TimpaniでRPGを作ろう!

―5.2. キャストを作る―


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5.2.1. キャスト編集画面

画面は、右側の部分と左下の部分に分けることが出来ます。

キャスト編集画面は、2つの部分に分けることができます。右側の、たくさんボタンが並んでいるところと、左下、実際のゲーム画面が表示されている下の部分です。

右側の部分ではキャストの選択や名前変更などの根本的な編集を、左下の部分では、個々のキャストの編集を行います。


左上のゲーム画面で、黒枠で囲われているのが、現在編集中のキャストです。このキャストを、ドラッグして、好きな場所に動かすことができます。


5.2.1.1. キャスト編集上の注意1:「見えている」という概念


画面の中ほど、「見えている」というボタンは、そのキャストを機能させるかどうかを設定するボタンです。

Timpaniでは、キャストの外観を、意図的に透明にすることができます。このボタンでは、キャストの本来の外観とは別に、そのキャストが表示され、かつ、機能できる状態であるかを制御します。なお、透明のキャストの場合、アイコンは「0,なし」を避けてください。アイコンが化けて、HyperCard本体のシステム用アイコンが表示されてしまう可能性があります。空白の物体アイコンをResEditで作り、それを使用して下さい。

もともと透明なものとして設定されたキャストの場合、「見えている」=表示されている状態であっても、ゲームプレイヤーの眼には見えないというわけです。


5.2.1.2. キャスト編集上の注意2:キャスト位置のシンクロ


キャストの配置、「見えている」かどうかは、「状態」毎に変えることができます。

しかし、「状態」の間を渡り歩いて、キャストの作成・削除を繰り返した場合、右下の、緑で示したボタンを操作して、「1」を選択しなければならない場合があります。

初めて「状態2」以降を選択した場合、Timpaniは自動的に「状態1」におけるキャストの配置などを他の状態にコピーします。しかし、その後もキャストの作成があった場合、キャストは画面の外に飛ばされてしまい、実際のゲームでは使用不可能になってしまいます。Timpani上で、キャラをドラッグして所定の位置に置いても、これは直りません。

このため、「状態」を渡り歩いた後に、さらに新しいキャストを作った場合には、この、緑で示したボタンを使って、状態間のキャスト配置をシンクロさせる必要があります。この時、「見えているか」も、自動的にシンクロされます。


キャストについて、難しいのは、この2箇所ほどです。個々のキャストの編集は、直感的に分かるように作られています。






5.2.2. キャストの種類と個々の編集

キャストは、カード1枚につき20まで設定することが出来ます。


5.2.2.1. 物体、敷物

「物体」も「敷物」も、編集方法は同じです。
アイコンの指定方法は、他の全てのキャストに共通です。

「物体」も「敷物」も、無反応のキャストです。マップチップに限りなく近いキャストということが言えるでしょう。その名の通り、「物体」の上は歩けませんが、「敷物」の上は歩くことができます。


5.2.2.2. 入口、出口

画面同士をつなげる時と、操作は同じです。




5.2.2.3. ドア

主人公が前に行ってクリックすると、形を変え(=開き)、主人公が通ることができるようになります。


5.2.2.4. キャラ、振り向くキャラ、トラップ

「トラップ」には方向を指定するプルダウンメニューがないだけで、
他はこの2つと同じです。

この3種類は、主人公が隣にいてしかもクリックされた時(キャラ/振り向くキャラ)、または、主人公が上に乗った時(トラップ)に、「キャストイベント」を実行します。アイコンは、人/動物のものでも、その他でも構いません。

「振り向くキャラ」の場合、実行するべき「キャストイベント」がなくても、振り向くだけは振り向きます。

イベントの編集方法については、次回に説明します。


5.2.2.5. スイッチ、踏むスイッチ

踏むスイッチは、主人公が上に乗ると動くだけで、編集方法はスイッチと同じです。

スイッチ/踏むスイッチには、2つの機能があります。

  1. フラグを制御する機能。
    フラグをオンにするか、オフにするかを、このキャストで決めることができます。
  2. すぐに状態を切り替える機能。
    そのフラグがオンになったときに出てくる「状態」がある場合、スイッチを押すと即座に「状態」が切り替わります。この時、自分自身の外観も変えます。つまり、オン/オフで自動的に外観が変わります。



5.2.2.6. フラグドア

スイッチとドアの中間形態です。外見/画面上の機能はドアと同じですが、機能するとフラグをOnにするところは、スイッチと似ています。スイッチのような、状態の自動切り替え機能はありません。


5.2.2.7. 宝箱

開けると、アイテムが手に入ります。IDひとつにつき、1回しか機能しません。


5.2.2.8. アイテム屋

アイテムを売ってくれる店を作ることが出来ます。基準となる値段はアイテム編集画面で設定したものです。


5.2.2.9. 宿屋

宿屋を編集します。泊まると、HP、MPが全回復します。


5.2.2.10. エイリアス

画面内に、同じ役割をするキャストが2つある場合、片方をエイリアスにすることができます。


次回は、「キャストイベント」「イベント」「状態の発動」についてです。




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最終更新:2006年4月1日