【バイアグラの成分】
クエン酸シルデナフィル
【バイアグラの使用目的】
勃起不全薬(ED治療薬)です。VIAGRATM(成分名:クエン酸シルデナフィル)という阻害剤で、勃起を抑える方向に働く物質をブロックすることによって勃起反応を長引かせます。勃起を解消させる酵素の働きを阻害して勃起を維持するもので、「飲むことによって興奮させる」薬ではありません。
性行為の最初に性的興奮が必要となり、射精が終わると勃起は収まります。その気になるのに勃起しないとか、勃起しても維持できない人に効果のある薬品です。
【なぜ勃起力低下・EDになるのか】
勃起力低下・EDは、ストレスなどの「精神的な部分に起因している」とあきらめている方は案外多いようです。たしかに「精神的な原因」もありますが、その他に血管や神経系などの障害が原因の「器質性」もあるのです。
【精神的要因 ⇒ 機能性】
精神的要因で勃起力低下・EDになるもので「機能性ED」と呼ばれています。
代表的なのはいわゆる「ストレス」。ストレスによる心理的・精神的圧迫感や、正常な感覚のゆがみからEDを発症します。
これまではストレスがまず性欲減退を招き、それが勃起力低下・EDを起こすとみられていましたが、研究が進んだ結果、ストレスが直接勃起力低下・EDを起こすことが分かりました。
つまり、人間の脳神経系の中で性行動と情動の中枢が表裏一体となっていると判明したわけです。
若年層に多く見られる勃起力低下・EDの原因は、ほとんどが心因性です。
仕事からのストレス・精神的抑圧、性的無知による性交渉の失敗、子供を欲しがるがゆえの性交渉プレッシャー、などストレスとトラウマといったメンタルな部分と、暴飲暴食・喫煙・睡眠不足・運動不足による生活習慣的なものが、若年層勃起力低下・EDの原因に挙げられています。
【身体的要因 ⇒ 器質性】
勃起に関する神経、血管、組織、ホルモンなどに何らかの器質的変化があって勃起力低下・EDになるケースで、「器質性ED」と呼ばれています。
勃起は神経系と血管系が正常に働くことにより起こります。そのどちらか、あるいは両方に障害が起きることがEDの主な原因と言われています。
バイアグラはこれらのタイプの勃起力低下・EDに対する治療薬です。
【バイアグラの効果効能】
バイアグラとは、そもそもペニスを直接勃起させる薬ではなく、勃起を阻害する体内酵素の働きを弱めることにより、勃起を促進させる薬です。
バイアグラは従来のインポテンツの治療法(ホルモンやパパベリンの注射もしくはプロステーシスの注入等)とは異なり、ただ1錠性交の一時間前に飲むだけでインポテンツの治療、勃起力の強化、勃起時間の延長、ペニスの硬度を高める等の効果が認められています。
まず、健康な男性の場合、性的刺激を受けると神経伝達物質の酸化窒素が急激にあふれるように放出されます。次に、酸化窒素が「環状GMP」と呼ばれる化学物質を放出します。この「環状GMP」が勃起性組織の「平滑筋(血管壁を構成する筋肉)細胞」を膨張させます。バイアグラは、ペニスに存在する「環状GMPを分解する酵素」をブロックし勃起を可能にするという訳です
【バイアグラを使用する前の注意事項】
一日に服用できる回数は一回のみです。それ以上の服用はしないで下さい。
バイアグラの服用は、目的の30〜90分前に水といっしょに飲んでください。ただし食事直後は利きが悪いので、食後のバイアグラ服用は1時間程度時間を空ける方が良いといわれています。服用後2時間ほどで効果が出始めて4時間ほど持続します。食後2時間以上空けた空腹時に服用した方がよく効きます。勃起の状態が4時間続いた場合は、主治医に連絡するか緊急処置をしてくれる医療機関に行って下さい。長時間勃起が続くとペニスに悪影響を及ぼす可能性があります。
【バイアグラの副作用について】
バイアグラの副作用の中で、最も一般に報告される副作用は「 血圧の低下によるめまい」と「顔のほてり」です。その他消化不良(胃痛)、鼻水、鼻づまりが起こる可能性があります。
|