pd_icon Pd [Pure Data]
Mac OS Xへインストールした際の覚書、およびドキュメント部分翻訳(参考)
VA034381 HOME
Makoto Inoue
2004/01/25
*7 2004/02/01
*8 *9 2004/02/21
要約
    1. TclTkAqua-*.*.*.dmgをダウンロードしインストールする *8
    2. Pd Version 0.**-* for Macintosh OSXをダウンロード、解凍、適当なディレクトリに置く
    1. ターミナルから~/pd/bin/pdを起動(pdフォルダをホームに置いた場合)

 以下はPdのドキュメントでMac OS Xへのインストールに関する部分の翻訳です。原文(著作権者はMiller Puckette氏)は、http://www.crca.ucsd.edu/~msp/Pd_documentation/x3.htm#s1.3 または、/pd/doc/1.manual/x3.htm#s1.3 です。翻訳は公式なものではありません(Web公開に関してはMiller Puckette氏の許可を得ています)、保証もありません。参考になさる場合は自己責任でお願いします。

3.3. Mac OS XにPdをインストール
Pdのバージョン0.35以降はMac OS Xをサポートしています。ジャガー OSX 10.2が必要です。

Pdをインストールするために、ソースをダウンロードし自分でコンパイルすることができますし、Mac OS Xスタイルの“パッケージ”を見つけることもできます(こちらの方がより簡単)。最初のパッケージはAdam Lindsayによってまとめられ、最新のものはHansによる http://www.pure-data.org/Members/hans/ にあるもののようです。このパッケージは簡単にインストールできるので、以下の指示に従う必要はありません。

バイナリtarballからOSXにインストールするには:

http://www.crca.ucsd.edu/~msp/software.html にあるバイナリtarballでインストールをするにはより多くの手順を採ることになりますが、それはより“公式”な方法なのです。インストールするには:

Tcl/Tkをダウンロードしインストールします(もし未だしていないのであれば);Hansのページに指示があります、もしくは: http://prdownloads.sourceforge.net/tcltkaqua/ *8 を見て下さい。得たものをダブルクリックし(ディスク・イメージが開きます)、"パッケージ"アイコンをダブルクリックします。するとインストーラがそこからの進み方を指示します。

次にpd-0.37-0.mac.tar.gzというようなtarballをダウンロードし、解凍します(OSXではそのものをクリックするだけで済むと思います)。例えばあなたのhomeディレクトリにそれをインストールします。そしてシェル・ウインドウを起動し"~/pd/bin/pd" とタイプ入力すると、Pdが起動するでしょう。

ソースからOSXにインストールするには:

ダウンロードしたのがsourceでも“package”でも自分でPdをコンパイルすることができます。これは、自分でPdを改良するためであったり、あるいはMac OS X用にコンパイルされたものが出回る前に最新バージョンを入手するためであったりします。

Pdをコンパイルできるようにするためには、Tcl/Tk(/Applications/Wish Shell.app と /Library/Frameworks/Tk.framework と /Library/Frameworks/Tcl.framework)をインストールしておかなければなりません。

はじめにOSX用のTK( http://sourceforge.net/projects/tcl/ )をダウンロードしインストールします。OSX用にコンパイルされた最近のものを入手するには、“latest file releases”を探し、TCLの“download”リンクを見つけます。それから“TclTkAqua-8.4.1-Jaguar.dmg”(バージョンは変わっているかもしれません)をダンロードします。このダウンロードしたファイルをクリックすると“folder”が開きます。そのフォルダーの中の“package”アイコンをクリックすると自動インストーラがTcl/Tk をあなたのシステムに入れます *2

Tcl/Tkの古いバージョンでは、XFree86から"h"ファイルを入手し /usr/X11R6/include に入れなければなりませんでした。そのHファイルを次の所からダウンロードできます:

   http://www.crca.ucsd.edu/~msp/x.tgz

(これらのファイルの再配布のためには、個々に相応の著作権表示が必要のようです。)((私はこれが必要でなくなることを望みますが、これらのファイルがダウンロードされ続けていることは分かっていますので、必要とされなくなった事がはっきりするまでしばらくの間そこに残しておきます。))

それから、Linuxの場合と同じように *3、pd-0.**.tar.gzを~/pd-0.35-test17というようなディレクトリに解凍します。pd-0.36-0/src へcdし、"./configure" そして "make" とタイプ入力します 。次に ~/pd-0.36-0/bin/pd とシェルにタイプ入力し、お楽しみ下さい!


シェルに"pd"とタイプするだけで良いようにするには ~/.tcshrc ファイルに

   alias pd ~/pd/bin/pd

の1行を記入します。(シェルは起動時にのみ ~/.tcshrc ファイルを読み込みますので、次をタイプ入力しなければ今あるシェルには有効になりません。

   source ~/.tcshrc
*5 *9

時には、オーディオを正確に開くようにするため、明示的に "-soundindev" と "-soundoutdev" フラッグをPdに与えなくてはなりません; "pd -listdev" で正しいディバイス・ナンバーを表示します。

MIDIを作動させるためには、USB MIDIインターフェイスがインストールされるようにMac OSX magic *6 を行わなくてはなりません。
Midisportディバイスでこの件は行われると確認しました、あなたはただそのOSXドライバをダンロードし指示に従えばよいと思います。

MIDIを作動させるには、私が試した機種では、次のようにタイプする必要がありました。

   pd -midiindev 1 -midioutdev 2
訳者による注釈
*1 には最新バージョンは無いかもしれませんので、http://www.crca.ucsd.edu/~msp/software.htmlPd Version 0.**-* for Macintosh OSXをダウンロードした方がいいと思います。
*2 “latest file releases”のTCL“download”のリンク先は最新版しか置いてないので、“TclTkAqua-*.*.*.dmg”は無いかもしれません。その場合、“latest file releases”の“TCL”のリンク先には古いバージョンがあるので、そこで見つけます。
*3 Linuxへのインストール、その他については、Tetsuya Saito氏のサイト http://psyto.s26.xrea.com/pd/jpdoc/index.htm が参考になります。既に多くのPdドキュメントが翻訳されています。
*4 ここでは“Pd Version 0.**-* source distribution”をコンパイルする方法を説明しています。“Pd Version 0.**-* for Macintosh OSX”は既にコンパイルされているようです。
*5 aliasに関しては、この指示に従っても環境によってはうまくいかないようです。aliasを設定しなくても起動できるのでいまのところ英語のままにしています。
*6 "magic"は固有名詞なのか、Mac OS XのMIDI-USB自動設定を指すのか不明です。
*7 2004/01/25の時点で既に原文 http://www.crca.ucsd.edu/~msp/Pd_documentation/x3.htm#s1.3 が更新されていたのでそれに合わせ訳文を更新しました。
*8 TclTkAquaBI、TclTkAqua、TclTkAquaStandaloneの3種類があります。また、バージョンも複数ありますので、ご使用のOSに適したものをDaniel A. Steffen氏のサイトで確認ください=> http://www.maths.mq.edu.au/~steffen/tcltk/TclTkAqua/
*9 この部分も訳しました。私の場合、aliasではなく"set path=($path /usr/local/bin)"を~/.tcshrcに記入しました。

©2004 Makoto Inoue