静岡空港って本当に必要?


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静岡空港って本当に必要でしょうか?

先日どこかのテレビ番組で全国の無駄な空港建設について語られていました。
開港しても利用見込みの何分の一の利用しかなく赤字が続いている空港がいくつもあるのに、
まだ作ろうとしているところがある、その無駄ではないかという空港の中に静岡空港も含まれていました。

私は静岡県に住んでいます。当然空港建設の話は知っています。しかし賛成ではありませんでした。今でも。

静岡県には、新幹線、JRの在来線、東名高速道路、国道1号線、そのバイパス道、さらに第二東名高速道路も建設中で
各地と結ぶ幹線道は全国的にはかなり充実していて、これ以上増やす必要は無いのではないかと思っています。

ただし、都会と違い自宅からその幹線道へ行くまでのアクセスは、まだまだ不便な箇所がいくらでもあります。
例えば私の家からですと、最寄のJR駅まで4〜5Km、そこまでバスで行こうとしても、
最寄のバス停まで7〜800mしかもバスは1日数本しか止まらないという状況です。
(これでも全国的に見ればまだましな方かもしれませんが。)

静岡の場合必要なのは、静岡と全国の拠点とを結ぶ幹線ではなく、県内の各地から幹線へのアクセスの方です。
バス路線の拡充やJR新駅の設置などの方がよほど県民に喜ばれます。
空港など作る金があったらそちらの方へもっと回してもらいたいものです。

そのテレビ番組の中で、地元の強い要望があって建設が進んでいるという説明がありましたが、その地元とは
静岡県民のことではないと、ここで強く主張しておきたいと思います。

建設予定地周辺に住むほんの一部の賛成派の人たちと、あとは建設に関わり得をする人たちが推進しているに過ぎません。
決して県民全体の民意ではありません。

正直言って私は建設反対ではあったものの、まあそれなりの利益があるのなら作ればいいんじゃない、ぐらいの
軽い気持ちで見ていました。しかし、その番組によればそういった地方空港で採算の取れている空港は極わずか
(よく覚えていませんが無しといっていたかもしれません。)だそうです。

静岡空港もその例外ではないと私も思います。となると、これがもっとも私が心配になることなのですが、
赤字経営になった時の穴埋めです。当然の事ながらそれは県民の税金から支払われることになるわけです。
一部の推進派の人間によって作られた空港の赤字の尻拭いを、
反対派も傍観者も含めたみんながさせられることになるなんて冗談じゃありません。

建設は既に相当なところまで進んでしまっています。
だから今更後戻りは出来ないというのがお偉方の言い分のようですが、
「過ちては改むるに憚ること勿れ」
ということわざがあります。

今からでも遅くはないと思います。関係者の方々、どうか考え直してください。

(何人の方がこれを読んでくれるか分かりませんし、正直私は文章を書くのは苦手です。
 識者の方から見れば、このアホ何言ってんだぐらいにしか見えないかもしれません。
 でもどうしても言っておきたくて書きました。
 貴重な税金が無駄使いされていくのを放っては置けません。その気持ちだけは分かっていただきたいのです。)
2007/3/29 記 top