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PICでビデオ出力 その3 『液晶接続とカラー化』

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パチンコ液晶を接続します!!
こんなページ見てる人でご存知無いかたはいないと思いますが、パチンコ液晶とは電動パチンコ台の絵柄表示用に使われていたRGB入力の3〜10インチのカラー液晶で、中古部品として秋葉原の秋月電子通商、日米やたんせい、日本橋ではデジットなどでジャンクとして販売されていました。これらについては、京谷豊さんのページが詳しいです。

家の中を捜すと5個もでてきました。探せばもっとあるはずなのですが…
以下の種類のものがありました。

5.4インチワイド STN CRちんじゃらV 2台
4インチ TFT スーパーボーイ 1台
3.3インチ STN 機種不明(↑より古い) 2台


どこのご家庭にもあるパチンコ液晶


カラー化の為に増築
RGBを束ねてモノクロとしてパチンコ液晶に接続すれば簡単ですが、せっかくなのでカラー化を行いました。
RGBとバックグラウンドのI/Oポート4つを空ける為に、ポートAとポートBに接続されていたものをすべて入れ替えました。ジャンパだらけです、最初から作り直したほうが早かったかも知れません。
そしてテキストカラー制御とバックグラウンド制御のロジックICを追加しました。

カラ対応用にIC2個が追加された本機


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多彩な表現力!! SZ-G16648cの性能は?!

SZ-G16648c
PICマイコンは前回同様、PIC16F648です。このカラー化したものをモデル SZ-G16648c と命名しました。
起動時にEEPROMに記録されたテキストを表示します。また、シリアル外部入力コネクタに接続したパソコンでなどからテキストを表示できます。

仕様は以下の通りです。
PICマイコンPIC16F648
クロック20MHz
表示文字数16桁×10行 160文字
色数テキスト8色、バックグラウンド2色
組み合わせて16色の表現が可能
文字種英・数・記号の96文字と制御文字
起動画面EEPROMに制御文字を含めて256バイトまで格納可能
入力2線式シリアル外部入力
出力TV-OUT(モノクロNTSC)
アナログRGB(カラー)*1
*1)RGB出力の同期信号はHV混合、ファームの切り替えで正論理信号に対応可能。


4インチ TFT液晶との接続
Syncは一般的な負論理です。TFTだけあってはっきりクッキリです。
下の写真ではよくわかりませんが、液晶のドットが足りないようで16桁でも表示しきれないようで、チラチラします。昔の液晶モニタにあったような水平同期サイクルを微調整するコマンドを追加してみたのですが、ピッタリになりませんでした。
お勧め度★★☆☆☆のモニタなのでこんなものかも知れません。




3.3インチ STN液晶との接続
上の液晶が1996年頃でそれより1年以上は前ですから、もはや10年物!!
どのピンが何だったか覚えているはずはありません。京谷先生のページにも情報が無いので回路解析してなんとか接続しました。
同期信号は正論理だったので、コンパイルスイッチで出力を切り替えるようにしました。正論理にするとテレビに出力できなくなってしまいます。反転くらいロジックICでもトランジスタでもなんとかなりますけど部品が増えるのはイヤなのでソフト対応にしました。
コマンドで切り替えてEEPROMに設定を保存するのがよさそうですね〜

使用感は、STNだけあってコントラストが低く見え難いです。
文字も小さいし見る角度でかなり色が変わるので疲れます。
水平同期の追従が狭くてすぐに画面が流れます。
液晶をケチっているのか右に画素が無いです。液晶の右端まで文字が表示されてすぐバックライトがまる見えに。。




5.4インチ ワイドSTN液晶との接続
こちらも同期信号は正論理です。
これは京谷さんのページの「CRどろろん忍者くん」と同一のものだと思います。
お勧め度★☆☆☆☆みたいです。
上の2種類のものより大きくて見やすいはずなのですが、発色も悪く青のはずが水色に見えてしまっています。
また、黒が多くなったり白が多くなったり表示が変化すると他の部分が影響を受けて、輝度が変化してしまいます。STNってこんなモノでしたっけ?



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