登場人物の要素 登場人物は大雑把に言って2つの要素に分けられると思うのです。 1つは役割、もう1つは個性。 「依頼人」とか「ボス」とか役割に徹するキャラクター作りは 記号的でいまひとつ深みに欠けますが、無駄を排していてスリムであるとも言えます。 一方でストーリーの大筋に関係の無い遊びの要素を持たせれば、キャラクターは表情豊かに動き回ります。 このうちどちらが良くてどちらが悪いとは一概には言えません。要は使い分けが大事なのです。 「役割」としての人物を強調すれば、情報量の節約に繋がり、物語構造に目を向けさせやすいでしょう。 「個性」としての人物を作れば、コミカルなイメージを埋め込みやすいでしょう。 具体的に言うなら、SeraphicBlueは恐らく意図的に前者の形を取っていますし、Cresteajuは明らかに後者です。 翻ってCardWirthでは、プレイヤーキャラクターである冒険者を各プレイヤーが制作しているため シナリオ作者が個性をほいほいと付加するわけにはいかず、そのため個性を与える対象はNPCに限られます。 ここがネックで、個性豊かなNPCを作ろうとするほど対比的にPCの無個性さが際立ってしまいかねません。 そこがシナリオ作者の悩みどころであり、同時に腕の見せ所でもあるわけです。 2010/3/24 # …と結論の出ないまま、書きかけ放置テキストをぶん投げ。