シナリオ作者予備軍がパソコンの電源を切るべき5つの理由 ■調べものをせずに済む 「何を調べるか」をしっかり計画しないまま行う取材はただの時間泥棒です。特に興味のある分野なら尚更のこと。 Wikipediaで関連リンクなんて読み始めた日にはそれこそ時間強盗に身包み剥がされてしまいます。 そして残念ながら、検索すればすぐに得られるような知識よりも 一個人の自由な空想の方が遥かに面白いものを生み出し得るのです。 作品中にゾンビを登場させるのにブードゥー教や古典的ゾンビ映画から調べる人はいません。 ゾンビパウダーが内服でも注射でも塗り薬でも、植物の粉でも動物の骨でも合成薬剤でも、 そんなことは些細な問題でシナリオにあわせて好きなようにすればいいのです。 ファンタジーなんだから、ゲームなんだから、いっそのこと突飛でも構いません。多少ならむしろウェルカム。 ■ノンジャンルな情報が手に入る ネット上のニュースは、自分がアンテナを張っている分野にしか目が行かないものです。 パソコンは能動的に情報収集をするにはいいツールですが、広く浅く見聞を広めるには他の媒体が必要です。 というわけで、TVを見ましょう。ラジオを聴きましょう。新聞を読みましょう。読書をしましょう。映画を見ましょう。 フィクションをからは言うまでもなく得るものが多いですし、TVやラジオは自分で情報を収集する気が無くとも だらっと垂れ流しているだけで広く浅いニュースが手に入るので何かと便利です。 それを思考停止だと言う意見もありますが、それが良い悪いはこの際別にして、使える分だけ使えばいいのです。 ■パソコンより紙の方が使い慣れている アイデアの整頓やメモをするのに何でもかんでもテキストエディタを使っていませんか? テキストファイルは推敲や長い文章コンテンツの扱いには向いていますが、 紙の方がスペースの取り方や図などより自由で柔軟な使い方が出来ます。 例えば、ダンジョン構造やマルチストーリーのフローチャートを考えるときには紙を使った方が遥かに効率的です。 それだけでなく携行性にも優れているので、パソコンがあろうがなかろうが電源が付いていようがいまいが さっと取り出してメモしたり眺めたりするのに向いています。 私は人に見られた時に困るので、メモにはアイデアの断片だけしか書きませんし 書いてしまったらすぐに消してしまうことが多いのですが、実際問題それで十分です。 ■パソコンに向かっている時とは別の発想が得られる 時として根を詰めて捻り出したアイデアよりも、ふと浮かんだ取り留めのない発想の方が 思わぬ形で役立つことがあります。個人的にはトイレや風呂に入っているとき、自転車に乗っているときなどに 普段とは違うアイデアがひょっこり顔を出すことが多い気がします。 と言っても意識的にぼんやりすることは難しいですし、それで使える発想が浮かぶ保証も無いので半分運頼みですが 色々なネタが出揃ってから製作に取り掛かった方が、後々話を膨らませやすいのは確かです。 作業中に目が疲れてきたなと感じたら一旦電源を切ってトイレにでも行ってみたらどうでしょう。 ■健康的な生活を送れる ところで、今何時ですか?もう寝る時間なのについついだらっとネットしてるんじゃないですか? 明日の朝やれることは明日に回して今晩は早く寝ましょう。夜更かしはドライアイや肌荒れの原因にもなります。 健全な肉体は健全な精神を育み、フレッシュな精神はフレッシュなシナリオを生み出します。 あ、そうそう。ちなみに私がこれを書いているのは午前2時です。まったくもって余計なお世話ですね。 ということで、今回はLifeHacker(http://www.lifehacker.jp/)とかでよく見るタイトルと構成にしてみましたが、 普段のようにだらっと書くよりも読みやすいのでしょうか。 主張が伝わりやすいのでしょうか。説得力があるのでしょうか。 こういう実験は面白いので、また何かの機会にやってみようと思います。 あ、最後のはあからさまに数あわせなのであまり深く考えても仕方ないですよ。自戒を込めてます。(^^; 2009/06/07