軽量化ちょい技 コミメカ2版


 完成した! でも、重い!!
 と、嘆かれる方は多いはず。そこで、コミメカユーザーひよっこの濃崎からちょっとご提案。

 1.csfファイルの時点で重い
 2.パッケージ化すると重い
 3.セーブが遅い
 4.少しでももっと軽く



1.csfファイルの時点で重い

 csfファイルというのは、パッケージ化前の編集可能なファイルのことです。
 無駄なコマンドが無いかチェックします。

 ・制作途中に使わなくなったページや変数は残っていませんか?

   変数は、メニューバーの「ファイル」から「エラーチェック」。
   使用していない変数は大体これでわかります。
   使っているページや変数まで削除しないようにご注意を。

 ・何度も繰り返す同じ動作を、複数のページで重複させていませんか?

   サブルーチンコールを活用するなどしてまとめてみて下さい。

 ・変数に無駄はありませんか?

   一度しか使わない変数はリサイクルを。
   CG閲覧モードやおまけ項目出現は、サンプルがあります。

 ・注釈がたくさんありませんか?

   注釈は、制作時の為のコマンドです。
   プレイヤーには全く影響しません。
   csfファイルをもう一つ別にコピーして、注釈を削った物をパッケージ化して下さい。


 2.パッケージ化すると重い

  csfファイルとパッケージ化後の容量の一番の違いは、画像ファイルの分も増量することです。
  インストールパッケージの場合は音楽ファイルも加わります。

 ・画像ファイルに無駄はありませんか?

   背景素材とウィンドウのサイズが違う時は、ウィンドウのサイズに縮小、または切り揃ます。
   アニメーションに使用する時も最低限に。表示する部分さえあればOK。

 ・bmpは256色ビットに減色してありますか?

   24ビットより断然軽くなります。
   減色処理の出来るソフトはフリーでも多数ありますので探してみて下さい。
   ちなみにペイントは減色が下手です。
   白黒(灰色は無し)の画像ならば最初からモノクロとして作っておきます。

 ・画像を更に軽くしたい?

   jpgにする、という手もあります。
   jpg画像を使用する時はSusieプラグインが必要です。
   詳しくは配布元サイト様のFAQを参照して下さい。

 ・音楽ファイルは?

   自作の物、ある程度の加工が可とされている素材であれば、長さ調整などが出来ます。
   加工不可の素材も多いのでご注意ください。


 3.セーブが遅い

 原因を突き止める手っ取り早い方法は、セーブデータを見ることです。
 プレイヤーがこれをするとずるにもなりますが。(苦笑)
 〜.savというファイルがセーブデータのファイルです。
 プレイしながら何度かセーブし、遅いと感じた頃合でこのファイルをメモ帳などで開きます。
 普通のセーブを使用している場合は、例えば<Book="SaveData0">〜<Book="SaveData1">の間。
 『システムコマンド』の『全てのデータを保存』を利用した独自のセーブシステムの場合は、<Book="(セーブブロック名)">を見ます。
 一度のセーブでこれだけの情報をセーブしています。
 セーブした時点の変数の値、表示している文字や画像、ページ箇所が主な内容です。
 この保存情報を最低限にしてやれば、セーブデータに書き込む時間が短くなる=セーブが速くなる、というわけです。

 ・Graphic 〜というのが大量にある。

   ロードすると画像がぱらぱら連続表示されたりしませんか? これが原因です。
   Graphic〜は『グラフィックの表示』の保存情報です。
   普通、一度他の画像で覆っておけばこの現象は起きません。しかし。
   例えば、画像A(POS:10,10,100,479)(←座標です)を画像B(POS:0,0,639,479)で覆うと。
   完全に覆いきれているので、「Bだけ表示中」ということでセーブデータにはBだけ残ります。
   しかし画像A(POS:10,10,100,480)を画像B(POS:0,0,639,479)で覆うと。
   Bだけ残るはずが、既に画面からは見えなくなっているAもセーブデータに残ってしまいます。
   よく見ると、POS:10,10,100,480とPOS:0,0,630,479。このたった1ビットの差!
   「1ビットだけだが、Aはまだ表示されている。AとB両方保存しなければ。」
   とコミックプレーヤーは判断するのです。
 
   黒枠の四角がA、赤枠の四角がBです。灰色の部分が実は隠れているのです。
   これが少し位置をずらした複数のキャラ立ち絵になると、ずららーっと蓄積されてしまう。
   ではどうすればよいか。簡単です、座標を直せば即刻解決。
   おそらく大抵の方は、↑のAとB悪い例のようなケースでしょう。
   そこで裏技。csfファイルをメモ帳などで開きます。
   例えば悪いAであれば、良いAのPOS:10,10,100,479をコピーしておき、POS:10,10,100,480を検索しながらペーストして書き換え。
   「置換」機能があればそちらも使えますが、他の画像の座標を間違えて書き換えてしまう危険があります。
   慣れるまでは「検索」+ペーストでしてください。

 ・MsgDlg 〜というのが大量にある。

   MsgDlg〜は『メッセージの表示』の保存情報です。
   その残っているメッセージ表示、「通常描画」の設定の物のはず。
   これは二通り考えられます。
   一つは、上と同じ原理。
   『メッセージの表示』「通常描画」で表示した文章を書き換える時、一度画像で覆いますよね。
   ずばり、これも覆いきれていないだけなのです。
   『メッセージの表示』「通常描画」を最低限の大きさに設定し直し、覆う為の画像も座標を合わせます。
   同じ組み合わせが複数ある時は、1セット直し、後は上と同じく「検索」+ペーストで修正。

   もう一つは、メインウィンドウ以外の、メッセージウィンドウなどに表示している場合。
   一度通常描画で表示しておき、そのウィンドウを開いたり閉じたりを何度も繰り返すと。
   見た目は一つしか表示されていなくとも、実は開く度に描画され、何重にも重ねっていくのです。
   それがセーブデータにも残り、いくつも無駄に残ってしまうわけです。
   これを解決するには、その通常描画の前にグラフィックの表示を足して、通常描画を覆いきっておきます。
   覆いきれていないと上記と同じ結果になってしまうのでご注意を。

 ・上二つとは違うが、色々多い。

   まずは1のおさらい、変数チェック。
   次に、ウィンドウに一度に表示する画像が大量な場合は、セーブシステムその物を変えるのも手です。
   セーブ箇所を決めて、表示画像の少ないセーブ専用ページに移動するなど。
   上記全てをチェックした上でもセーブが遅い時には、遊戯掲示板にて濃崎に言ってみてください。


 4.少しでももっと軽く

 1〜3を踏まえ、それでもという時。残る手段は一つ。
 ブック名、ページ名、変数名、画像名、音楽ファイル名、全てを短く!!
 csfファイルをメモ帳などで開いてみてください。
 csfファイルの容量にはこれらの文字数も含まれています。セーブの速度も同様。
 一気に修正したい時は、やはり「検索」+ペースト
 不安な時は、例えば画像ファイルはファイル名を短くしてから、「エラーチェック」で一つ一つ修正。
 複数の画像のファイル名を一度に短くしてから「エラーチェック」をすると逆に混乱するので、一つ短くする度にチェック&修正して下さい。




 うっかりミスが恐い方は、修正専用にコピーした物で試してみて下さい。
 以上、軽量化ちょい技でした。


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