タッチタイプについて

タッチタイプとは

タッチタイプ(ブラインドタッチとも言う)とは、キーボードを見ないでタイピングをすることを言う。これができれば画面を見ながら、あるいは本などを見ながらタイピングができる。逆にタッチタイプができない、つまりキーボードを見ながらタイピングをしていると、

ということになる。大切なのは継続、ホームポジション、正確さ。短い時間でもいいから毎日練習するほうが、週1度吐くまで練習するより早く身に付く。そしてホームポジション(下に説明がある)を守ること。自己流の打ち方では決してタッチタイプは出来ない。また、とくに最初のうちは、スピードよりも正確さを重視すること。例えばGHなどは、左手と右手を間違えて逆に打ちやすいが、間違えたら逆の手で打てばいいや、というやり方ではいつまでも間違えは直らない。

ホームポジション

ホームポジションとは、常に指が帰ってくるキー位置のこと。左手の人差し指がF、右手の人差し指がJ。この2つのキーには、どんなキーボードでも触覚的な手がかり(ぽっちがついてるか、逆に深く凹んでいる)がついている。そして、左手の小指がAで、右手の小指が;(セミコロン。「+」と「れ」も書いてあるキー)。この4つの指がピボット(軸)になる(このことの説明は下で)。そして薬指と中指は自然に小指と人差し指の間のキーに置く。どこにあるキーを打った後もそれぞれの指は、これらのキーのところに戻ってくる。これがホームポジション

指の動き

指は斜めに動かす

まず大事なことは、左手も右手も指は上下に動かすのではなく、左上から右下に動かすということ。キーボードから指を離してよく見てほしい。例えばホームポジションで左手中指にあたるDの上には、Eが、下にはCがあるが、真上、真下ではなく、左上、右下にずれているのがわかる。また、34を比べると、4のほうがDの上に見えるが、Dの2つ上は3。だから3は左手の中指の担当。4は人差し指に任せる。下のCの左隣のXも、中指でも薬指でも打てそうだが、絶対にXは薬指に任せる。中指はCだけ。点(、)は右手中指、丸(。)は右手薬指。こういう指の担当をいい加減にしていると、タッチタイプは出来ない。

手の構え

指は左上から右下に動かすのだから、右手はキーボードに対してやや斜めに構えるほうがいい。下の絵のようにすれば、人差し指でJの下のMを、中指でKの下の,を打ちやすくなる。それに対して、左手は斜めに構えると、例えばFの上のRを、担当の人差し指では打ちにくくなり、最悪、中指で打つ癖がついたりするので、親指を  の上に乗せ、下の絵のようにキーボードに対して垂直に構えたほうがいい。

手の構え

人差し指と小指の担当

人差し指と小指以外は1つの指は、上から下4つのキーしか担当しないが、人差し指は倍の8つのキーを担当する。左手はFの上のRと4、下のVに加え、これらの1つ内側のキー、G, T, 5, Bを担当する。同様に、右手人差し指は、J, U, 7, Mと、内側のH, Y, 6, Nを担当する。6は左手の方が近く見えるが、絶対に右手で打つ。内側のキー、例えば6は、最初のうちは、一度指を7に上げ、そこから内側に1つスライドさせて打つとよい。

小指は、左手は1, Q, A, Zと、それより外側のキー(半角/全角Tab)をすべてを担当する。右手小指も、0, P, ;, /と、それより外側のキー(Enterも)をすべてを担当する。

指を自然にホームポジションに戻す方法

いくら指の担当を憶えても、キーを打った後、ホームに指が帰って来なければ、指がずれていってしまう。これを防ぐのは、キーを打つ指以外はできるだけホームから動かさないことである。例えば、左手人差し指でGTを打ちにいくときには、左手の残りの指、中指と薬指と小指は、それぞれD, S, Aから離さない。すると、Tを打った後、左手人差し指は自然にFに戻ってくる。

だが、残りの指3本をいつもホームに置いておくことはできない。例えば、左手薬指でWを打つのに小指と中指と人差し指を動かさないのは難しいし、2だと絶対無理である。こういうときは、小指と人差し指をピボット(軸)として利用する。例えば、左手薬指でW2を打つときには、左手の人差し指だけはFから離さず、弧を描くように左手を動かす。すると、キーを打った後、人差し指以外の指もホームに戻ってくる。基本的に、小指と薬指を使うときは、人差し指をピボットにし、人差し指と中指を使うときは、小指をピボットにする

また、ホームの2つ上にあるキー(数字キーがある段のキー)を打つとき以外は、手首は地面につけたままにする。2つ上のキーを打つときは、手首を浮かせ、ピボットの指は爪を立ててホームに残す。また、右手小指担当のEnterだけは、右手人差し指をJに残してはおけないので、右手の手首をピボットにして、すばやくホームに戻る。

じっさいには、1つ1つのキーを打つたびにホームに戻る必要はないのだが、最初のうちは、遅くなってもいいからホームを意識して、手と指と頭にキーの位置を叩き込んだほうがよい。

さいごに

タッチタイプが出来なくて時間と労力を無駄にするのは自分。

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