- 購入
- 久しぶりに秋葉原に出かけて、制御用のIC買いに行ったのだけど、なぜかノートパソコンを買ってしまいました。
Cel300/64M/6G/11'XGA/LAN で税込み15kナリ、Win2kだとちょっと辛そうです。CD内蔵マシンだけどCDのかわりに2ndバッテリーが装着されていました。440BXなのでマスタ/スレイブ接続できるけど、CDベイのコネクタが特殊で、サービスセンタでコネクタだけ2kで売ってくれるみたい。
気になる点が1つ、起動時に赤っぽいけどWinMEが起動するまでには回復してる点、おそらく冷陰極管がくたびれてるかインバータの発振不安定、しばらく持つだろうけど分解した時に長さチェックしとかなくちゃ、現品.comのが使えるかな?
まずはBIOSのパッチあてだっ、FDDはCF-A1と共通だから、N1/N2の時と違ってラクチン!
- OSの入れ替え
- Win2kはCDをまるごとHDDにコピっといてFDからSETUPの手が使えそう。もう夜も遅いからドライバ集めも明日〜
ドライバ用意しといたけど、Win2kのインストールでグラフィクもサウンドもLANも入ってて、追加したのはスマードパッドとホットキーだけ、モデムもあるけどどうせUSB経由の携帯接続になるのでBIOS設定でディスエーブル。完成完成!
メモリは手持ちのSDRAM128を挿して192MBになりました。
- HDDの交換
- HDDは20Gに入れ替えました。
分解して交換するだけです。8G制限は無いようです。ハイバネーションはWindows2000標準の休止機能を使用するので、特別な領域確保していません。
- 塗装
- 色を塗りました、ペーパーで塗装落とすのが大仕事でした;^_^
サーフェサ吹いて、水性アクリル系ののつや消し黒で塗装、写真ではわかりませんが、かなりの梨地塗装になってしまいました。これはこれでいいカモ、パッドのボタンはアルミシールを張ってペーパーで軽くこすってヘアライン風にしたつもりだけど、よく見るとデコボコしてます。やわらかいので爪ですぐに傷が…
LibrettoとかDELのノートみたいでかなり雰囲気かわりました。
- ブルーLED化
- LEDも青にしたけど、慣れるまで落ち着かないかも
- DCジャックの交換
- 動作に支障はなかったのですが、DCジャックのセンターピンが折れていたのを補修しました。
このDCジャックは、「EIAJ極性統一プラグ#5」の基板用で、千石電商で80円でした。秋月には置いていないそうです。
ほぼフル分解で、またたく間にネジの山ができあがりました。
超揮発記憶なので、手早く済ませないとどのネジがどこだったか忘れてしまいます〜
左が新品です。足の長さが違うので少し切りました。
手術前と術後
修理完了♪
- 液晶バックライトの冷陰極管を交換
- 起動時に画面が赤いので、液晶バックライトの冷陰極管を交換しました。手持ちの DEC Hinote Ultra LTS5133 が同じ11インチなのでこれと交換してみました。 写真はとってないのですが、A77についていたは冷陰極管の端子はガラスに半田が盛ってあり、Hinoteのものは銅のリード線が付いていました。長さと太さはばっちりでした。
赤いのは解消し、明るさも充分なんですけど、黄色っぽいです。明らかに色温度が違うような…
Hinoteに赤くなる冷陰極管をまわしたのですが、不思議な事に赤くはならず、交換前と変わらない状態でした。A77のインバータが弱っていか端子が劣化していたのかも知れません。
- メモリ320M化
- SO-DIMMがまた安くなってきたので256Mを奮発しました。
IBM 33L3070 SO-DIMM PC-100 CL2 256MBで、\5,980でした。
SAMSUNG K4S280832B-NL1L(16Mx8の128Mbit)が16チップ搭載されています。
裏側にM464S3323BN0-L1Lのシールがあって、SAMSUNG社のOEMのようです。
CF-A77は440BXなので普通に使えるはずなのですが、これを挿すとBIOS画面が出ません。WINBOND128MBでは64+128=192MBで使えていました。
Web検索で調べてみると、Win2000対応のACPI-BIOSにUPすると256MB以上のメモリを認識できなくなるようです。そこで、ACPIからAPMに変更する事にしました。
ところが、PanasonicのサイトにあるBIOSは自己解凍EXEの形式でNTSFにしたWin2kでは解凍ができませんでした。FDDには入らない大きさです。機種判定が付いているので母艦で解凍もできませんでした(泣)
泣きながらたくさんのネジをはずしてHDDを取り出し、母艦に接続してFAT32で初期化、起動するようにsysコマンドでブートセクタを書き込み、BIOSは自己解凍EXEとWin2kのi386以下をコピーしておきました。
Windows2000対応キットには2種類のBIOSが含まれていました。Win2000のACPI対応のものと元に戻すものです。
ファームのBIOSと電源コントローラが別々にバージョン管理されていました。
ディレクトリ BIOS 電源コントローラ 内容 UP V2.0L11 V1.0L18 Win2000のACPIに対応したものですが、256MBまでしか認識できない問題のあるBIOSです RE V1.0L14 V1.0L16 1999/8/5リリースのBIOS アップデートプログラムと同じ内容のようです。
また、電源コントローラだけのUPDATEもあります。
V1.0L18 2000/11/9リリースの電源コントローラ アップデート プログラム V1.0L16 1999/9/24リリースの電源コントローラ アップデート プログラム
とりあえず、BIOSだけV1.0L14に戻しました。電源コントローラは最新のV1.0L18のままです。
Win2kのAPMでL18を使用していいのかどうかよくわかりませんが、
この組み合わせで64+256=320MでWin2kが起動できるようになりました。インストール時にF5を押して標準PCを選択しAPMを使用しています。
※WindowsXP対応キットもでているようですが、これは調べていません。
- メモリ352MB化
- CF-A77のオンボードメモリのSDRAMチップのうち半分のを張り替え、内蔵メモリを64MBから96MBに改造しました。全メモリは96+256=352MBになっています。CF-A77でメモリ320MB超過の事例は見たことがないので世界初かも知れません。益が薄いので誰もやろうとしないだけカモ(笑)
4枚のSD-RAMチップ64MB分が余っていました。Let's Note CF-A1を256MB化した時に剥したものです。
これを何かに使えないかとずっと考えていました。
まず手元にあるSDRAMについてWebで検索しましたが、CAS Latency や動作周波数などのOverClock耐性しか掲載されていないページが山のようにヒットして、16bitx2Mwordx4 を 16x8と簡略化してあるページもあったり構成情報を集めるのに苦労しました。私もデスクトップパソコンでさんざんOverClockして遊んだので自業自得とも言えますが(汗)
手元にあるSDRAMについて調べてみました。
容量 メーカー 型番 構成 128Mbit SAMSUNG K4S280832C-NL1L 8bit 4M(12rows,10cols) word 4Bank x16 256M SO-DIMM(M464S3323CN0-L1L) 128Mbit Winbond W981216BH-75 16bit 2M(12rows,9cols) word 4Bank x8 128M SO-DIMM 128Mbit TOSHIBA TC59SM716FT-80 16bit 2M(12rows,9cols) word 4Bank x8 128M SO-DIMM 128Mbit Micron 48LC8M16A2-8E 16bit 2M(12rows,9cols) word 4Bank x4 64M Bryce内蔵(1号) 128Mbit SAMSUNG KM416S8030BT-GH 16bit 2M(12rows,9cols) word 4Bank x4 64M Bryce内蔵(2号) 128Mbit SAMSUNG KM416S8030-FL 16bit 2M(12rows,9cols) word 4Bank x4 64M CF-A1内蔵 64Mbit NEC HM5264165FTTA-60 16bit 1M(12rows,8cols) word 4Bank x8 64M SO-DIMM 64Mbit 三菱 M2V64S40BTP-8 16bit 1M(12rows,8cols) word 4Bank x8 64M SO-DIMM 64Mbit Hynix HY57V651620B 16bit 1M(12rows,8cols) word 4Bank x8 64M CF-A77内蔵 64Mbit NEC D4564841G5-A10-9JF 8bit 2M(12rows,8cols) word 4Bank x8 64M 168DIMM(MELCO VSF-64M) 128Mbit SEITEC PM72V28841CT-6 8bit 4M(12rows,10cols) word 4Bank x16 256M 168DIMM 64Mbit MOSEL V54C365804VCT7 8bit 2M(12rows,9cols) word 4Bank x16 128M 168DIMM 64Mbit SEIMENS HYB39S64800AT-8 8bit 2M(12rows,9cols) word 4Bank x8 64M 168DIMM 256Mbit Hynix HY57V56820BT-H 8bit 8M(13rows,10cols) word 4Bank x8 256M SO-DIMM(VN10S-AP256M) 430TX,iMax use only.
デスクトップ用(168pin)のメモリーはData 8bit幅のものが8個1セット(1RANK)で使用されており、ノートパソコン用(144pin)では16bit幅のものが4個1セットで使用されているようです。
特殊なものもあり、256M SO-DIMM(M464S3323CN0-L1L)はデスクトップ用に近いようなモジュール構成ですし、256M SO-DIMM(VN10S-AP256M)は未対応のはずの256Mbit-SDRAMを使用してアドレス変換機構で128Mbit-128MB-2RANKのDIMMとして見せているそうです。この技術はメルコ(バッファロー)が開発して特許出願中だったような...
CF-A1に内蔵されていたのは 16bitx2Mx4bank=128Mbit のSDRAMで、16bitx1Mx4bank=64Mbit のSDRAMとピン互換です。256MbitのものはA12が追加されており、A12をGNDに落とし半分の容量でVAIO505の増設メモリとして使用する改造記事がありました。256MbitSDRAMはアドレス線の追加以外にリフレッシュレートが4kから8kに上がるはずで、リフレッシュが遅れるとメモリ内容を失う可能性があります。アドレス変換機構を内蔵したDIMMもあるようですしマージン範囲内なのでしょうか?
SPDについてもいろいろ調べ自由に書き換えできそうな事がわかりましたが、貼り付けできるような片面DIMMを持っていません。
よく見るとCF-A77のオンボードメモリが64Mbitを8枚!!
これは 32MB x 2RANK の構成になっているはずなので、片方を64Mに張り替えてしまおう、
成功したら両方張り替えて128MB化も狙えるはずだと考えました。
オンボードメモリにはSPDなんて無いので、64MBがBIOS固定で増設しても認識してくれなかったらどうしようとか頭をよぎりましたが、
いってみます〜
手術前 この裏側にもう4枚、合計8枚あります!
手術中〜 SDRAMを4枚撤去したところ、今回は半分の4枚だけ交換です
手術後♪ SDRAMを貼り付けたところ
恐る恐る電源投入!
BIOSで96MB認識されました!!
次にmemtest86でテストしました
64MBあたりで、000000ff のエラーが出てます。
どうやら4個のうち1個がおかしいみたい、端っこの1個がおかしいようです。
念のため全部の半田付けを見直しキラッと光るまで溶かし直しました。これで大丈夫かな?
再トライ!
今度はBIOSで32MBになってしまいました。とほほです
最近コテ先が半田をはじくようになってしまいました。メチャ調子悪いです。
コテ先買い替えないと...
ちょっと休憩して、半田付けを入念に見直し、全ピンにコテ入れ!!
再び電源投入!
やっと96MB認識しました、 memtest86も無事通過しました!!
バンザ〜イ♪
Win2000でも認識
64+32+256=352MB なので、1MB=1024KB、352MB=360,448KB なのですが
シャドウメモリとか引かれて若干減るのかな?このへんは詳しくないです。
完成です!!
次回はいよいよメモリ384MB化です!!
SDRAMチップが余ればね..