2005年10月にHARD OFFでジャンクということで購入したPCです。
このPCと一緒に並んでいた他のジャンク品には「CPU…××、HDD…×GB」とか書いてあるのに、なぜかこの製品にだけCPUに関する記述がなかったのです。私としてはケース外観がATX用に見えたので「ケースだけ使えればいいや」という気持ちで購入したのですが、蓋を開けてみたら意外と良いものが入っていて驚きました。
CPUはなんと、メルコのCPUアクセラレータHK6-MD/V2が付いていたのです。これはAMD K6-2 400MHz と下駄なのです。TII20というPCの名前から「多分MMX Pentium 200MHzだろうな」と思っていただけに、2倍の速さになっていたとは、ものすごく得をした気分でした。
グラフィックボード(ビデオカード)もBuffalo WGP-SF32P(S3 Savage4 Pro+)が入っていて、以前のオーナーの力の入れようが目に浮かびます(Windows再インストール時にドライバインストールの手間を省くため、けっきょく元のボードに戻してしまいましたが…)。
しかし喜んだのも束の間、Windowsのインストールすらまともに行えないのです(試用が足りないのかもしれませんがFedora Core 1インストール時には異常は感じませんでした)。色々と調べてみると、430HXチップセットを搭載している本機でCPUアクセラレータを使う場合にはAvbanced PiOをOffにしないといけないことがわかりました。なのでCPUは妻の実家にあったFMV-SIII165のMMX Pentium 166MHzと交換しました(下記のようにジャンパーの変更もしました)。
前のFMVオーナーはだいぶ使い込んでいたのか、手垢も結構ついていました。中古やジャンクで買ってくるものは、いつも無水アルコールで拭いているのですが、このPCに関してはその程度では全然きれいになりませんでした。思い切ってスプレーで黄色に塗ってしまいました。
このマシンはオンボードのUSBが古いもの(ver1.1の中でもUHCIとかいうものらしい)なため、オンボードUSBを使おうとすると、CPUに大きく負荷がかかり、もの凄く遅くなるようです。一時的にPCI用USB2.0ボードを挿していたこともありましたが、そのボードは他のPCで使うため今は挿していません。今はオンボードUSBはスピーカー(写真ではプリンタの両側に置いてある)の電源としてだけ使っています。
結局のところ、私としては次のような結論です。
 ・CPUアクセラレータは使わない方が賢明
 ・USBを繋ぎたいならオンボードは使わず、PCIスロットにボードを搭載すべし
選択肢がそんなにあるとはいえませんが色々な切替えができるようです。ジャンパーピンとそれに関する記述が基板上で離れていることがあり、どれがJP何番なのかちょっとわかりづらいものがあります。

JP5でコアクロックを60MHzと66MHzの切替えができるようです。

電圧もJP3にて2.8Vと2.5Vの切替えができるようです。

逓倍率もPentiumでは1.5〜3倍の切替えが可能なようです。
ということで以上まとめて、スペックを書いておきます。
発売時 ジャンク購入時(2005.10) 2006.9現在
CPU MMX Pentium 200MHz AMD K6-2 400MHz(下駄つき) MMX Pentium 166MHz
メモリ 32MB 96MB
HDD 3.2GB 8GB 3.2GB×2
VGA S3社製 ViRGE/VX
(Stealth 3D 3000)
Buffalo WGP-SF32P
(S3 Savage4 Pro+)
S3社製 ViRGE/VX
(Stealth 3D 3000)
sound Sound Blaster 32bit
MODEM FUJITSU製
この後2006年10月にマザー換装してしまいました。詳しくはこちら
以上の記述は、私がたった1台を開けたときの飽くまで推測を元に行っていることですから、同じようにやってうまくいかなくても責任は取れません。各自、自己責任で行ってください。