一部環境で解凍できなかったのを直しました。内容はReadMeの内容変更のみ(スクリプトは1.0.2と同一)です。
ダウンロードはこちら…Vector
■ 簡単な説明
Outlook Express 5で、Windows発の分割メールの結合、選択メッセージのテキスト保存、日本語のペースト、選択範囲の整形(全角10文字)をする4つのAppleScriptです。
もともとMacintoshユーザーの掲示板で「そういうことができないか?」という質問がありまして、どうやらOutlook Express 5にはその機能がないし、可能にするソフトやスクリプトもなさそうなので作って公開していたものです。当初はMac OS 9.2.2では動かないスクリプトでしたが、何とか動くようになったので、改めてセットで公開します。
全てフリーソフトです。ソース付きです。
■ 動作環境
Mac OS 8.6/9.0.x/9.1/9.2.x(Mac OS XのClassicでもOKです)
Outlook Express 5 Macintosh Edition (バージョン5.0.6以降を推奨)
※Mac OS、Outlook Expressとも日本語版で、英語または日本語のメッセージを対象にしています。
■ 使う準備(インストール)
Outlook Express 5を終了した状態で、同封のAppleScriptファイルを、書類フォルダのMicrosoft ユーザー データフォルダのScript Menu Itemsフォルダの中に入れれば準備OKです。AppleScriptはそれぞれ単独で使用できますので、不要なものは入れなくてかまいません。
※別のインストール先
書類フォルダが無い場合はOutlook Express本体があるフォルダのScript Menu Itemsフォルダの中に入れて下さい。本体は、Mac OS 9以降なら、起動ディスクの中の「Applications (Mac OS 9)」フォルダの中の「Outlook Express 5.0.6」フォルダの「Outlook Express 5.0.6 フォルダ」にあります。
Outlook Express 5を起動した時、メニューバーにあるスクリプトアイコン(Sの字のアイコン)を「スクリプトメニュー」と呼びます。このスクリプトメニューに、入れたスクリプトが現れれば成功、現れなければインストール失敗です。失敗した時は入れなおすか、別のインストール先に入れてみて下さい。
■ 後始末(アンインストール)
スクリプトを捨てるとき(アンインストール)は、入れたものをゴミ箱に捨てるだけです。初期設定ファイル等は作りません。
■ Outlook Expressをバージョンアップする際
メールデータとは別に、お助けスクリプトのバックアップを忘れずに。特にスクリプトをOutlook Express本体のあるフォルダのScript Menu Itemsフォルダに入れた場合は、Outlook Expressのバージョンアップの際に引き継がれません。
■ スクリプトの紹介と使い方
Outlook Express 5を起動した時、メニューバーにあるスクリプトアイコン(Sの字のアイコン)を「スクリプトメニュー」と呼びます。
◇分割メールの結合...
WindowsのOutlook Expressで送信時に分割されて、分割されたまま受信したメール(message/partialなMIMEメッセージ)を結合します。
1. メッセージ一覧で分割されたまま受信したメールを順番に選択してから、スクリプトメニューからこのスクリプトを選んで下さい。
2. 結合したファイルの保存先を聞かれるので指定して下さい。ここでキャンセルもできます。
3. 指定後しばらくして無事終了(あるいは失敗)のメッセージが出れば終了です。
4. 結合してできたファイルはOutlook Expressのメッセージ一覧にドラッグ&ドロップでインポートできます。インポートしなくてもダブルクリックで開けます。
※分割はできません。元のメールは手付かずで残ります。選択順序が間違ってたり選択対象が不適切な場合は、できたファイルが開けない、中味が無い等の結果になります。
!重要!
結合したメールに未チェックのウイルスが含まれている可能性があります。
分割された状態では、ウイルスチェックソフトによるチェックが無効かもしれません。というか、分割された状態のメールを正しくチェックできるソフトを私は知りません。ですから、もしウイルスチェックソフトをお持ちなら、結合後にウイルスチェックを行うことをおすすめします。
◇選択メッセージのテキスト保存...
選択したメッセージの、本文、件名、送信者、送信日時、受信日時を1つのテキストファイルに書き出し(エクスポート)します。
1. メッセージ一覧でテキスト保存するメッセージを選択してから、スクリプトメニューからこのスクリプトを選んで下さい。
2. ファイルの保存先を聞かれるので指定して下さい。ここでキャンセルもできます。
3. 指定後しばらくして無事終了(あるいは失敗)のメッセージが出れば終了です。
4. ファイルは指定した名前でSimple Text書類として保存されています。
※保存されたファイルの読み込み(インポート)はできません。保存形式はmbox形式とは違います。元のメッセージは手付かずで残ります。添付ファイルは書き出しません。いわゆるHTMLメールは、プレーンテキスト情報が本文にある場合に限り、本文を保存します。本文が無いメッセージは本文が空になり、本文以外の情報だけが保存されます。
◇日本語をペースト
メール作成時に件名や本文に他のソフトから日本語をペーストすると文字が化ける場合があります。そういうとき、このスクリプトでペーストすれば化けません。普通にペーストして化けた後でも、化けた文字をコピーし、このスクリプトでペーストするば直ることもあります。
編集メニューのペーストのかわりに、スクリプトメニューの「日本語をペースト」を選んで下さい。失敗したらcommand + zで元に戻せます。
※文字以外(絵など)はペーストできません。日本語以外の文字が含まれていた場合、かえって文字化けが酷くなるかもしれません。クリップボードの内容は手付かずで残ります。
◇選択範囲の整形(全角10文字)
メール作成ウィンドウで選択した範囲を全角10文字(半角20文字)幅に整形します。ケータイの一部機種に送るとき役に立ちます。
1. メッセージ作成(新規または返信など)状態で整形する範囲を選択してから、スクリプトメニューでこのスクリプトを選んで下さい。
2. 選択範囲の途中の改行を全て詰めた後、整形されます。キャンセルや取り消しはできません。
※引用部分を整形すると意図しない結果になるかも知れません。改行幅を変えたい方はスクリプトを改造してください(スクリプトをダブルクリックで開き、20という数値を適当に書き換えて保存するだけです。ただしOutlook Express 5自体の制限で全角38文字(半角76文字)より広くはできません)。
■ Q&A
Q. 書き出しが失敗する。どうすればいい。
A. 書き出し先のディスクの空き容量があること、書き込み禁止になっていないこと、既存のファイルに上書きする場合は既存のファイルを他のソフトで開いていないことを確認してください。
書き出すファイルのサイズが大きいと時間切れ(タイムアウト)する場合があります。タイムアウト時間を長くするようスクリプトを改造するか、速いMacで処理して下さい。
Q. Outlook Express 5が起動しなくなった。これでもテキスト保存できるか。
A. できません。本スクリプトはOutlook Express 5を動かしていますので、これが起動できないとスクリプトも動きません。起動できない問題にはOutlook Express 5付属ドキュメントの対処をしてみてください。
Q. Outlook Express 5で受信できなくなった。過去のメールをテキスト保存できるか。
A. 起動できるなら、保存できます。ただ、Outlook Express 5を最新版にすれば受信トラブルが解消することも多いので、そちらもお試しください(OS付属バージョンでそういう問題が起こりやすいことは公開されています)。
■ 作者と連絡先
すとれい
desktop_db@yahoo.co.jp
本スクリプトについての相談等はメールよりもMacintoshユーザーの掲示板の方が速く対応できるかも知れません。下に紹介する掲示板は本スクリプトが最初に公開された、すなわちそういう質問のあった場所でもあります。
パソコンすくらんぶるMac(運営終了)
http://www.so-net.ne.jp/ClubHouse/room/pc_scramble_mac/
Beginner's Troubole Shooting
http://mac.presen.to/
Outlook Express一般の相談は、Microsoft運営の「答えてねっと」やMacintoshユーザーの集う掲示板等でお願いします。AppleScript一般の相談も、そっち方面の掲示板等でお願いします。
「答えてねっと」
http://www.kotaete-net.net/
All About Japan >> Mac OSの使い方
「トラブル&FAQ」
「AppleScript」
http://allabout.co.jp/computer/macos/
■ 再配布について
無料で改変前のオリジナルのものをセットでなら再配布してよいです。
それ以外の場合は事前にご相談ください。
■ 最後に…
本スクリプトの使用結果について作者は何の責任も負いません。
AppleScriptはインターネットに公開されている情報で勉強しました。公開された方々に感謝します。
■ バージョン履歴
最新版はVectorで入手できます。
http://www.vector.co.jp/
ver 1.0.2a (2004.May.3) ReadMeの内容変更のみ(スクリプトは1.0.2と同一です)。
ver 1.0.2 (2004.Feb.15) 「日本語をペースト」とダイアログのアイコンとデフォルトボタンを追加。
ver 1.0.1 (2003.Nov.22) 初登録(それ以前に掲示板等で公開したのを改良してまとめました)。
[ 情報メモ ]Outlook Express 5 (OE5) 関連
ユーザー データの場所
OE5で「Microsoftユーザー データ」フォルダが書類フォルダ内に作られるはずの環境でも、これがOutlook Expressフォルダ内に「ユーザー」フォルダとして作れられる場合がある(詳細j条件は不明)。両方が存在する場合は「ユーザー」フォルダが使われる。
このとき、Outlook Expressフォルダが複数あって、それぞれのフォルダ内に「ユーザー」フォルダがあると、起動したOutlook Expressがあるフォルダ内の「ユーザー」フォルダが使われる。
MacintoshのメールをWindowsのOutlookExpressに(一例)
1) Macで、OEでメッセージを外にドラッグ&ドロップで個別のファイルに
2) Macで、ReNa Classicでファイル名の末尾に .EMLを追加
ReNa Classic
http://www.vector.co.jp/soft/mac/util/se038967.html
※1)と2)を一気にできるOEexporterというものもあります。手に入るのはAppleScriptのソースですので、MacOS標準装備のスクリプト編集プログラムに読み込むかペーストして利用します。
OEexporter/OEinporter
http://www.emailman.com/conversion/oeexporterimporter.html
3) MacからWinへ.EMLファイルをコピー
4) Winで、txtcnvで改行コードを変更
txtcnv
http://www.vector.co.jp/soft/win31/util/se022384.html
TXTCNVはWin3.1用ですがWindows XPでも動きます(HOME Editionで確認)。 添付ファイルがあっても、長いファイル名(NTFS上)でもOK。
TXTCNV起動後右クリック(またはタイトルバー左端の小アイコンを左クリック)でオプション設定...を出して変換前確認を無くせばドラッグ&ドロップで一気に変換できます。
※3)と4)を一気にする手として、MacからWinへ.EMLファイルをメールに添付して送る、という技もあります。
5) Win:OEへファイルをDrag&Drop
出典iMac掲示板 過去ログ 2004.1.19
「Mac版 Outlook Express 5のメールデータをWindows版へコピーする方法 」
http://nakasendo.com/bbs2/
Click Magazine-マックユーザの部屋
「Mac→Winへのメールデータの移行」
http://bbs.tip.ne.jp/mac_slink/106687_6.html
Apple Script関連
Mac OS 9.2.2が標準装備するAppleScript 1.7は、それ以前のと異なり、エイリアス型からストリング型への変換ができない。ファイルの扱いに困ることがあるが、回避策はある。たとえば、Outlook Express お助けスクリプトのソースを参照。