kokoro he pianissimo~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~       こころへピアニシモ                      第4号 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~No.4 3月と言えばもう春…のはずなのに、まだまだ寒い。 春を心待ちにしている春生まれの私です。 ------------------------------------------------------------        第4回  生きる道は幸せへ 最近、「幸せになりたい」というある意味人間の本能を利用して多 額のお金を巻き上げる偽宗教集団が多い。困ったものである。だい たいそういう場合、「だまされているんじゃないか」と思いつつも 抜けられないのである。 ところでこういう時、「幸せ」とはどういう状態を言うのだろう。 私の聞く限りでは、不快なことがない状態のような気がする。 だがここで少し考える。不快なことがない状態が、ほんとうに幸せ なんだろうか。確かにつらいことがいろいろあったりすると「こん なことなければいいのに」と思うことはあるだろう。 仮に、つらいことがしばらくまったくなかったとしよう。その時、 私達は幸せがずっと続いたと思えるだろうか。おそらく、やがてそ の幸せを普通のことだと思うようになってしまうだろう。そしてつ らいことがその後めぐってきた時に落ち込む度合いが大きくなって しまうだろうと思う。耐えられなくなるかもしれない。これが果た して幸せなのであろうか。 こう言うと「ずっとつらいことがなければいい」という人がいるか もしれない。確かに、そう思った経験は私もある。だがこれこそ、 不快なことがない状態が普通になってしまうのではないだろうか。 普通になると幸せとは思えなくなる。「それでもいい」という人も いるかもしれない。しかし、正直言うとそんな生活ははりあいがま ったくない。1日や2日ならいいが、ずっと耐えることはできない のではないだろうか。 また、よく聞く「幸せ」は「死のない世界」である。気持ちはよく わかる。最愛のひとを亡くしたりすると特によくそんなことを考え たりするだろう。 しかし、少し考えてみてほしい。誰でも20歳になるまでに必ず1 回は「死にたい」と考えるのではないだろうか。そう、苦しくて苦 しくて「いまこの場でいっそ死んでしまいたい」などと考えたり。 「死のない世界」は一見良さそうで、実はつらいと思う。 もしかしたら日々の生活で「特にこれということがない…つまらな い」と言っている人もいるかもしれない。だが、悲しいことがない のは幸せではないだろうか。身近で悲しい思いをしている人はきっ といるはずである。 私は「人生すべて必然である」のではないかとよく思う。いろいろ なことはすべて善かれと思って起こっているのだと。そう、それは 私達の幸せのために。 ------------------------------------------------------------ 〜次回予告〜 ・第5回  生きる価値とは? 「私は生きる価値なし」なんて悩んだことはありませんか? そんなことは絶対ないのですが、結構多い悩みです。というのは社 会はたくさんの能力による価値づけに満ちているからです。 しかし、たとえ能力の価値づけによって最低の価値を宣告されたと しても、生きる価値がないなんてことはありえません。 そんなことを書いてみたいと思います。 ------------------------------------------------------------ 〜あとがき〜 最近の宗教集団といえば、やはりオウム真理教でしょうか。ニュー スでよく松本被告の住む場所や子供の就学問題などが話題になって います。子供の就学問題は特に、なかなか難しい問題です。 というのは一般的な教育を受けないと、オウムしか知らない人間に なってしまいます。そうなるとオウムはいつまでたっても残ってし まいます。それで教育を受けさせるとすると、どこで教育を受けさ せるかという問題があります。どこでも住民達の反対にあいそうで す。 ところで、今回書いた「死にたい」という感情に関しては、百人一 首の和歌にこんな歌があります。 玉の緒よ絶えねば絶えね長らへば      忍ぶることの弱りもぞする   式子内親王 これは恋愛感情をじっと内に秘めきれず、もう死ねるものなら死ん でしまいたいといった感じの歌です。「死にたい」というと不健康 な印象があるかもしれませんが、こういう健康的な(?)「死にた い」もあるのです。私もこの歌の気持ちがよくわかりますが。 …まあ、本当に人間というのはいろいろなことを考えます。時には まったく逆のことを願ったりします。というより、人生考えること すべてを理論仕立てにするとかなりの高確率で崩壊します。 だからかどうか知りませんが、今回は書くのがとても難しかったで す。 ひとつの宗教前提ならもっと楽なのですが、そんな書き方は絶対し たくなかったのです。なぜなら信じるかどうかはその人の勝手です から。 おかしな文章になってごめんなさいm(__)m。 ------------------------------------------------------------ 発行者:ラケル rackel@m7.people.or.jp 「こころへピアニシモ」ホームページ http://member.nifty.ne.jp/BYK04452/kokoro.htm ------------------------------------------------------------ ご意見・ご感想:rackel@m7.people.or.jp 購読の登録・解除: http://member.nifty.ne.jp/BYK04452/kokoro.htm http://www.mag2.com/m/0000020081.htm (まぐまぐ登録・解除) http://www.pubzine.com/detail.asp?id=002975 (Pubzine登録・解除) ------------------------------------------------------------ このメールマガジンは、 まぐまぐ http://www.mag2.com/ (ID 0000020081) Pubzine http://www.pubzine.com/ (ID 002975) を利用して発行しています。 ------------------------------------------------------------