Delphiのバージョン | ||
ver3.0 (Delphiの基本的な仕様が固まったバージョンです。案外まだ使っている人も多いみたい。) |
ver6.0 (これはただで手に入ります。) |
|
準備 | デルファイを立ち上げたら、上のツールバーから 「表示/プロジェクトソース」を選ぶ | デルファイを立ち上げたら、上のツールバーから 「表示/プロジェクトマネージャ」を選び、 project.exeのノードで右クリック「ソース」を選ぶ |
program Project1; uses Forms, Unit1 in 'Unit1.pas' {Form1};{$R *.RES} begin Application.Initialize; Application.CreateForm(TForm1, Form1); Application.Run; end. |
||
上のようなソースが現れました。これが、メインプログラムのソースです。 versionが変わっても見事に同じ。 a)まず、一行目でプログラム名称を宣言し b)uses以下で「これから○○のファイルを使うよ。」と宣言しています。 ここではFormsというファイルとUnit1.pasのUnit1というモノを使うと宣言 しています。 c){ }で囲まれたところは普通はコメントなのですが$でコンパイラに指示 をだす場合もあります。ここではコンパイラ指示です。 d)そしてbegin〜endのメインプログラム。 e)最後にピリオドで終わります。 |
||
解説1 | Delphiを立ち上げると普通Unit1.pasのファイルしか立ち上がりません。 ユニットファイルはメインプログラムで使われる部品を定義するファイルです。 Delphiユーザーはただしこしこと部品の動作を定義しているんですね。 ところで、ApplicationというのはForms.pasというユニットに定義されている 部品です。(いまのところクラスとか、オブジェクトという言葉を使うのを控 えます) プロフェッショナル版以上のDelphiを持っていたら、Forms.pasが同梱されて いるので、開いて{ Global objects }と書かれたところを検索してください。 Delphiの情報開示はすごい。VBで部品のコードを見るなんてできないです。 僕の場合はver3.0がプロ版なので検索すると { Global objects } var Application: TApplication; のようになっているのがわかります。 Delphiではプログラムで使う部品をこのように定義します。 varは変数の宣言する部分であることを宣言する決まり言葉(予約語)で、 Applicationという部品を宣言しています。ちなみに部品はプログラミング の世界の言葉でオブジェクトといわれるものの一種です。 Applicationの後にコロンをつけて:TApplication;と書かれてます。 TApplicationは部品の振る舞いを決めるデータや動作が定義してある 「部品の規格」のようなものと思ってください。これはクラスと呼ばれる ものの一種です。なおセミコロンは文章の終わりを示します。 実は、Applicationオブジェクトとはプログラムそのものを指します。 まず最初の文 Application.Initialize;でプログラムの初期化をします。 (セミコロンで終わってますね。) 第二の文 Application.CreateForm(TForm1, Form1);でプログラムに Unit1(Delphiプログラマがいじっているユニットファイル)で定義した Form1を嵌めます。(これはオブジェクト指向PGMの多態性といいます。) 最後にApplication.Run;でプログラムを立ち上げます。あとはこの Applicationというプログラムの部品(入れ物:ケースにあたる部品だと 思って下さい。)がボタンがクリックされたとか、ドラッグされたとか キーで何か入力されたという信号を待ち構えて監視しているというのが Delphiプログラムの動作の超基本になります。動作に影響を及ぼす信号を イベントといいます。 |
|