評価p 書名 著者 出版社
★★★★ マシニスト スコット・コーサー 竹書房文庫
 マシニストっていう映画(2月上旬から公開)のノベライズ小説です。
 映画の前に小説読むのはよかったり、悪かったりですが、今回は面白かったです。
 マシニストの主人公は強度の不眠症のがりがりの男。身長190で50キロだって。自分のまわりで不可思議なことが起こりまくりだんだんと狂気に駆られていきます。
 ハングマンっていうゲームがあるんですね。単語の一文字に相当するアンダーバーの上に文字を置いていき、間違えると首を吊られた男の絵が上に出来上がっていくというゲームらしい。
 そんないたずら書きが、しかもだんだん出来上がっていって、何度も、自宅の冷蔵庫の上にポストイットで貼ってある。気持ち悪いでしょ。主人公が勤める工場では、同僚が手を機械に巻き込まれてえらい事故になるがそのときの事故の原因も彼。彼が追い詰められていく様子がなんともいえません。最後の落ちは「俺ってこんなやつだったんだ。」みたいな感じですが一応ミステリチックになっている。面白い。お勧めですよ。
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