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第2章 物体の運動 さて、今回は、運動についてです。 皆さんは、「運動」といわれて何を思い浮かべますか?サッカーや野球などのスポーツでしょうか? もちろんそういうものも運動なのですが、物理学では、ものが動いていることを「運動」といいます。 たとえば、ボールを投げたら、前に飛んでいきます。これを、物理学では、「ボールが前方に向かって運動をしている」などといったりします。 では、運動というのを物理的に、数字を使って表してみましょう。 まず、どんなものでも、時速0kmで「動く」というのはおかしいですよね?つまり、物体が運動しているとき、そこには必ず時速10kmなどの「速さ」があります。 そしてもうひとつ、重いものほど速く動かすのは大変なので重さも関係しています。 ほかにもあるでしょうか? 結論から言えば沢山ありますが、まあとりあえず考えなくても大丈夫です。 運動を数字を使ってといいましたが、速さと重さを使って運動を表すとは、どういうことでしょう? これは、簡単に言うと、運動しているもの、つまり、動いているものをとめようとしたときに、「どれくらい力がいるか」ということです。 たとえば、時速10kmと時速20kmでは、20kmのほうが2倍くらい大変なのはわかりますね? さらに、10kgのものと20kgのものでは、20kgのほうが2倍というのもわかると思います。 と、いうことは、時速10kmで10kgのものと時速20kmで20kgのものでは、4倍の大変さがいるということです。 これを数式にすると、 (時速20km)×(20kg)=(4倍)×(時速10km)×(10kg) となります。この式は、20*20の「運動」と、10*10の「運動」を比べると、4倍の違いがあるということですね? つまり、「運動」とは、(速さ)×(重さ)で表せるということです。このとき、運動というのは数字っぽくないので、この(速さ)×(重さ)のことを、「運動量」と呼びます。 これは、時速10kmで10kg物体の運動量は、100だ、というように使います。 この運動量というのは不思議で、たとえ時速0,1kmのものでも、1000kgの重さがあれば、運動量100になります。 なれないと運動量はよくわからないものですが、物理の基本中の基本ですので、がんばって理解してみてください。 次回は「力と力積について」です。
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