評価p	書名	著者	出版社
★★★★★	黄金流砂	中津　文彦	講談社
ハードカバーで古本で購入して読みました。講談社から出てる江戸川乱歩賞の文庫に収録されてますので今でも新本で読めます。 　連続殺人事件と時刻表トリック（昔はやったやつですね。時代を感じます。）がありますが、本作品の面白いところは暗号と奥州藤原氏の黄金伝説。これに尽きます。平泉行くなら、これ読んでから行きましょう。下手な解説書よりずっと面白いです。（あと、「修羅の刻（川原正敏　著　マンガ）」の8-10巻も読んでおこう。おもしろいぞー。） 　導入部はちょっと長いです。話が歴史物なのでしょうがないとは思います。（むりやり殺人事件を複雑化しているのでややこしい導入がいるようにも思います。）古文書の暗号が出てくると急に読むのがやめられないほど面白くなります。架空の暗号が解かれるシーンと金鉱脈が見つかるシーンは圧巻です。この人一発屋です（「闇の天草四郎」とか、色々出してますが・・・。）。この「黄金流砂」だけは押さえておきましょう。スケールの大きい話です。乱歩賞には完成度の高い作品がいくらでもあります。本作品の完成度は今ひとつかもしれません。でも、時間的スケールの壮大さでは本作が（あ、「５０万年・・・」があったか・・・。でもこっちがいい。）一番かと思います。とにかく面白かった。

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