

1pass-CBR
2pass-CBR
一定のビットレートでエンコードします。
2pass-CBRはあまり使用する意味がないと思います。
品質ベース
(1pass-VBR)
全体の品質を指定してエンコードします。
ファイルサイズは予想できません。
品質重視で作成する場合によく使用します。
ビットレートベース
(2pass-VBR)
全体のビットレートの平均が指定したビットレートになるように可変ビットレートでエンコードします。
少ないビットレートで十分な所では少なく、よりビットレートが必要な所では多く割り当てられます。
ファイルサイズを特定し、かつ品質も重視したい場合に使用します。
ピークビットレートベース
(2pass-VBR[Peak])
基本的にはビットレートベースと同じですが、最大ビットレートを指定できる点で異なります。
最大ビットレートで指定したビットレート以上の値は割り当てられません。
コマ落ちすることもあります。


開発環境

開発言語Microsoft Visual C++ 6.0 (SP5)
OSWindows2000


その他

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