アンケートの結果

1,概要

 4月下旬から行ってきましたアンケートですが、結果、18通(6月27日現在)の報告がありました。ご協力いただいた方々、大変ありがとうございます。今後世界鉄道網Ver1.30公開に向けて、大幅な改良を行いますが、その前に一度集計してみたいと思います。なお、引き続きアンケートの募集は続けさせていただきます。

2,世界鉄道網について

@ダウンロード状況Aプレイ状況

 この2項目に関しては、全員が「ダウンロードし、問題なくプレイできた」と答えています。というか、プレイしてくれた人しかアンケートしてもらえないようです。

Bゲームの感想

 ほとんどの方が「面白かった」と答えています。ただ、少数意見として、「役に立った」(あくまでゲームですが、一応現実に即しているので)「分からない」というのもありました。これに関しても、面白くプレイしていただけた人しか、アンケートに回答していないようです。

C操作性

 普通が半数以上を占め、残りは良いも悪いも半々といったところです。アンケートはいくぶん遠慮する傾向にあることを考慮すると、多くの方が余りよくないと考えているようです。「悪い」と答えた方の意見を取り入れ、操作性はかなり重点的に改良しているので、だいぶ改善されていると思いますが、今後のアンケート結果を待つしかないようです。

D説明書

 半数程度の方が説明書なしでプレイ(かなりのツワモノですな)、もう半数も、説明書を読んで理解できた、と回答しました。ただ、よく考えてみると、説明書で理解できなかった人はこのアンケートに答えているわけがなく、少し不安ではあります。1人だけ「読んでいないので意味不明」と答えた人もいました…。

E設定の数

 もっと細かく列車・路線の設定をした方が良いか、という質問ですが、「もっと細かく」「できれば細かく」「このままでよい」という意見が、丁度3等分されました。今現在の状況でもかなり複雑なので、相当シミュレーションに凝った方々が多いように思えます。(「A列車で行こう」等と比べると、単純ですわな)

Fゲームバランス

 半数の方が問題なし、もう半数は「ゲームとしてなら」丁度良いと答えました。1人だけ「問題あり」と答えていました。私自身としてはまだまだ問題あるかなと思っておりますので、もう少しの間、改良が続くと思います。できれば「現実でも」問題なしといわれるようにしたいです。

3,作ってほしいシナリオ

 一応募集はしたものの、要望がかなり多いため、作者一人で作成するのは無理です。要望を今後の予定別に分類しますが、特に今後作成する予定のないものに関しては、どなたか作ってくださらない限り、完成しません。

@既に完成したもの
・地下鉄・路面電車のあるシナリオ(路面電車は地下鉄を最高速度40km/hにすると作成できます)
・北海道シナリオ(別の方によって作成されました)
・名古屋市営地下鉄(名古屋鉄道網に組み込み)
A今後作成予定のもの
・ユーラシア鉄道網(世界規模の鉄道網に組み込み)
・世界規模の鉄道網
・関東鉄道網(東京鉄道網に組み込み)
・アジア大陸鉄道網(世界規模の鉄道網に組み込み)
B今後作成する予定のないもの
・新潟鉄道網
・上信電鉄線
・中四国鉄道網
・鹿児島鉄道網

4,自由解答欄

 面白そうなものをピックアップしてみました。
・マニア度がたかくて微妙にはまっています。
・ゲームを楽しむだけでなく、鉄道の歴史も理解できて楽しい。
・これがきっかけで鉄道に興味を持った

5,鉄道の趣味について

@鉄道の詳しさの程度

 今一番意外に思っていることなのですが、鉄道を「多少知っている」という人が最も多かったのです。もっと「おれはマニアだ」と文章が主張しているような、アンケートを想像していただけに、空振りしたような気分です。もちろん、少数ではあるのですが、そういうアンケートもありました。

A鉄道の趣味(いくつでも)

 最も多かったのは「都市開発シミュレーション」「鉄道運行シミュレーター」などを趣味としてる方です。「A列車」とか、「電車でGO」なんかをやるのでしょうか。(私はやりません。運行シミュレーターは嫌い、とまで言ってます)次に多いのは「大都市通勤線」「新幹線」「新型車両」「新線」に興味がある方です。この辺は鉄道の華やかな部分です。それに続くのは、「鉄道と経済の関係」と言う、一見「へっ?」と思うような分野です。私は元々経済との絡みで鉄道を始めたので、こういう部分が大好きなのですが、こんなに人気があるとは知りませんでした。ここから下は人気がないものになりますが、「旧型車両」「ダイヤグラム」「鈍行列車」と、地味〜なものが続きます。「廃線」「ローカル線」「貨物」が3つそろって最下位となっています。
 私はこの調査によって、ある一つの予想を立てました。一般に「鉄道マニア」と呼ばれている人間には3種類いて、1つ目は、ローカル線、廃線、旧型車両、鈍行列車などが好きで、カメラと分厚い時刻表を片手に、日本を一周しているというタイプ。これが最も「鉄道マニア」らしいと、私は思ったりします。2つ目は、「都市開発シミュレーション」「鉄道運行シミュレーター」などが好きだが、現実世界の鉄道にはあまり興味がないタイプ。3つ目は「大都市通勤線」「新幹線」「新型車両」「新線」などに興味があるタイプ。3つ目は、2つ目と混ざっている人も多いのではないでしょうか。
 以上の予想を踏まえると、世界鉄道網をプレイする方は2つ目や3つ目のタイプが多いようです。実際、その様な人々にとっては、面白いゲームに仕上がるよう努力してきたわけで、狙い通りになったなと思います。

B整備新幹線をどう思うか

 多くは曖昧な意見の方ですが、それ以外だと、一部だけ建設、在来線改良、全て建設という順に漸減していきます。やはり消極的な意見が目立ちます。やはり「廃止された在来線はどうなるんじゃー」という意見の方が多いように感じます。納税者の人からすると、その点でも心配でしょう。さすがに「高速道路重視」という方はいませんでしたが。(高速道路の方が無駄遣いだよな。環境破壊しているし)

Cリニアについてどう思うか

 やはり大多数が曖昧な意見でしたが、他の意見は「コスト削減と速度向上を目指す」「早急に建造すべき」「必要ない」「リニア規格で」「フル規格で」という順に並びました。「フル規格を先行着工して、その後リニア」「複々線のリニア」「他の交通機関を重視」という意見はありませんでした。やはりコストが気になる、という意見が多いようです。早急に建造すべきを選んだうちの1人は「中央沿線出身だから」だそうです。
 私の意見は、「フル規格を先行着工、その後リニア」です。まず考えなければならないのは、東海道新幹線があまりにも遅いと言うことです。当初東海道新幹線は200km運転を目標として建造されたため、現在でも最高速度は270kmに制限され、最高速度を出せるのは路線3分の1、という状況です。(ただし、3年後には、N700系にて車体傾斜装置が導入され、カーブ通過速度が向上する予定です)さらに、現在のこだまの評定速度(停車時間を含めた平均速度)が130km前後しか出ていないと言うこと。これはのぞみやひかりに抜かれてばかりいるためで、輸送量が逼迫しているともいえるでしょう。
 東海道新幹線に限界があるのは分かった。じゃあなぜフル規格を先行する必要があるのか、と言う点については、四つの理由があります。まず、今の特急「あずさ」のスピードアップのため、と言うことと、JR東海、JR東日本のテリトリーの問題が絡むと言うこと、すぐに必要であるので、技術の確立していないリニアをもう待てないと言うこと、リニアの様子見と言うことです。基本的に関東⇔松本間はJR東日本が客輸送を扱っていますが、「リニアの開通によって客が奪われる」と、JR東日本が主張しているため、テリトリーの問題が発生しています。しかし、東京⇔名古屋⇔大阪の客輸送はJR東海の区分で、ここでテリトリーがかち合います。だから、フル規格の方では、ノンストップ列車をJR東海、各停タイプをJR東日本(松本より西はJR東海)が運行することによって、とりあえずテリトリー問題は解決します。この上で、フル規格新幹線の輸送が逼迫し始めたら、リニアを建設(駅をできる限り削って)すればよいのです。(しかし、かなり長期的な見通しになります)
 東海道はかなりの需要があり、リニア開通後も、京都、静岡、横浜在住の人は今までどおり東海道新幹線を利用する(静岡県知事念願の「のぞみ」停車もあるだろう)等、どの路線もよほど鉄道会社がヘマをしない限り、客不足に困ることはないかと思われます。(ただ、今までの東海道新幹線みたいに、無茶苦茶儲かる、と言うこともはないでしょうが)在来線も、通勤輸送で潤っている今、特に問題は起こらないでしょう。

6,鉄道関係自由欄

 一件面白いものがありましたので、紹介ならびに返答させていただきます。なお、コピーするには文が長かったため、適度にまとめてあります。
「5年前に近くを通る赤字ローカル線が廃止された。バスの代行運転になったが、停留所に座っているととまってくれないことがあったり、ストライキでバスが2週間運行休止になったこともある。だから鉄道は赤字でも残して欲しい」
 これに返答する前に、鉄道の利点と、バスの利点を挙げてみます。
鉄道
・大量輸送が出来る
・速い
・環境に優しい
・時間が正確
・知名度が高い
バス
・投資費がほとんどかからない
・ルートの変更・新設・撤退などが容易
・バス運行のための場所をほとんど必要としない
・本数が多い
以上のことを考慮するならば、田舎の赤字ローカル路線は、鉄道の大きな利点である、大量輸送が生かされていないと結論できます。さらに、ほとんどの場合、速いというのも満たされていません。ならば、赤字ローカル線は、税金の補填によって維持するより、バスのほうが赤字額が少なく、効率が良いといえます。また、サービスも良いはずです。(ただし、税金投入で遅さを大幅改善(最高速度100km/hにするとか、1時間2本程度の本数を確保するとか)し、車利用を駆逐できれば、それでも良いかと思います)
 ところが、実際はそうなっていません。これはつまり、鉄道時代には出来ていたことが、バスになっておろそかになっていると言うことです。これは私の予想ですが、このバスは市町村の運営するバスなのではないでしょうか。
 民間のバス会社が、「ストライキで2週間運休します」などということは絶対にありません。また、通過することも多くはありません。これらの傾向は、官僚仕事を好む公営バスらしい(もちろん、正しく運営されている所も多いはずですが、公営バスは、統計的に赤字が多いとされている)ことだといえます。つまり、このバスの営業者は、バス営業をサボっていると結論付けられます。
 つまり、「赤字ローカル線を廃止したこと自体を批判するのはお門違い。批判されてしかるべきなのはバス営業者である」と言えます。(もしこれが民間企業によって運営されているのであれば、独占状態にあぐらをかいている、というべきでしょう)