夢幻境

彼方


彼は旅人・・・
幾つもの道を歩き
夜露に濡れ
月夜の光を浴び
そしてあて無き道を進む
彼がいたことは誰もが覚えている
彼が話したことは誰もが覚えている
だが
彼の姿は誰も覚えていない
それはまるで一陣の風のように
彼が過ぎ去った後
私達の心に
一つだけの思い出を残して

ONCE I DREAMT/いつの日かめぐり逢う夢      

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