2004年2月27日号の解説

 解説です。オレンジが正解です。
問1 Do you believe in extraterrestrial? と言われた。何について質問されているかな?
「believe in 〜」で「〜がいると思う/〜の存在を信じている」です。サンタクロースとか口裂け女とか、宇宙人とか、死後の世界とか・・・・。
さてextraterrestrialはE.T.とも書かれ、宇宙人のことです。3番目が正解ね。
問2 He was so troublesome that he was always getting in teacher's ***.
 ***になにが入る。
get in one's hairで誰かのことを怒らせたり、いらいらさせることを表します。
問3 The 20th century had *** two atomic bombs used.  ***に何が入る。
witnessは「目撃者」と名詞になることもあれば、「目撃する」と他動詞になることもあります。「目撃する」の主語が人間とは限りません。むしろそういう使い方の方がよく目につきます。
この文章の場合は20世紀が目撃するので、「20世紀には2つの原子爆弾が使用された」の意味になります。
問4 The custom *** down to our own days. ***に何が入る?
「A be handed down to 〜」で「Aが〜まで引き継がれている」の意味です。NHKの大河ドラマの後に史跡の紹介がありますね。あそこで「○○の習慣は、今にも引き継がれています」ってやるあの表現です。〜が習慣のはじめて起こった時代の場合。(「鎌倉時代から続いています」とか)はcomes down from〜です。
問5 I'm *** in years. 「オレってもう歳だな。」といいたい。***になにを入れるといい?
こういう言い方をします。自分にしか使えないようです。
問6 Are you going somewhere? -Yes, ****.「どこかへ出かけるつもりだったの?」「うん、ちょうどね。」 ***に何が入る。
「be about to do 〜」で「〜をいまやろうとしてたところだ」の意味です。
文脈で分かるときにto do 〜のところが省略されちゃうところが知らないとびっくりしちゃいます。
問7 She *** for me.「彼女は私にコーヒーを淹れてくれました。」 ***に入るのは?
「〜さんにコーヒーを入れる」は「make coffee for 〜」です。coffeeに冠詞はないですし、forで人を指します。
問8 「最後まで話を聞けよ。」といいたいときは?
「hear 〜 out」で「〜の言い分を最後まで聞く」の意味です。
よく映画で捕まった人が殺される直前で、この表現使います。 Just listenは唯「聞け」といってるだけです。「I am talking to you.」意図的にあるいは無意識に自分の話を聞いてくれてない人に「お前に話してるんだぞ」と文句をいう表現。4つめのhear of meは意味ありません。
問9 He *** in the bag for some small money.
「彼は手探りでかばんの中の小銭を探した。」***になにが入る?
「feel」に「手探りする」の意味があります。inでさがすとこ、forで探すものを示します。こんな感じの表現がすらすらでてくるといいなと思いますが、実践では僕もまだまだですね。
問10 I cannot *** for it. 「そんなことに責任持てませんって。」といいたい。
***になにが入る?
「answer for 〜」で「〜に責任もって対応する。」です。
問11 She has ***. 「彼女は甘党です。」といいたい。***に何を入れる?
tongueは言語に関して、toothは味覚に関して「口(くち)」を象徴するようです。えー歯って味わかんないよね。僕も最初そう思いましたが甘党はhave a sweet toothです。どっか一個の歯(a tooth)が甘いもん好きに出来てるんでしょうね。日本語と感覚全然違うので要注意です。
問12 You're pulling my leg. どういう意味?
英語で「足を引っ張る」は騙すことです。じゃますることではありません。
問13 It's a plan like ***.「それってありふれた計画(大した芸がない。)」 ***に入るのは?
another はan otherで、他(other)の中の不特定の一つ(an)を指します。他にもありそうだねでlike anotherになります。イツァプラんライカナザって感じでぺらっと発音。
the other はそれまでの話で2つのものを比べているときの「もう一方」で刺されているものはいつも具体的です。
othersはanotherの複数版と思っていいでしょう。
the othersはたくさんのものを話題にしていたときに、まだ話にされてないグループ全体を指します。
問14 We are very sorry not to be helpful, but *** your continued attention.
***に何を入れる?
 クレームなどへの応対文の結びなどに使われるフレーズです。
 日本語みたいに「ご迷惑おかけしました」とは言わないんですね。「We are very sorry not to be helpful(お役に立てませんで残念です。), but look forward to your continued attention.(ですが、今後もご関心をお持ちくだされば嬉しいです。)」。
 アメリカ人って、傲慢だなと感じちゃいますが、僕だけかな。
問15 He is the *** person to break his word. ***に適切な選択肢は?
 the last person to do 〜です。覚えましょう。
問16 (雑学編、TOEICだけでは会話できん。)
K9 unitって何?
 ラテン語由来で学術的に犬の仲間をcanine と呼びます。それが転じて警察ではK-9という言葉を犬の意味で使います。いつしかK-9は警察犬をさすことになり、K-9 dog, K-9 unitと色々使われます。日常会話では不要の知識ですが、映画とかでちょこっとでます。
問17 (雑学編)
 旧約聖書って、(おおよそ)何語でかかれている?
 「アラム語」は古代のヘブライ語の一種です。ローマ時代にラテン語に訳され、膨大な神学書がラテン語でかかれましたが、聖書自体の本来はアラム語です。
 なお、イエスの弟子達が書いた新約聖書はギリシャ語でかかれています。
 新旧約ともにラテン語にされて、カソリックでは皆ラテン語版を読んでいたようです。
 ジェーズ王というイギリスの王様がラテン語聖書を英語に訳そうとして、一大プロジェクトになり、議論もありましたが、そもそも原語でないものに翻訳をして何が悪いと思われたんでしょう。ジェームズ王の指示した訳は「欽帝訳聖書」とか言われて、キリスト教の普及に大いに役立ちました。読めないものは普及しません。
 イスラム教はコーランを翻訳してはいけないとし、皆アラビア語を学んでじかに読もうとします。イスラム教徒の方が自分の宗教にマジだとわかります。
 えっ?英語の上達と何の関係があるって? 直接はないのですが、聖書に「エリエリレマサバクタニ」とか色々変なセリフがでてきたら、古代ヘブライ語なんだなぁと思えるくらいになっていると外人と会話が弾むでしょう。宗教のネタとか、「○○は何語でかかれている」「○○は××語ではこういう」「日本語とハンガリー語は文法がほとんど同じらしい」とかいった会話好きなんですよ、外人って。あと、アラビア語とヘブライ語は右から左へ書くとかね。よくアルジャジーラの放送で字幕が右から左に走ってるんだけど、こんなのをユースホステルで外人さんとテレビ見てたら誰かなんかいいだすと思います。これに対応できるのが、英語用の雑学って奴です。僕はこの手の会話うっとおしくなって来ましたが・・・。
問18 (雑学編)
 ユタ州ソルトレイクシティに本拠があり、アメリカ発祥の独自の聖典を持つ、自称キリスト教の宗教で、一夫多妻制をとっていたことや375人のメンバーの合唱団、さてはその聖典に「昔、罪を犯したために黒人の肌は黒い」などとかかれているなどなど何かと話題になる宗教は?
 モルモン教です。「モルモン経」なる独自の聖典を持っていて、逆に聖書はほとんど読まないくせに自称キリスト教徒です。ロスアンジェルスで働いていた頃にある日本人が「黒人って昔悪いことしたから肌が黒くなっちゃったんでしょ。聖書に書いてあるらしいね」ととんでもないこと言ってきました。「おれ聖書の全部に目通したけど、そんなの絶対書いてない」と大激論。後日、そいつが持ってきた「モルモン経」(日本語版でただでもらったらしい)にはちゃんとそう書いてある。「これは聖書じゃないよ。モルモン教は別の新たな啓示宗教だ。」といいました。カラスが黒い理由を「昔わるいことしたから」と理由つけする御伽噺がありましたが、モルモン教の開祖は思いつきで書いたのでしょう。なんぼ親切でも、なんぼきれいな歌声の合唱団抱えていてもこの一点で毛嫌いしちゃいます。斉藤由紀さんが信者だってきいたときのショックは大きかった。一夫多妻は微妙に「うらやま」ですが(嘘ですよ)。
 他の選択肢の解説もしておきます。
 同様に自称キリスト教の問題宗教で有名なのが統一原理教団です。韓国発祥で開祖は「文鮮明(フンソンミョン)」です。合同結婚とか、血分けの儀式とかですね。韓国に限らず結構あっちこっちにあります。洗脳宗教の草分けですね。オウムの前に一番問題視されてた連中です。
 クエーカー教団はマジのキリスト教徒です。パールハーバーで日米開戦したときに、「ジャップどもを殺せーっ」と米国人が排斥運動を始めたときに暴徒の前に立ちはだかって「この方々も人間です。真珠湾で攻撃をした本人ではありません」と説き伏せたそうです。今も米国内のアラビア人の立ち上がってくれているのでしょうか? アメリカ人って頭単純だから、一気に排斥運動が盛り上がってたはずです。今の僕らに当てはめると在日朝鮮人の人に当り散らさないってことでしょうか。日本人の場合は「送金疑惑の朝鮮人は母国にかえれー。」という程度で、アメリカの「殺せー」の排斥ほどむちゃくちゃじゃないとは思いますが。
 KKKは解説不要ですよね。聖典や合唱団なんてもってないので正解になりません。今でも力を持っている恐怖の集団です。
問19 (雑学編)
Ars longa vita brevis.  ラテン語のことわざがアメリカ/イギリスのインテリの間でよく出てきますが?このことわざ日本語のどれに一番近い?
(ヒント Art is long, life is short. が対応する英語です。)
「医学は(学ぶのに)時間がかかり、人生は短い」です。ラテン語の医学はart(方法、美術)に置き換わりました。英語版のArt is long, life is short. でArtは学ばなければならないことを全般に象徴します。
問20 (雑学編)
reptile/amphibian/vertebrate/arthropod の順に和訳語を並べると?
 動物の話をすることはないですけど、彼らは子供のときに図鑑などでよく見てますし、童話にもよく出現するので、日本人の知らない難しそうな(つづりの長い)単語をぺらっと使います。ここの4つでは全然たりませんが、これをきっかけに色々覚えましょう。TOFELの勉強用の単語集などが我々にはとっつき易いのじゃないでしょうか?

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