2004年10月14日号の解説

 解説です。オレンジが正解です。
問1 「なんかの物音がした。」といいたい。次のどれが正しい?
a noise(ひとつ「a」の音)でなんか(「ごそっ」とか)の音がしたわけです。 theだといつもの雑音、無冠詞でnoiseだとまわりが全体的にうるさい・・・。難しいですが、映画なんかでたまにこんな使い分けしてるのを聞きます。そういえばロード・オブ・ザ・リング(2つの塔)で「なんか音がしたぞ」は a noiseでしたし、ナズグル(空飛ぶ恐竜に乗ってる死神みたいな人)のだす叫び声は「あの(いやな)音」the noise でした。
問2 She *** all the stray cats she finds.
 ***になにが入る。
犬とか猫を拾ってきて飼っちゃうのは「take in 〜」です。このカノジョはやさしいんですね。
問3 You'd better *** taxes before you attend the meeting.
 ***に何が入る。
〜について調べておく。study up on〜です。upが一通り調べつくす感じを出しています。
問4 She went *** with fear at the sudden emerging monster.
 ***に何が入る。
化け物が突然現れて恐怖で「しろーく」なっちゃうんですね。アメリカ人って奴は。他の色は駄目みたいです。
問5 He ran to the combat zone and told me to stay *** here.
***に何が入る。
stay put ? 動詞が二つ並んでる?と思うと理解に苦しむでしょうが「じっとしてるように」の決まり文句です。おぼえちゃいましょう。
問6 How many bottles of liquor may I buy exempt from VAT?
 どういう意味(普通の意味で)。
exempt from 〜で、「〜から免れる」で〜はしばしば税金です。exemptですが、案外読めない人がいるし、辞書にワケの分からん用例ばっか載ってたりするのだ。この使い方しか見たこと無いぞ!
問7 Are you going to import those many items ***?「現物も見ないで、そんなに大量のものを輸入するのかい?」***に入るのは?
sight unseenで「現物を見ない。」です。文法的にいいのか悩むんですが、こういうみたいです。実地検分を怠っている人をたしなめたり、とんでもないことが起こっているのにまだ当事者が何にも見てないことを表現するのに使うようですね。
問8 An expectant mother arrived at the emergency room in the hospital.
 expctant motherって?
expectはいいものを期待したり、到来を見込むこと。She is expecting a baby.はpregnantより良い響きですね。(ときには目的語のbabyが無くても通じちゃう。)・・・でexpectant motherで妊婦さんです。
問9 普通の脈絡で
We have two more items of business we need to talk about.

さてitemの意味が何が適切でしょう。
契約の条項もitemと書かれますし(termももちろんok)、箇条書きの一つ一つもitemです。商品もitemとかかれます。どうも列挙するものは何でもitemでいけるみたいです。脈絡から、talk aboutすることなので「議題」ですよね。
問10 If you work in law enforcement, you can't have a criminal record.
どんな意味?
「法の実力行使=警察(の婉曲表現)」です。あっちのお国にも婉曲表現って結構ありますね。それとcriminal recordが「前科」はいいですね。
問11 You shouldn't bring personal belongings.
どういう意味?
personal belongingsで「私物」です。
問12 It took me two hours to *** the broken vase.
 ****に何が入る?
組み合わせるは「piece together」です。しかもpieceは動詞なのだ。知らないと勇気を持って使えない表現ですね。でもれっきとした英語表現です。
問13 It's so noisy here that I can't even ****.
「考え事もできない。」 ***に入るのは?
hear ○○ 原形で、○○がなんかしてるのを聞くことですが、自分が考えるということを聞くことが「考え事をする」ということになるんですね。英語って感覚がシュールだなと思う表現です。自分のことなのに客観的・・・。
問14 「晩ごはんができたわよー」の
Dinner's ***.  ***に何を入れる?
決まっているものです。覚えましょう。
問15 Let's introduce *** so that we don't miss any calls. ***に適切な選択肢は?
キャッチホンを向こうで「call - waiting」といいます。他は僕が適当に作った造語。
問16 (雑学編、TOEICだけでは会話できん。)
海外との取引契約の用語で使われる「インコタームズ」ってなんでしょう?
FOB,C&F,CIF,EXWなどです。輸出輸入などでよく出てくる頻出の用語です。
問17 (雑学編)
M&Aの契約でLOIの後に行う、買い手側の一般的な活動は以下のどれ??
 デューデリジェンス(よくデューデリとかいいます。)といって、契約条項の前提になることや買い取られる会社の価値の見極めなどをします。
 TOBは市場価格よりちょい高めの価格を公示して市中の株を買い付けること。ちょい高めで公示なのがミソ。なにもしないで買い付けると株価があがっちゃってえらいことになるけど必要なだけ落ち着いた価格で買い付けたらそのまま取引からバイバイできる。
 借金して買い付けるのがLBO。普通は敵対的に買い占めるときにLBOで、ベンチャーキャピタルとかが融資してくれたりする。
 MBOは日本でよく起こる会社の買占め。子会社の経営陣などが自分の会社の株を親会社から買い取って独立するなどのこと。会社を買う側がその会社の習慣などを熟知していてリスクが少ないといわれてます。
 最近は気がついたら自分の会社が外資系ってな時代なんでこんな問題もいいかなぁと。
問18 (雑学編)
2004年ノーベル物理学賞の受賞テーマ「漸近的自由性」。次のどれが訳語。
自然界の物質はクォークとレプトンという粒子からできているそうです。レプトンというのは電子とかで、自然界に一つだけの状態が見出せるのですが、クォークは2つ集まった中間子か、3つ集まった核子(陽子とか中性子)などでしか取り出せません。1つだけで取り出せないことをちょっと説明してくれる理論が「漸近的自由」です。繰り込み(renormalization)群方程式というもので導かれるので、それらしい誤答を作りましたが、うーん、これには引っかからないだろうな。
問19 (雑学編)
次の日本人の書いた小説のうち、英語訳が存在しないのはどれ?(2004年10月現在)
福井晴敏さん以外は「the Tokyo zodiac murder」「out」「Taiko」と出ています。占星術殺人事件の英語題かっこいいよね。御手洗潔が英語でもあの変わり者っぷりを発揮してるんだろうか。
問20 (雑学編)
 正教(ギリシャ・ロシア・セルビア正教など・・・)の聖地で男性しか入れない、家畜もメスはだめ。電気が通らず住民は皆が聖職者、昼は農耕牧畜、夜は祈りとイコンの製作をして暮らす。一度入ると死ぬまで祈り続けて生活する不思議な所(観光客がいくことは可能らしい。)そんな世界遺産があります。さて下のどれでしょう? この手の話題は外人さん好きです。
アトスですね。ずっとどんなところだろうかと考えていた頃、NHKの特番で放映されていて食い入るように見ました。すざましい。祈りの連続、皆が神への献身を競い合っている。
他もすべて世界遺産。調べてみよう。ちなみにレプティス・マグナ(リビア)は最近行きやすくなったみたい。

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