kokoro he pianissimo~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~       こころへピアニシモ                      第1号 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~No.1 みなさん、2000年問題は大丈夫ですか? かく言う私は、まだ2000年が来ていないというのにパソコンが クラッシュしてしまいました。 ------------------------------------------------------------        第1回  生まれるということ "I was born." 英語では、「私は生まれた」というのをこう言う。この文章は丸暗 記しているという人もいるだろう。しかし、英語の文法から言う と、これはれっきとした「受け身」の文章である。つまり「生まれ た」というより「生まれさせられた」というほうが文法だけから言 うと正確なのだ。 これを私は「人間は運命によって定められたときに生まれてくる」 ということだと思っている。こう言うと「親が生まれる時を決めら れる」と反論してくる人がいるだろう。しかし、子供というのはな かなか欲しい時に上手くできるものではない。また、妊娠時で計算 される出産予定日の通りに生まれてくることは結構難しい。かく言 う私も出生時には予定日を2週間過ぎてしまったらしく、そのため にいわゆる"12星座"が変わってしまった。 ところで、私達はつい「生きているのがあたりまえ」と思ってしま うところがある。しかし現在発展途上国では、食べ物がなくて餓死 していく人が多い。こう言うと他人事のように聞こえる人が多いと 思うが、日本でも交通事故で毎年1万人前後が亡くなっている。ま た交通事故ほどではないが、飛行機事故もよく聞く。こちらも一度 起こると多くの人が亡くなってしまう。また最近は地震で多くの人 が亡くなったというニュースをよく聞く。 しかし、交通事故にしろ飛行機事故にしろ地震にしろ、死んでも不 思議ではないところで生き延びた話も聞く。これはどうしてだろう か。寿命の問題だといってしまえば確かにその通りなのだが、私は もっと深い意味があると思う。 どうやら、この世の運命というのは無駄がないらしい。つまり人間 は、この世に何らかの役割を持って生まれ、その役割を終えた時に 死ぬのだ。 だから、「私がこの世にいる意味なんてあるのだろうか」「私はい なくてもいいのではないか」などと心配したり悩んだりする必要は ない。なぜなら、本当にこの世にいる意味がないのなら、いまここ に生きているはずがないからだ。 「何らかの役割を持っている」と言っても、ピンとこないひともい るだろう。しかしそれは気づいていないだけで、役割というのは必 ずある。だから早々と思いつめて自殺などはしないでほしい。それ はこれからの与えられた役割を拒否し、未来の希望すら葬ってしま う取り返しのつかないことだからだ。 自殺や殺人のニュースなどを見ると、生まれるということの貴重さ をもっとわかってほしいと私は思わずにいられない。 ------------------------------------------------------------ 〜次回予告〜 ・第2回  夢は大きく 自分から可能性を縮めるような生き方をして、後悔している人が多 いように感じます。それだけならまだいいのですが、夢をもつこと を子供の専売特許みたいに言う人がいます。それは本当ですか?と いう私からの人生応援文を書かせていただきます。 ------------------------------------------------------------ 〜あとがき〜 実は、私もエッセイストのはしくれ(?!)として"I was born."とい う文で始めたエッセイをいつか書こうとずっと思っていました。つ まり、今回の文章のネタはかなり前からあたためていました。 今回は「生まれるということ」というテーマでしたが、私達はみな 親から生まれてきました。そこで質問です。 あなたの尊敬する人は誰ですか。そして、その尊敬する人というの は親ですか。 こういうことを言うと、「当たり前のことだ」と言う人がいるかも しれません。しかし、私は「尊敬する人が親だと言われると違和感 を覚える」という意見を聞いたことがあります。 私は、親が生み育ててくれた事実さえ忘れなければ、尊敬する人は 親であってもなくてもいいと思います。なぜかと言えば、尊敬とい うのは生き方に共感することであって、人間である親の生き方に共 感するかどうかは親の恩とは別問題だと思うからです。 かく言う私も「尊敬する人は誰ですか?」と聞かれたら「巨人の斎 藤雅樹投手」と答えます。親が悲しむのはわかっていますが、どう しても私は親の生き方に共感できませんでした。 「尊敬する人は自分の両親です」などと言えたらいいなあとはよく 考えます。でも、親というのは子供にとって影響力が強く、あまり 尊敬しすぎると人格が親一色に染まる可能性もあるので、これでい いかなと思い直すのがいつものパターンです(私の両親は子供の人 格を自分達のようにしたがる欲求が強いのです)。 まあ、「尊敬する人」のメインは1人でいいですが、できれば他に 何人かいたほうがいいと思います。その方が、自分らしい人格がで きあがると思いますから。 ------------------------------------------------------------ 発行者:ラケル rackel@m7.people.or.jp 「こころへピアニシモ」ホームページ http://member.nifty.ne.jp/BYK04452/kokoro.htm ------------------------------------------------------------ ご意見・ご感想:rackel@m7.people.or.jp 購読の登録・解除: http://member.nifty.ne.jp/BYK04452/kokoro.htm http://www.mag2.com/m/0000020081.htm (まぐまぐ登録・解除) http://www.pubzine.com/detail.asp?id=002975 (Pubzine登録・解除) ------------------------------------------------------------ このメールマガジンは、 まぐまぐ http://www.mag2.com/ (ID 0000020081) Pubzine http://www.pubzine.com/ (ID 002975) を利用して発行しています。 ------------------------------------------------------------