評価p 書名 編者 出版社
★★★★★ 金子光晴詩集 中島可一郎 白鳳社
 標記出版社の青春の詩集/日本編という白っぽい表紙のシリーズで連番19番です。
 とくに詩を読み漁っているという訳ではないのですが、金子光晴さんは高校のとき国語便覧という教科書の副読本で一部を読んで興味を持ちました。かれこれ20年位たまに詩集を引っ張り出してちょーっと眺めます。放浪の詩人だったらしく、反骨精神にあふれたその詩が気持ちを高揚させてくれます。息子がいたら割と早くに読ませたいです。娘がいたらあんまり読ませたくないですね。たちの悪い虫に連れていかれそうだから。
 外国の詩人も評論を伝って読んだのありますが、いつも金子光晴から派生してます。読んだ中ではランボウがノリが近くてかっこよかったな。

 お奨めの詩の一部はこんな感じです。=>(縦書き君シリーズB)<=著作権に引っかからないように一部だけですけど・・・。右翼の人は僕や金子さんの関係者をテロらないように。別に他意あって掲載したわけじゃないです。その当時にわかる人にはわかるように精一杯反骨精神でかいたんだなと想像します。こんな詩を書きなぐりながら放浪するのは日本のランボウといっていいでしょう。

 僕の持論ですが、小説家は上手に嘘つくと評価されますが、詩人は体張って本音語ると本当の詩人。反戦思想を持っていたら、体を膾斬りにされて、屍になっても「戦争反対」っていわなあきませんね。時に自由は命がけで手に入れるもの。みずみずしい言葉の感性なんてナンボ光らせても、放浪で悟ったこととか、こころの底から考えたことを魂で書いた詩ほど強い詩はない。言葉遊びはハートに響かんです。その点、金子光晴はホンマの詩人ですね。(斯界では評価されてないけど、武者小路実篤もいいぞ。)
 こんな人たちのことを思うとサラリーマンって、やになりますね。ナンボ本音をいってもはぐらかすわけのわからんおっさんおったり、正直に物言ってるといつの間にやら悪者にされたりと・・・。(すんません。独り言です。)はあー強くなりたい。でもまたユンケル書こう。

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