■台風に強い屋根瓦を考える

瓦の構造

今年(2004)は日本全国台風の当たり年である。
いくつ上陸、接近したかはこの際省くが、勢力の大きさといい、回数といい近年記憶にない。
我が家(中国地区 安芸地方)も被害を被った。
2階の壁と、1階の屋根の瓦付近から雨漏りがしたのである。
安芸地方では標準的な、日本瓦の入母屋造りである。
台風についてはみなさんよくご存知だと思うが、
台風の進行方向に向かって、右半分が危険地域である。
それは、北半球では左回転で進行するという台風の性質に起因している。
中国地方のおおかたの台風の通過進路は、九州方面から来て中国山脈に沿って北東へ進行する。
よって、瀬戸内海よりに通過するよりは、日本海側を通過した方が被害(風速)が大きいのである。

その、被害が大きい日本海側を通過するときの風方向が、画像に示してある。
建物が南向きに建っているとすると、北側は、問題ないでしょう。
しかし、南側の屋根は風と共に雨水が降り込み易く、雨漏りの原因となる。
この、南側の屋根には、在来の逆勝手の瓦を造って葺いたらどうだろうか。
瀬戸内海よりに通過する時には、全て逆葺きとなるが基本的に勢力が弱いので気にしなくても良いだろう。
日本瓦以外の屋根材にも適用する事象では無いだろうか。

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