■トリックスターは良い人 眠りの雲や蜘蛛の糸のような妨害技能を得意とする冒険者をシナリオに出すとき、 そのスキルのイメージや適性からの連想でなんとなく小悪党みたいな嫌らしい性格として描いちゃうけど 実はこういう人って単身での戦闘力が低いから(行動を封じてもその間に殴りきる腕力がない) どうしてもパーティに加入せざるを得なくて、そのためには すごく愛想のいい人になるんじゃないかと思った。 こいつ外してもう1人戦士補充するか、って思われたら冒険者生命のピンチだし ましてやパーティをギスギスさせる皮肉屋だったり マイペースを貫く変わり者だったりするはずがない。 ■パーティまで CardWirthには連れ込みNPCというシステムがあって 「腕に覚えがあったり魔術の心得があったりする一般人」が「冒険者」になるまでの過程を 描くことができる。竹庵さんの『宿まで』のようにその点に特化した作品もある。 けれど一方でその後パーティに在籍できるかどうかのストーリーは システム的に実装が難しく、プレイヤーが想像で補うしかない。 私は遊んだことがないけど、たぶんオンラインゲームのメンバー探しのような感覚で そこそこ楽しそうに思う。 CardWirthのシステム上、どうしても冒険者パーティは 常に一緒の仲良し6人組になりがちだけど、そういうシーンを空想していると なんとなく登場人物に深みが出てきていいんじゃないかなぁと思う。 ■ 逆にパーティ解散について想像してもいい。 閏日に解散ライブを開いて惜しまれながら引退する冒険者がいたっていいじゃない。 2012/3/2 http://www.youtube.com/watch?v=mQVOZr4VrmA