●Serial Port Bridge (概要)
Serial Port Bridgeは、二つのポートの間をフィルターを経由して接続する
ブリッジ機能を提供するプログラムです。
シリアル通信ポートと、TCP/IP通信ポートをサポートします。
※詳細については、Serial
Port Bridge V2.0 オンラインヘルプ を参照してください。
フィルター機能はDLL形式で提供されます。V1.0では以下の3種類のフィルターが同梱されています。
DLL名 |
機能 |
PlugLog.dll |
受信データをファイルに出力します |
PlugNmea.dll |
MEAセンテンスにフィルター処理を加えます |
PlugRecord.dll |
受信データをレコード単位でバッファリングします |
V2.0では以下の3種類のフィルター機能を追加しました。
DLL名 |
機能 |
PlugBCom |
受信データをシリアル通信ポートに分岐出力します |
PlugN2I |
NMEAのRMCセンンテンスからIPSフォーマットのデータを作成します |
PlugIPS |
IPSフォーマットにフィルター処理を加えます |
各フィルター機能は有効/無効、適用順を指定できます。
●メイン画面
PortAとPortBの両方にSerial Portを指定した場合は、指定した通信ポート間を直接接続しますが、PortA,PortBの何れかにTCP
Portを指定すると、それぞれクライアント/サーバーとして動作します。
※ポート単位で書き込みの禁止指定ができます。
PortA(TCP Port) ※クライアントとして動作します。
PortB(TCP Port)
※サバーとして動作します。
●サーバー動作時の機能
・1サーバーあたり最大16クライアントをサポート(1:N接続)
・ログイン認証機能(ユーザー名/パスワード)
・アクセスログ機能
・コネクションの切断時にユーザー指定データをシリアル通信ポートへ出力する機能
●フィルター機能設定画面
●PlugNmea.dll (NMEAフィルター)の設定画面例
●トレイアイコン
●接続構成例
クリックすると大きな画像を新しいウインドウに表示します。
●動作環境
・サポート対象OS
日本語 Windows 2000 (IA32)
日本語 Windows XP (IA32)
※日本語 Windows98SEでも動作するようですが、サポート対象外です。
※仮想分配器つき通信ポートx8は、日本語 Windows 2000 (IA32)/日本語 Windows XP (IA32)でのみ動作します。
レジストリは使用せずに、.iniファイルに設定情報を保存します。複数のインスタンスを実行したい場合は、コマンドライン引数に「/ini=<ファイル名>」を指定することにより可能です。
●NMEAフィルターの動作確認済みユニット
Garmin eTrex Legend (Serial)
●動作確認済みソフトウエア
NMEAフィルターの動作確認ソフトウエア(測地系変換の評価)
プロアトラス2002 (NMEA) Version 1.10
カシミール3D (NMEA) Ver 8.6.9
Navin'You Version 5.5 + NyLink 0.8.2.2
GPS Player32 Version 3.40 (NMEA)
GPS NMEA Monitor Ver 1.35
※「仮想分配器つき通信ポートx8」Ver1.2.2との組み合わせにおいて
●Port A <-> Port B (双方向スルー)と「仮想分配器つき通信ポートx8」の組み合わせの応用例
物理通信ポートに接続された1台のTNC(無線モデム)を複数の同一アプリケーションから同時利用するテストを実施してみました。アプリケーションは以下の2つです。
※「仮想分配器つき通信ポートx8」Ver1.2.2との組み合わせにおいて
1)ローカルで動作するNavitraMap
2)SPBridgeサーバー/クラインアント経由で他のPC上で動作するNavitraMap
※2つのNavitraMapを同時に操作(TNCへの送信が発生する操作)しなければ、正常に機能することを確認しました。
●NMEAフィルターによるCPU負荷軽減効果のテスト
私が車中で使用するLibretto M3(MMX 233改) RAM 96MB Windows 2000
SP4の環境で複数の地図ソフトとNavitraMapを動作させた場合、CPU負荷が大きくなると発熱によりCPU処理速度を低下させる機能(Waitの挿入?)が働き非常に使いづらくなってします。車内のPCの設置位置の温度の影響のほうが大きいかと思いますが(^^;
そこで、・センテンス出力インターバル制限機能・出力センテンス制限機能と・座標無効センテンスの出力禁止機能を使用してCPU負荷低減効果の実験をしてみました。主な動作中のソフトは以下のとうり。
・カシミール3D Ver 8.6.9 (表示地図:国土地理院 ウォッちず2万5千分1地形図)
・Navin'You Version 5.5 + NyLink 0.8.2.2 (表示地図:プロアトラス2002)
※Navin'You はルートガイドを使用中です。
※Navin'Youのベクトル地図表示は過負荷になりやすいのでプロアトラス2002の地図を表示してます。
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フィルター適用前 |
フィルター適用後 |
使用GPS |
eTrex Legend |
センテンス出力間隔 |
2秒 |
4秒 |
出力センテンス |
12種
RMC,RMB,GGA,GSA,
GSV,GLL,BOD,VTG,
RME,RMZ,RMM,RTE |
2種
RMC,GGA |
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