【赤ちゃんの歯の手入れの話】 生後数ヶ月もすると乳歯が生えてきますが、さて、どうしてあげたらいいでしょう? まず、「こら、食いつくな!」と言う(笑)、あれ、すっごく痛いですよね〜何の予告も脈絡もない上に容赦までないですから。 それはさておき、当然赤ちゃんは自分でケアできませんので、保護者の方が世話してあげなくてはなりません。 方法論としてはふたつ。 1:虫歯になりにくい食生活 2:いかに歯磨きするか 1は非常に大事です。 中でももっとも注意しなければならないのは、砂糖(主成分はショ糖<スクロース>)の入っている食品です。 糖に分類される物質はたくさんありますが、ショ糖は特に虫歯の主原因菌であるミュータンス菌の大好物で、虫歯活性がおおいに上がってしまいます。 寝る前にあげるのは控えたいですね。 脱水症状をおこしたときなど、スポーツ飲料の類を与えるのを勧められることがあるのですが、これにショ糖が含まれている場合があるので、要チェックです。 どちらにしても睡眠中は唾液があまり分泌されず、虫歯になりやすいので、寝る前に与えるなら冷まし湯やカフェインの入ってないお茶のような、虫歯菌のエサにならないものが望ましいのですが・・・歯医者の立場からですけどね。 さて2の歯磨きについてですが、結論としては少なくとも6歳臼歯が生えそろう頃までは保護者による仕上げ磨き(別項にて説明します)が必要です。 乳児期ならば、ガーゼや綿棒で歯を拭いてあげるくらいでよいでしょう。 あまり神経質にゴシゴシ擦りすぎると、周りの粘膜を傷つける元になりますので、程々がよいです。 赤ちゃんが歯磨きに興味を持つように仕向けるのも大事です。 例えば歯を磨いてるところを見せてやる、とかですね。 監視は必要ですが、歯ブラシをくわえさせてやるのもいいです。 徐々に歯ブラシに慣れさせて、満2歳までに仕上げ磨きの習慣づけができるのが理想でしょう。 |