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【音名一覧】
音名 ド♯(レ♭) レ♯(ミ♭) ファ ファ♯(ソ♭) ソ♯(ラ♭) ラ♯(シ♭)
日本語 ハ(嬰ロ) 嬰ハ(変ニ) 嬰ニ(変ホ) ホ(変へ) ヘ(嬰ホ) 嬰へ(変ト) 嬰ト(変イ) 嬰イ(変ロ) ロ(変ハ)
♯♯   重嬰ロ 重嬰ハ   重嬰ニ   重嬰ホ 重嬰ヘ   重嬰ト   重嬰イ
♭♭ 重変ニ   重変ホ 重変ヘ   重変ト   重変イ   重変ロ 重変ハ  
ドイツ語
(His)
Cis
(Des)
Dis
(Es)

(Fes)

(Eis)
Fis
(Ges)
Gis
(As)
Ais
(B)

(Ces)
♯♯   Hisis Cisis   Disis   Eisis Fisis   Gisis   Aisis
♭♭ Deses   Eses Feses   Geses   Ases
Asas
  Bes
BB
Heses
Ceses  
日本語 ドイツ語 イタリア語 フランス語 英語






C:ツェー
D:デー
E:エー
F:エフ
G:ゲー
A:アー
H:ハー
Do
Re
Mi
Fa
Sol
La
Si
Do(Ut)
Re
Mi
Fa
Sol
La
Si






嬰ハ
嬰ニ
嬰ホ
嬰ヘ
嬰ト
嬰イ
嬰ロ
Cis:ツィス
Dis:ディス
Eis:エイス
Fis:フィス
Gis:ギス
Ais:アイス
His:ヒス
Do diesis
Re diesis
Mi diesis
Fa diesis
Sol diesis
La diesis
Si diesis
Do(Ut) diese
Re diese
Mi diese
Fa diese
Sol diese
La diese
Si diese
C sharp
D sharp
E sharp
F sharp
G sharp
A sharp
B sharp
変ハ
変ニ
変ホ
変ヘ
変ト
変イ
変ロ
Ces:ツェス
Des:デス
Es:エス
Fes:フェス
Ges:ゲス
As:アス
B:べー
Do bemolle
Re bemolle
Mi bemolle
Fa bemolle
Sol bemolle
La bemolle
Si bemolle
Do(Ut) bemole
Re bemole
Mi bemole
Fa bemole
Sol bemole
La bemole
Si bemole
C flat
D flat
E flat
F flat
G flat
A flat
B flat
♯♯ ♯♯ ♯♯ ♯♯ ♯♯
重嬰ハ
重嬰ニ
重嬰ホ
重嬰ヘ
重嬰ト
重嬰イ
重嬰ロ
Cisis:ツィシス
Disis:ディシス
Eisis:エイシス
Fisis:フィシス
Gisis:ギシス
Aisis:アイシス
Hisis:ヒシス
Do doppio diesis
Re doppio diesis
Mi doppio diesis
Fa doppio diesis
Sol doppio diesis
la doppio diesis
Si doppio diesis
Do(Ut) double diese
Re double diese
Mi double diese
Fa double diese
Sol double diese
la double diese
Si double diese
C double sharp
D double sharp
E double sharp
F double sharp
G double sharp
A double sharp
B double sharp
♭♭ ♭♭ ♭♭ ♭♭ ♭♭
重変ハ
重変ニ
重変ホ
重変ヘ
重変ト
重変イ
重変ロ
Ceses:ツェセス
Deses:デセス
Eses:エセス
Feses:フェセス
Geses:ゲセス
Ases:アセス(Asas:アサス)
Heses:ヘセス(Bes:べス,BB:べーべー)
Do doppio bemolle
Re doppio bemolle
Mi doppio bemolle
Fa doppio bemolle
Sol doppio bemolle
La doppio bemolle
Si doppio bemolle
Do(Ut) double bemole
Re double bemole
Mi double bemole
Fa double bemole
Sol double bemole
La double bemole
Si double bemole
C double flat
D double flat
E double flat
F double flat
G double flat
A double flat
B double flat


上記の音名だけでは、音の高さが特定できないため音名によるオクターブの判別を下記のようにします。
これらの音の高さは、上記の「1点イ」の音(440Hz)を基準音として完全8度(1オクターブ)を1:2の比率で構成し、
その1オクターブを12分割して、半音を含めた音の高さを規定しています。
この12分割を均等に分割した音律を「平均律」といいます。
※例えば1オクターブは1:2の比率になるため基準音(440Hz)
の1オクターブ下は 220Hz になり、1オクターブ上が 880Hz になります。

また、完全5度を2:3,完全4度を3:4,長3度を4:5,短3度を5:6の比率で構成される「純正律」があります。
この純正律は、単純な周波数の倍率で構成されるため2音間での和音などでは、きれいな響きが得られます。
ただし、この「純正律」の比率では、オクターブの1:2の比率に合わなくなり、どこかにその歪をしわよせすることになるため
楽曲の調などによって合わせることになります。
(たとえばバイオリンを調律する場合、音のうなりがなくなるように調律しますがこれは純正5度での調律になります。)

例えば
純正5度(2:3)を12回積み重ねた場合と完全8度(1:2)を7回積み重ねた場合で比較してみると。



の式からも一致しないことがわかり、この音程差を「ピタゴラス・コンマ」といいます。

ピアノやオルガン等は1回調律すると簡単には変更できないため、この響きを犠牲にしても全ての調に対応できるよう「平均律」で
調律されています。(有名なピアニストになると大きな演奏会では調律師が演奏に合わせ、調律を変更することもあるそうです。)

代表的な音律はこの「平均律」と「純正律」ですがほかにも
ハ音を基準とする音律比較表(音楽辞典より) (単位セント)
  嬰ハ・変ニ 嬰ニ・変ホ 嬰ヘ・変ト 嬰ト・変イ 嬰イ・変ロ
〔ピュタゴラス音律系〕
1.ピュタゴラス音律
0
114
204
294
408
498
612
702
816
906
996
1110
2.グランマテウス
   (幹音ピュタゴラス音律によるが派生音は全音を等分して求める)
0
102
204
306
408
498
600
702
804
906
1008
1110
〔純正律系〕
3.純正律
0
92
204
316
386
498
590
702
773
884
996
1088
4.ラモス・デ・パレハ
0
92
182
294
386
498
590
702
792
884
996
1088
5.ケプラー
0
92
204
316
386
498
590
702
794
906
1018
1088
〔中全音律系〕
6.アーロン(1/4コンマ)
0
76
193
310
386
503
579
697
773
890
1007
1083
7.ツァルリーノ(2/7コンマ)
0
70
191
313
383
504
574
696
817
887
1008
1078
8.キルンベルガー(変則的1/2コンマ)
0
90
204
294
386
498
590
702
792
895
996
1088
9.A.ヴェルクマイスター(第V。変則的1/4コンマ)
0
96
204
300
396
504
600
702
792
900
1002
1098
10.マールプルク(1/10コンマ)
0
99
200
301
399
500
599
700
798
899
1000
1099
〔12平均律系〕
11.理論値
0
100
200
300
400
500
600
700
800
900
1000
1100
12.ガリレイ(半音を18:17にとったもの)
0
99.0
197.9
296.9
395.8
494.8
593.7
692.7
791.6
890.6
989.5
1088.5
13.メルセンヌ(幾何学的に求めた平均律)
0
100.4
200.9
301.3
401.8
501.6
601.3
701.1
800.9
900.6
1000.4
1100.2
14.ステフィーン(12√2による平均律)
0
99.7
199.6
300.2
400.0
499.6
600.0
699.8
799.6
900.3
1000.1
1099.7
15.ファウルハーバー(対数を用いたと考えられる平均律)
0
100.0
200.1
300.1
400.0
500.0
600.1
700.2
800.2
900.2
1000.1
1100.1
16.L.ハモンド(ハモンド・オルガンに用いられた平均律)
0
100.7
200.0
300.0
400.7
500.4
600.1
699.8
800.7
900.6
1000.6
1100.3
出典は以下にによる。
2.H.Grammateus<Any new kunstlich Buech>(1518)
4.B.Ramos de Pareja<Musica Practica>(1482)
5.J.Kepler<Harmonices mundi>(1619)
6.P.Aaron <Toscanello in musica>(1529)
7.G.Zarlino<Le istitutioni harmoniche>(1558)
8.J.P.Kirnberger<Die Kunst des reinen Satzes in der Musik>(1779)
9.A.Werckmeister<Musicalische Temperatur>(第2版,1691)
10.F.W.Marpurg<Versuch Uber die musikalische Temperatur>(1776)
12.V.Galilei<Dialogo della musica antica et della moderna>(1581)
13.M.Mersenne<Harmonie universelle>(1636〜37)
     S.Stevin<Van de spiegeling der singconst>(ca.1600)
15.J.Faulhaber<Ingenieus−Schul>(1630)
16.L.Hammomd:United States Patent,1956350(1934)

19世紀になって53平均律と118平均律を非常に高く評価したボーザンケット(R.H.Bosanquet)が1876年に53平均律を用いてオクターブに53の鍵盤をもつ楽器を開発した。
これは純正に非常に近い音律が出せるが演奏困難で,理論的な楽器として終わった。
などがあります。
上述のセントについて(音楽辞典からの引用)
------------------------------------------------------------
セント

エリスによって考案された音程の数学的表示法の単位。音楽音響学や比較音楽学をはじめ多くの分野で、国際的、一般的に使用されてる。
平均率の半音を100等分した理論上の音程を、1セント(centまたはC)としたもの、半音は100セント、全音は200セントオクターブは
1200セントで表される。人間の可聴識別限界(弁別閾)は、敏感な人で、2セント、連続的発音の状態で5セントであるから、この点からも単位として適当な大きさ持っている。
このセントによる音程表示法は、多くの長所をもっている。
(1)直感的でわかりやすい。
音程比(振動数比)による方法は分数の値の大きさをたがいに比較しなければならないが、セントによれば直ちにセント数から音程の大きさ
を見いだすことができる。たとえば音程比の方法では純正率の長2度は8:9、平均率長2度は1:2 12√2で表されるが、セントで示せ
ば前者は、204セント、後者は200セントとなり、純正率の長2度のほうがわずかに大きいことが直ちに理解できる。
また、半音を単位の基準としているので、音階と密接な関連をもち、他の単位(ミリオクターブ、サブァールなど)に比べこの点がはるかに
便利である。
(2)音程の差や和が簡単に求められる。
音程比(振動数比)による場合は、積や商によるか、また対数の和か差を求めなければならないがセントでは単にセント数の加減を行えばよい。
セントは、振動比の12√2を底とする対数値の100倍、または2を底とする対数値の1200倍で表される。
すなわち比Iのセント数は、
1200 log2 I =iセント
常用対数表を使用する場合には
1200 log I /log2 = iセント
となる。
 これらの結果、音程の対数的表示法であるミリオクターブとは、1μ=6/5セントの関係になり、常用対数値に基づくサヴァールとは、
上のね式から、1サヴァール=4セントの関係が成り立つ。
 対数を用いない正数論的な最も簡単な算出法は次の通り。
音程比を示す2数のうち大きい数の3倍が小さい数の4倍よりも大きくないならば、音程比の2数の差に3477をかけ、その積の
小数点以下を無視して音程比の2乗の和で割る。その商が450より大きいならば、それに1を加える。これが音程のセント数になる。もし
音程比が4:3より大きく3:2より小さいならば、大きい数に3を、小さい数に4をかけて得られた比に前述の操作を加え、最後に498
を加えてセント数を得る。比が3:2より大きいときは、大きい数に2、小さい数に3をかけて得られた比に、例の操作を加え、最後の結果
に702を加えるとよい。
セントの種々の算出法については、エリスの<諸民族の音階On the Musical Scales of Various Nations>(1885)、
ヘルムホルツ<音感覚論Tonempfindungen>のエリスによる英訳版付録(1875)などに詳述さ
れている。
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