年月日 | ごがつのそら。 | ごがつの夜ぞら。 |
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約1200年前 | ヤマト侵略軍と「胆沢のエミシ」の闘い。アテルイ、モレ没年。 | |
1200年前〜600年前の何処か | アテルイの霊、一族の霊を鎮めるために流浪の術者と協力関係に。 | |
600年前 | 大規模な干ばつが訪れ、人々は雨乞いをした。 (後に五月祭りに発展) |
・モレの魂が長き眠りから目覚める。変わり果てた故郷を見、怒りから鬼となり、悪路王と名乗る。
・みのりの先祖である巫女と、妖刀になる前青年だった頃の皐月雨の住む村が、国に派遣された術師・武士混合軍と悪路王らの激突の場所となる。悪路王の呪いにより大干ばつが起こる。 ・皐月雨、アテルイと出会い、妖刀へと転生。 ・巫女、アテルイに渡された妖刀で悪路王を討ち払う。妖刀の正体を知った巫女は皐月雨という名を付け、自分の一族が主となるようアテルイに呪(まじない)をかけてもらう。 のちに、この出来事が歪曲されて「雨乞い」として伝わり、五月祭りに発展する。 |
180年前 | 皐月雨、三代前の王鬼との決戦で折れる。
かろうじて倒したのち、皐月雨は意識を失い、その間に謎の鍛冶師(アテルイ)が現れ修復・新たな力を与える。 一方、王鬼は倒される瞬間、皐月雨の力の一部を取り込み、次へと受け継がせる。 |
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3年前 | 栃木県栃木市の星野に住むみのり、長期休暇に訪れた神明神社で初めて巫女の手伝いをする。 | |
1年前 春 | みのり、高校進学と同時に神明神社の近くへ引越してくる。以後頻繁に神明神社でバイトをするように。 | |
2005年 | ||
5月 1日 | みのり、夕方にピアノを弾き終えて拝殿から出てきたところで溝口と出会う。
演奏を褒められて礼をいい、去る。 |
(壱) みのり、皐月雨と出会う。 妖刀皐月雨、覚醒。 |
5月 3日 | みのり、夕方拝殿から出たところ、寝ている溝口を発見。 声をかけて起こしてから帰宅。 |
(弐) みのり、昼(溝口が来る前)に、皐月雨の話を聞きながら掃き掃除。 深夜、初めての悪鬼祓い。 |
5月 4日 | 午後2時、みのり三度溝口と遭遇。
溝口にピアノ演奏を褒められ照れる。途中で竹箒で少しだけ掃除。 ここで初めて互いに自己紹介。 |
(参その一) 皐月雨、みのりの怒りを買い、折られかける。 その後悪鬼の解析。途中、掃除のためみのりに引っ張り出される。 そのとき、客人の男性(溝口)について会話。 |
5月 5日 | こどもの日ということで家族連れの参拝者が多い。水穂は旅行中。
午後3時すぎ、溝口が来てその日9個目の柏餅を持ってくる。 「五月っていいよね」と五月の良さを語る。 |
二度目の悪鬼祓い。悪鬼を一体祓うことに成功。 |
5月 7日 | 午後2時、溝口に会う。暇人に嫌味を言ったあと、掃き掃除。
その間に溝口寝る。みのり鼻をつまむ。 そのあとピアノ。やはり溝口寝る。 「すたんばい、ふぉーあくしょん」 その後、溝口に趣味を、など雑談。 |
(参その二) 皐月雨、暇つぶしに一人称を考える。そこへ溝口にご立腹のみのりが来て、皐月雨の“いめちぇん”に戸惑う。 溝口に悪鬼が憑いているかという話に。 実際に憑いていたのを見て、みのりがよからぬことを思いつく。 「すたんばい、ふぉーあくしょん」 おしおきと悪鬼祓いで一石二鳥。 |
5月 8日 | シーチキン対まぐろ論争。
掃き掃除後お茶会。緑茶を音を立てて飲んではいけません。 |
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5月13日 | 溝口、辞めてく同僚の話を聞く。 | |
5月14日 | 夕方、ピアノの後に溝口の愚痴を聞く。容赦なく切って捨てる。
「その人が何を選ぼうと、それはその人の責任だし、その人の人生だし。 好きに生きればいいんじゃないかな?」 |
(肆その一) みのりと皐月雨、暇つぶしに溝口の愚痴について話す。 悪鬼祓い。みのりの上達に伴い、“術式”という上位の技を教えることが決定される。 |
5月18日 | みのり、スーパーで溝口と遭遇。大根争奪戦の後、なりゆきで溝口宅に夕飯作りに。 | (肆その二) 諸事情によりみのりが悪鬼祓いをすっぽかす (※未成年の飲酒は法律で禁じられています)。 みのりが溝口宅に行ったことを聞き、皐月雨が取り乱す。 |
5月21日 | 雨の日。みのり、溝口に愚痴を聞いてもらう。
「”正義”って、何だと思う?」 自分なりの正義を貫いた結果、クラスメートに嫌われたのだとみのりは言う。 |
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5月22日 | (伍・前後編) ・悪鬼が三体同時に襲ってくる。 ・思いのほか苦戦した原因は心の迷いにあると皐月雨に言われ、みのりは“正義”や闘う理由について皐月雨と語る。 ・王鬼(宿主:みのりのクラスメート)と初めて遭遇。 |
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5月23日 | (陸・前編その一) 放課後、みのりが皐月雨に会いに来る。 翌日の決戦に向けて、決意を新たにし、準備を整える。 |
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5月24日〜 5月25日 |
溝口、24日に新人研修が終了し、配属先が遠方に決まる。 | (陸・前後編、漆・前後編) 満月の夜、日付が変わる頃に神明神社で決戦が始まる。 闘いの末、大掛かりな術を用いて宿主から王鬼を引き離すことに成功するが、今度はみのりが乗り移られてしまう。 みのりは自己の精神世界で、進入してきた王鬼=悪路王の過去を見せられる。 そして己の正義について悪路王に問われるが、みのりはもはや迷わず、合流した皐月雨と共に悪路王に勝利する。 |
5月29日 | ・神明神社は夕方からの五月祭りの準備で賑わっている。みのりは溝口に祭りの由緒(表)を簡単に説明、祭りで吹く横笛の練習に移る。
溝口はなりゆき(みのりの策略)で祭りの準備を手伝うことに。 ・夕方、五月祭り。みのりはもちろんのこと、溝口も神輿と共に町を練り歩く。 夜、みのりと溝口は回転寿司へ。 その後、祭りが終わった後の無人の神明神社に二人で行く。 みのり、溝口がこの街を離れることを知らされ、愛の告白を受ける。 |
悪路王との決着以降、恒例となった深夜の見回り。
皐月雨、みのりの様子がどことなく変なことに気付くが、指摘するほどでもなかったので触れずにおく。 |
5月30日〜 5月31日 |
31日朝、溝口は町を発つ前に神明神社に立ち寄り、待ち構えていたみのりに会う。
みのり、溝口に正しい参拝方法を教えたのち、学校へ行くために溝口より先に去る。 溝口は携帯電話の番号を聞きだしたのち、それを見送る。 そして、物語は次の年の五月へと続く。 |
30日深夜、最後の見回りをする。何故なら5/31深夜はすでに暦上は6月だから。
みのりが溝口に愛の告白をされたことを戸惑いつつ話す。皐月雨は、自分の思うようにしたらいい、と助言する。 そして皐月雨との別れ。皐月雨は再び倉庫の奥で眠りにつき、みのりは溝口が朝、神明神社に来ることを予測し、そのまま神社で夜が明けるのを待つ。 この時をもって、五月の夜の物語は一応の終結となる。 |