アマチュア無線とは?
アマチュア無線というのは、簡単に言うと、電波を使って会話したり、映像を送受信しています。
いっけんインターネットや携帯電話と同じような気がしますが、大きく違うことがあります。
それは、自らの手で通信手段を作り出すことです。
あまり上手くはいえませんが、インターネットや携帯電話は他人が用意したものを活用しています。
しかし、アマチュア無線は自分でアンテナから電波を出すまでの過程を理解し、メンテナンスを行います。
交信できる範囲は、世界中です。地球の裏側との交信も不可能ではありません!!
それに加え・・・ なんと宇宙とも交信できるのです!!!
現在も地球のはるか上空を周回している国際宇宙ステーション(ISS)にもアマチュア無線機が搭載されており、宇宙飛行士の余暇を利用して運用されています。
どんなものが必要?
正直言って、「これでOKです」と言えるものはありません。
最低限必要なものは、無線従事者免許証(車で言えば運転免許証)と無線局の免許状(車で言えば車検証)と無線機とアンテナです。
詳細は下に書いておきますので、それぞれご覧ください。
無線従事者免許証の取得
すでに取得している方は読み飛ばしてください。
無線従事者免許証には、自動車運転免許と同様、詳細に区分されています。
アマチュア無線以外には、総合無線通信士、陸上無線技術士、海上無線通信士、航空無線通信士などがあります。
ちなみに、アマチュア無線従事者は日本で唯一の「お遊び」の国家資格です。
さて、取得の方法ですが、国家試験と養成課程の2通りあります。
できることならば、国家試験を受験なさることをお勧めします。
国家試験といっても、過去問出題率9割で4者択一式なので、難しくはありません。
中学生はもちろんのこと、小学生の合格者もいるほどです。
また、養成課程では2万円強かかりますが、国家試験では1万円以内に収まります。
教材ですが、「完全丸暗記」という本が有名です。定価は1260円です。
ある程度大きい書店でしか取り扱っていません。取り寄せや通販を上手に活用してください。
さて、この本は問題集形式になっています。
深い意味をあまり考えず、それぞれの問題の前にある解説を読みながら答えてみてください。
この際、直接書き込んだりせず、ノート等に解くことをお勧めします。
なぜかというと、繰り返し問題を解いていくからです。
2回目以降は解説を読まずに解けるとベストですが、無理はいけません。
どうしても分からない場合は、解説を見て確実に覚えてください。
何度か解いているうちに自然と覚えてくると思います。
こうなれば、もう勉強の必要はありません。
インターネット等の模擬試験をやってみると分かりますが、十分合格できるはずです。
無料ですのでぜひやってみてください。
さて、国家試験ですが、他の国家試験と同様に特殊法人が行っています。
無線関係の資格は、日本無線協会で行われています。
日程等の詳細は日本無線協会のホームページか、書籍等で確認してください。
試験に合格すると免許証の交付申請を行わなければいけません。
これを怠ると、せっかく合格したのに免許証が交付されなくなってしまいます。
面倒でも早いうちに申請するのが良いかと思います。
ネットショップや大きな書店で扱っている無線従事者免許申請書を購入し、必要事項を書いた上で各地の総合通信局に送付してください。
約3週間ほどで顔写真入りの安っぽい免許証が届きます(笑)。
無線局免許状の申請
無線従事者免許状が手元に届いたら、開局している無線局の操作が行えます。
知り合いの方にアマチュア無線をやっている方がいらっしゃれば、免許証を見せた上で「ちょっとやらせてくれない?」と言えば、きっと貸してくれるはずです。
しばらくはそれでもいいのですが、やはり自分の好きな時間に自分のコールサイン(識別符号)でやりたいと思ってくると思います。
そこで無線局免許状の申請をしてみましょう。