ようこそ、別荘へ!の舞台裏
【ごあいさつ】
どうも、はじめましての人ははじめまして、そうでない人はこんにちは。アインです。この度は拙作「ようこそ、別荘へ」のダウンロード、誠にありがとうございます。これから愚痴っぽい後書きにもう少しつきあっていただけたら幸いです。
【キッカケは?】
この作品が私の初めての作品となりますが、実はプレイオンリーな時期が(途中とぎれたりもしましたが)4年ほどありまして、やはりその中でいくつかシナリオを作っていたのですが、どれも結局最後まで作り上げることができませんでした。理由は、話が複雑になりすぎて最後でまとめることができない作品ばかりだったからです。
そこで、とにかく簡単なものでもいいから一回完成させよう、ということでストーリー、ダンジョン、依頼内容などを極力簡略化した作品を作り始めたのです。下敷きは以前自分がTRPGのGMをしたときに作ったシナリオと、とにかく簡単に、「完成させること」を目標にしたシナリオでした。
じゃあ習作かってことになりますと…まあ、習作なわけですが、発表したときは結構自信満々に出してまして、まあ今でも軽く遊べる作品と思うとります。そういうわけでギルドの端を汚させてもらってます。
【パクリ?】
と、いうわけでゲーム自体はask様の『ゴブリンの洞窟』のパクリっぽいものになっています。
ここで言い訳させてもらえば今回、パクルという意識はまったくなくて、「とりあえず入り口の前には見張りがいるよなぁ」「見張りがいるなら当然眠っているホブゴブリンを出さなきゃいかんでしょ」といった感じで(作成当時は)ごく自然な流れのつもりでイベントを組み込んでいったら、正式版公開後に「いわゆるゴブ洞の改変もの」というご感想がありまして、そこで初めてああそういえば、と。
まあ、それだけカードワースプレイヤーにとってゴブ洞は潜在的にスタンダードになるくらい素晴らしい作品だ、と無理矢理言い逃れ。
【コダワリ】
やっぱり自分で作品を作るからにはどこかこだわった部分を出したいなぁ、と考えるもので。
どの辺をこだわろうかなあと思ったところ、とりあえず自分がカードワースに抱いている世界観や人物感を出してみたいと思いまして。そこで出たのが『軽口たたきシステム(なんじゃそりゃ)』です。
自分の中では冒険者は普段は軽口をたたき合っているけど、キメる時はキメるいわゆる「アメリカンヒーロー」のような感じで、宿の親父さんは「冒険者の宿」という一つの家の父親的存在でとにかく送り出すときは軽く、帰ったときには暖かく、という人物像でして、それが上手く出せればと思いました。
結果、親父はいまいち納得のいかない所はありましたが、冒険者についてはある程度出せたんじゃないかと思います。
後もう一点。えー、全く分からない人には恐縮ですが、ゲームボーイアドバンスに「スーパーロボット大戦A」というソフトがありまして、その制作者インタビューで「今回、アニメーション面ではプレイステーション用のα(前作)には劣るけど、容量的に入れることのできる絵の枚数が少ないぶん、一つの絵をぐりぐり動かすことによってF(前々作:プレイステーション用)を超えることはできた」といった内容の記事を読んで、なるほどなあ、と思い考えたのが『ぐりぐり動きシステム(なんじゃそら)』です。
カードワースというソフトは、そもそもアニメーションに向きませんが、いろいろとぐりぐり動かすことによって「動き」のようなものが出せたら、と思ったのですが、結果としてこれには失敗しています。細かいところでは使っているんですが。
【後味の悪さ】
えっと、先に断っておきますと、実は後味の悪さを狙ったシナリオではないんです(汗)。まあ、ああいう終わり方をすれば狙っているととらえられるのが普通なんでしょうけど。
自分はプロットを薄ぼんやり考えてから(今回は下敷きがありましたが)エディタに打ち込みながら細かいイベントを考えるたちでして。このおかげで制作が遅くなったり話が冗長になったりまとめられなくなったりするんで、直さなきゃと思っているわけですが。
まあ、そうやってシナリオを打ち込んでいる中で「死亡時イベントに最期の台詞を入れたら面白いんじゃないか」などと考えるうちに、後ろ暗い話になってしまいました。テストバージョンはもっと救いがなかったです。悲惨。
【制作者の楽しみ】
今まではプレイヤーとしてカードワースを楽しんでいましたが、制作者になって初めて分かる楽しみもありました。一番はやはりテストプレイでしたね。シナリオがみるみるうちに変わっていくのが分かりました(もちろん、いい方に)これは本当に面白かったです。テストプレイヤー様に感謝です。自分も人様のシナリオのテストプレイをして還元したいとは思っているのですが…。もちろん、感想メールなどいただいたときのうれしさったらなかったです。
【反省点】
上記の通り、プロットを詰めてから作っていないことですね。テストプレイでも、当然活かすべき伏線を全然活かせてなかったのでつっこみを受けましたし、なにより次のようなメールのやりとりがありました。
いただいたメール
>高レベルの冒険者なら、魔物を説得できるようにしてはいかがでしょう?
私の返信
>すみません、自分には納得のいく解決策が用意出来ません(汗)
うわ~、馬鹿だ~。ここに馬鹿がいますよ~!
と、まあ、こんな恥ずかしいメールを返さなければいけないことになってしまいまして。恥ずかしい限りです。あ、メールの内容を公開しちゃったんですが、不都合ならご連絡下さいませ>送信者の方
まあ、なんですな。この反省点はなかなか治らない模様です(汗)
【最期に】
ここまで読んで下さった人。「うわ、読みにくぅ」と思って一気にスクロールした方、まだ未プレイの方、「こんな短編ごときでつらつら長い文書いてんじゃねえよ」とお怒りの方、とにかくありがとうございました。これからもがんばりますんで、よろしくお願いします。