『ヒエニアの本』をクリアした方に


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『天気部ボードウゲーム』専用プラグイン『ヒエニアの本プラグイン』0.90
収録ストーリー「研究室の一日」
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クリアしていただき、本当にありがとうございました。前作『つばめ飛ぶ』とはまた違った意味で思い切った作品になりましたが、いかがでしたでしょうか。

この作品の構想を練ったのは、前作『つばめ飛ぶ』の製作中です。最初に浮かんだのは、「1作だけで終わらせるのはもったいないな」という感想でした。せめて2作は作りたいけれど、つばめをこれ以上事件に巻き込ませるわけにはいかない(もともと非戦闘員であるつばめがまた事件に巻き込まれるようでは=また地球がらみのごたごたが起こるようでは、つばめ1をプレイしたことがむなしくなるのではないかと思ったのです)。だったら、どうするか、と考えている時に、HyperCardRPGでよく出てくるモチーフが頭に浮かびました。

HyperCardRPGでは、よく、「登場人物がRPGの中に入っていることを意識した発言をする」というモチーフが出てきます。当初の案では、この作品は、小品で、このモチーフを使ったものになる予定でした。

ですが、この作品でやりたいことが膨らむにつれ、それが、現在のような「作中RPG」モチーフに移っていきました(このシチュエーションは、『真夏の夜の夢』の、『劇中劇が上演されている間に、観客であるキャラクターが感想を言いあう』という挿話からヒントを得ました)。なによりも思ったのは、3人組の日常の姿を描きたいということです。前作でも地でつっぱしっていたプロトーエはともかくとして、他の2人は、仕事中だったり、非常事態だったり、非日常的な場面での会話しかありません。そうではなくて、日常の、それも休みの時の3人の顔が見たかったのです。車の運転を見ると、その人の本当の性格が分かるとはよく言いますけれど、ゲームもそうだと思うのです。作中ゲームをさせることによって、日常の中での松本千香さんと仲間たちがどんな人間なのかを描けたらと思いました。

この思いつきの中に、『つばめ飛ぶ』を思いついた経緯や、前作で出すことのできなかったおしゃべりや、その他もろもろを放り込んだのがこの作品です。かなりややこしい作りになったため、シナリオを書くのがとても難しかったです。本の中と外の関係を円滑にしようとした結果、ゲーム中ゲームの展開がどんどんべたになっていってしまった(そして、途中から開き直って、登場人物の個性よりもべた展開を優先してしまった)ことなど、その一例です。このべたな展開を含め、楽しんでいただけたら幸いです。



音楽について

今回は、通常のRPGに見られるように、BGMを採用しました。曲は、クラシックの著作権切れ作品をMIDI用にアレンジしたものです。

また、テーマ曲も、クラシックから採りました。『つばめ飛ぶ』の製作時には、イメージを膨らませるために、いろいろな場面にイメージ曲を設定したのですが、今回のテーマ曲にした、ベートーヴェンのピアノ協奏曲「皇帝」第2楽章は、つばめ本人および主人公3人組のイメージ曲です。テントの中で流れる箇所(ファイル名:Theme2)は、つばめのキャラクターを作る時に、その他の部分は、3人組の雰囲気を設定するときに参考にしました。

使用楽曲一覧

テーマ曲:
作中RPGタイトルテーマ ファイル名:Theme1
作中RPGエンディングテーマ ファイル名:Theme3
エンディングテーマ ファイル名:Theme4
ベートーヴェン ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 作品73 「皇帝」第2楽章より
BGM:
ホルスト 組曲「惑星」作品32より
屋外マップBGM ファイル名:OutdoorMap
第3曲「水星―翼持つ使者」より

屋外戦闘BGM ファイル名:OutdoorBattle
第1曲「火星―戦をもたらすもの」より

屋内マップBGM  ファイル名:IndoorMap1、IndoorMap2
第6曲「天王星―魔術師」より

屋内戦闘BGM ファイル名:IndoorBattle
第5曲「土星―老年をもたらすもの」より
挿入曲:
テントの中でのシーン ファイル名:Theme2
ベートーヴェン ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 作品73 「皇帝」第2楽章より


作品中のモチーフ

今回も、いろいろな文学作品からモチーフを採っています。

「不思議な人の持っている本を開けると、自分を主人公にした物語が書いてある」というモチーフは、ノヴァーリスの『青い花』(原題:『ハインリヒ・フォン・オフターディンゲン』)から採りました。これは、主人公ハインリヒが詩人として成長してゆく過程を描いたドイツの散文作品です(作者夭折により未完)。作中RPGの題名(ホノリオ・フォン・リンデンハイン)も、この作品の原題を意識しています。
この本からは、つばめの祖父、クリングゾールの名前も採っています。原作中のクリングゾールは、主人公の師にして義父です。





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最終更新:2007年1月23日