『暗黒の系譜』好きな人にお勧めしたい書籍 『暗黒の系譜』あとがきでも少し触れましたが、私は伏線とか意外なオチとか叙述トリックとか群像劇とか とにかく「作者が頭使って作った」ことがわざとらしいぐらい露骨に描かれているお話が大好物なのです。 時限式ボードのWeb拍手や簡易感想板などでこの作品に「感動した」票を入れてくださった方がいるのを見て 私と趣味の合う人たちだと勝手に判断し、僭越ながら私好みな書籍を何冊か紹介してみようと思います。 ■少年コミック HunterxHunter/冨樫義弘 信者ですので外せません。 ハンター試験の多数決の扉とかゲンスルー攻略とか何度見返しても鮮やかでしびれるのです。 DeathNote/大場つぐみ 8巻以降は1人の作者が3つのブレインを動かしきれていない印象なので7巻までお勧め。 ある程度予測可能なようで実のところまったく予測不可能な展開は週刊連載ならでは。 ところで、バクマン!はテンポの良さが裏目に出すぎてダイジェストマンガと化しているのが気に入りません。 ■ライトノベル プラトニックチェーン/渡辺浩弐 コミカライズではなく原作の小説の方です。サイバーなショートショート集全3巻。 隠れた名作。コメント書きようが無いぐらいお気に入りなのです。このレベルを週刊連載していたなんてありえない。 GOTH/乙一 何かの書評で読んだ言葉通り、読者を騙すのが圧倒的に上手い。 名作。あとがき読んで気に入れば買ってみてください。 # しかしこの薄さで分冊なのは足元見られている気がしてならない。 キノの旅/時雨沢恵一 ライトノベルはあまり明るくないのですが、ずいぶんな有名どころのようです。ショートショートは良いものだ。 銃器の話になると異様に筆が熱くなるのもまた一興。とりあえず1巻は間違いなくお勧め。 世界観固定とかシリーズキャラクター増やしたがために数冊でネタ切れ傾向が見られるのが残念。5,6巻?以降未読。 ■いわゆる普通の小説 星新一全般 神様なので外せません。 意外な結末はもとより、寓意性普遍性に富んだ構成、簡単明瞭な文体など、読むほどに味が出ます。 ショートショート入門なら『ノックの音が』をお勧めします。 ドミノ/恩田陸 群像劇のお手本。全ての人物が等しく脇役。なのに誰一人として軽視されない。 隠れてない名作。描かれる全ての要素が絶え間なくかみ合い続ける感覚は病み付きになるほど爽快です。 # 群像劇:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%9B%E3%83%86%E3%83%AB%E6%96%B9%E5%BC%8F # 話は変わりますが、同じタイプの物語と聞いて最近読んだ『バッカーノ!』1,2巻は非常にいまいちでした。 # ちなみに『ブギーポップ』は1巻がとても面白く、2巻(VSイマジネーター)は壊滅的に駄目でした。 # 今Amazonレビューを見たら意外と高評価だったけど、なんで肌に合わなかったんだろう……? ショートショートの広場/星新一,阿刀田高 選 読者応募作の寄せ集めなので著しく玉石混交。選評を読む楽しみもあってなかなか面白いのですが 10巻以降は選者が変更されたため、個人的には納得のいかない選評も目に付きます。16巻以降未読。 あくまで一個人の感想ですよ、と予防線。思ったより分量が稼げなかったので有名どころとかで色々水増ししてます。 読書家に比べたらペースも遅いし量も少ないです。最近は『銀河英雄伝』読んでます。 このリストを見て私の好きそうな本が思い浮かんだ方は是非教えてください。 http://www.formzu.net/fgen.ex?ID=P50403971 2009/07/09 # 書きかけテキスト放出シリーズ。 # 広告の話に続けてAmazonアフィリエイトの実験でもやってみようかと思ったけど、 # 意外と手間がかかりそうだったので見送り。