良い子の諸君! CardWirthのシナリオなんか作ってる暇があるなら 恋人の1人でも作ったほうがずっと有意義だぞ 作ろうと思っても作れるとは限らんがな 良い子の諸君! シナリオ制作をして人を楽しませるのもいいが 料理を作っても人を喜ばせる点では同じだ どちらを選ぶかはきみ次第だぞ 良い子の諸君! 趣味はゲーム製作だと言うと、人によっては変に思われることもあるが 趣味はスポーツだと言っても、誰も何とも思わない 同じ遊びだというのに不公平なものだな --- 実際にシナリオ制作をしたことのある人の多くは── 何かを外向きに表現し続けなければ生きていけない、というクリエイター気質の持ち主か そういった問題が起こる前に作品が完成するという速筆の持ち主であれば話は別でしょうが── この葛藤にぶち当たらずにはいられません。 それはつまり、「シナリオ作るよりもっと別の趣味の方がいいんじゃない?」という問題です。 シナリオ制作は一朝一夕に出来るものではありません。 もしあなたが完成するまでシナリオ制作を続けたいというなら、この問題はいつか必ず解決しなければいけません。 私もこの問題を完全に克服したわけではありませんし、人によって折り合いのつけ方は様々あるでしょうが 私なりの考え方を示しておこうかと思います。 この文章が迷える作者予備軍さんの考えを整理する手助けとなれば幸いです。 これは私が常に意識しているわけではなく、時たまそんな気がする、程度の認識なのですが シナリオ制作は娯楽であり趣味であると同時に、人生経験というスタンスでも捉えることが出来ると思うのです。 つまり、誰かに強制されてではなく1人で計画立案したものを、完全に独力で、かつ長期間に渡り制作し 軌道修正を経て完成させる、というプロセスは他の趣味ではあまり得られない経験ではないかと思うのです。 一度この経験をしておくと、以後は自分の単位時間あたりの作業効率や集中力の持続期間を把握できます。 そしてもう一方で、シナリオ制作をやり遂げた場合には多少なりとも自信になります。 また逆に、自分の才能や努力の限界が大体どこにあるのかの目安を知ることにも繋がります。 例えば、あなたが将来他の趣味をするにあたっても 「自分はこれぐらい独力で努力し続ければ一定の成果は挙げられる」と根拠を持って没頭することが出来るわけです。 さて、最初の問いに戻りましょう。 「シナリオ作るよりもっと別の趣味の方がいいんじゃない?」 これに対する私の答えはこうです。 「他にすべきことを犠牲にする必要は無い。けれどもシナリオ制作だってやっておくといいことがある」 2011/04/03 # 更新祭り第1弾。既に4日の午前2時だけど気にしない!