【お題】 主人公過去:至誠 主人公現在:逆意思 主人公未来:逆節度 援助者  :善良 敵対者  :逆理性 結末・目的:結合 【追加条件:中世ファンタジーで】 主人公は代々貴族に仕える騎士(至誠)の家柄の跡取り息子。 父親のような立派な騎士になりたいと憧れるが、生まれつき体が弱い主人公は剣の稽古をあまりさせてもらえない。(逆意思) 主人公は反発して父の見ていないところで剣術を学ぶが、ある日遂に無理がたたって倒れてしまう。(逆節度) 病床にあってもなお剣の道を諦めることの出来ない主人公は、病床を抜け出し稽古に出掛ける。 人目につかない場所を探すため森の奥へと進んでいく主人公だったが、 縄張りに立ち入ってしまったことで熊に襲われてしまう。(逆理性) 主人公は剣を抜き戦うが熊の凶暴さには太刀打ちできない。 偶然異変を察知した狩人(善良)のお陰で主人公は事なきを得るが、 自分の限界を痛感した主人公は剣を諦め、父の言うとおり他の道を目指すことにする。(結合) 【感想・考察】 所要時間たくさん。話が長い。敵対者を出すために遠回りしすぎ。 ラストはちょっと苦い感じ。ハッピーエンドともバッドエンドともつかない宙ぶらりん。 こういう結末の方がリアルでいい気がしてきた。 【追加条件:CW風にしてみる】 とある騎士の家で一仕事終えた冒険者たちは夕食をご馳走され、一家と親睦を深める。 色白な依頼人の息子(主人公)は冒険者たちの話に目を輝かせている。聞けば将来は騎士として名を挙げたいらしい。 依頼人はその話を聞くと、珍しく声を荒げて息子を叱り飛ばす。息子は反発して席を立ってしまう。 そこで依頼人は事情を説明する。 幼い頃の病気のために彼の息子は今でも激しい運動が出来ないらしい。 息子に自分の後を継がせてやれないことを父親として歯がゆく思っている、とのことだ。 夕食後、屋敷で迷った冒険者たちは偶然主人公が隠れて剣の稽古をしている姿を目撃する。 稽古を中断させるか、見なかったことにするか迷っているうちに主人公は倒れる。熱があるのに無理をしていたようだ。 彼を自室で休ませてから、剣の稽古をしていたことは伏せて父親に事情を説明する。 だが父親と一緒に部屋に戻ってくると主人公の姿は無い。どうやらベッドを抜け出して再び剣の稽古に出掛けたらしい。 父親と共に屋敷を探すが主人公は見つからない。冒険者の一人に心当たりがあり、森へと向かうと 熊に襲われている主人公を発見する。彼の剣では興奮した熊に全く歯が立たないようだ。 冒険者たちは熊を倒し、彼を救出する。怪我はあるが命に別状はなさそうだ。 主人公は冒険者の腕の中で自らの無力さを痛感し、胸の内を冒険者たちに語る。 自分に適した能力を身につけることが大事だと諭す者、自分のやりたいことをするよう励ます者、 それぞれの言葉を聞きながら主人公は帰途に着く。 そして別れ際、冒険者と主人公は固い握手で別れる。 騎士を目指すのか、他の道を目指すのか。 いずれにせよ彼なら悔いの無い人生を歩めるだろうと信じて冒険者たちはまた宿に帰る。 【感想・考察】 所要時間すごくたくさん。かなり書き込んでしまった。これはもはやプロットじゃない。(^^; でもなかなかいい話に仕上がった。これならシナリオとして出せそう。少なくとも私がプレイヤーなら文句ないレベル。 マルチルート風味で結論とかは出さないままエンド。下手に白黒つかない方がリアルでいい気がする。 あとは人物の機微をどれだけ丁寧に描けるかがポイントか。それがまた難しいけど。 2009/01/11