20世紀初頭。
世間が未来の暗雲から目をそらし
一時の平和に浸りし頃

オカルトや神秘学が上流の流行となり
それと共に科学理論では解明できない現象や事件も増加をたどっていた

霊能力と言われる力も好悪の念はともかく認知されている

科学とオカルトが混在した時代・・・
其の頃の話である


私-アトラス・カーディナルは、一軒の館を見上げた。
この時代、どこにでもある古びた洋館だ。
私立探偵という職業柄も手伝って、私はこの手の館をよく訪ねる。 
正面からも、裏からも。

さらに、私は普通の人間では持ち合わせない力を持っている。
その力-霊能力を当てにした依頼では、館に忍び込むことも多々あるのだ。
かといって、こんな不気味な雰囲気を放つ館に自ら進んで来る気にはなれない。
実際、今こうして扉の前に立っているだけでも背筋がうすら寒いのだ。
町の噂では、ここには魔術師が住んでいるという。
怪しげな研究をしていて、悪意を持って訪問した者は帰って来たためしが無いとも。
そんな、正体も能力も分からない魔術師に会うような無謀なことは、できるだけ避けたかった。

だが……弟のカーマがこの館を訪れたというのだ。


プレイヤーはアトラスの視点で、行方不明になった弟を探す為、手がかりを掴んだ館を、偶然、私用で訪れた友人のヘンリーと共に探索していきます。
オーソドックスなアドベンチャーゲームの形式で、途中で出てくる選択肢の選択種類でエンディングが分岐します。
(間には、ミニゲームが発生することもあります。ミニゲームの勝敗は、エンディングに大きく影響します。)

分類では「オカルトホラー」になりますが、「ホラー」というより、「冒険物」の要素が強いです。
1プレイ大体30分〜1時間程度。