私-アトラス・カーディナルは、一軒の館を見上げた。 この時代、どこにでもある古びた洋館だ。 私立探偵という職業柄も手伝って、私はこの手の館をよく訪ねる。 正面からも、裏からも。 さらに、私は普通の人間では持ち合わせない力を持っている。 その力-霊能力を当てにした依頼では、館に忍び込むことも多々あるのだ。 かといって、こんな不気味な雰囲気を放つ館に自ら進んで来る気にはなれない。 実際、今こうして扉の前に立っているだけでも背筋がうすら寒いのだ。 町の噂では、ここには魔術師が住んでいるという。 怪しげな研究をしていて、悪意を持って訪問した者は帰って来たためしが無いとも。 そんな、正体も能力も分からない魔術師に会うような無謀なことは、できるだけ避けたかった。 だが……弟のカーマがこの館を訪れたというのだ。 |
![]() オーソドックスなアドベンチャーゲームの形式で、途中で出てくる選択肢の選択種類でエンディングが分岐します。 (間には、ミニゲームが発生することもあります。ミニゲームの勝敗は、エンディングに大きく影響します。)
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