後書
はじめに。
この作品は、ネタ小説です。
無駄に長く、シリアスシーンもありますが、この二次創作の存在自体がネタです。
原作とまったく違う方向へ話を持っていった二次創作ということで、
原作ファンの方の中にはこの作品を受け入れ難いと思う方も少なからずいらっしゃるかと思われます。
が、なにをかくそう私はこの作品を最初からネタ小説と思って書いたものですから、思うさま好き勝手やらせていただきましたごめんなさい(何)
そもそも発端は原作者様サイト「むきりょくかん。」で「箒から斬鉄剣」ネタが生まれたことから始まりました。
その時点ではただの一ファンに過ぎなかったCrus-Adeがこの作品を作るに至った経緯は、以下のようなものだったりします。
@ 驟雨 様により「むきりょくかん。ファンサイト」誕生。そのお絵書き掲示板に「妖刀を持った女の子」というお題が課される。
Crus-Ade、本家むきりょくかん。絵板に贈った神明みのりのファンアートを、「箒から斬鉄剣」ネタと絡めて改造してお題に当てはめる。
偽タイトルとして“ごがつの夜ぞら。”と名付ける。
A 驟雨様をはじめとする一部の人に好評。驟雨様に「決めゼリフとか書いたら」と勧められ、刀に意思を持たせ皐月雨と名付けるなど現在の作品の核となる設定を即興で作る。
B 数日後、突然妄想爆発。そのネタで二次創作小説を書きたくなる。
“ネタ小説を真剣に書く”、“原作中の記述に一切矛盾しないままやりたい放題”をコンセプトに書き始める。
C 壱〜肆あたりまで書き上げた頃、原作者様サイトが100万ヒット突破。それにかこつけて中途作品として見切り発車的に公開。
D 他のことをしつつものすごくゆっくり続きを書いたり公開した部分を修正したりしていく。その間実に1年強。
E 原作者様の最新フラッシュ作品公開など複数の刺激により慌てて集中執筆。完成して晒す。
……要するに、行き当たりばったりです(何)
半分公開した当時までは、エピローグ含めて6話ほどでまとまるだろうと思っていたのですが、
独自設定部をしっかり完結させようと欲を出した結果、2話増えた上にエピローグ以外前後編に分かれたりと、
やたら膨れ上がってしまったりもしましたし。
しかし、見切り発車時に、原作者様から
「途中まで書いて放置しては意味がないから、完成していない作品は評価できない」
という概要の戒めのお言葉――至極当たり前でありながらアマチュア文書きの最も陥りやすい事態への――を頂きました。
そのおかげで、「時間はかかっても必ず完成させる」という気概を持ち続けたため、なんとか完成させられました。
あの時点で甘いこと言われてたらどうなっていたことやら……。
今後もその戒めを胸に、あわよくば創作者として同じレベルまで追いつけるように頑張りたいと思います(何)。
最後に、この作品を作る上でお世話になった方々に感謝の言葉を。
物語の原作者であり、このトンデモ二次創作を快く承認、広報してくださったでばーーこと吉村麻之様。
原作の絵師として魅力的な絵をお描きになり、大いに創作意欲を与えてくださったジャムる?様。
お二人の素晴らしき創作に感謝します。
むきりょくかん。ファンサイトにて晒したネタ画像「ごがつの夜ぞら。」を気に入ってくださり、
妄想を膨らませるきっかけをくださった驟雨様と十六夜様。
貴殿方のヨイショがなければこの作品は生まれませんでした(何)。
ありがとうございます。
そして何より、このつたないネタ小説に感想をくださった皆様、最後まで読み通してくださった皆様方に、最大の感謝を。
平成十九年 七月 Crus-Ade
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