kokoro he pianissimo~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~       こころへピアニシモ                  第1号(サンプル) ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~No.1(Sample) 最近めっきり寒くなってきましたが、みなさんお元気でしょうか? ------------------------------------------------------------        第1回  バリアフリーへの道 私の思い込みかもしれませんが、世間話を聞いているとあちらこち らで「かわいそう」という言葉を聞くような気がします。実を言う と、私はこの言葉を使わないようにしています。それはなぜかとい うと、「かわいそう」という言葉はねじまがった優越感が見え隠れ するからです。 例えば一般的な生活を送っている日本人の場合、お金の面で貧しい 人々を見て「かわいそう」と言う人は多いでしょう。ところがその 「かわいそう」という言葉には、「自分はそうじゃない」という意 味が含まれてしまっているのです。自分はお金を持っているから幸 せだ。あの人達はお金を持っていないから不幸だ。だからかわいそ う。そういう意味ではないでしょうか。 確かに今の日本人の場合、お金を稼ぐことで幸せになるという価値 観を植え付けられてしまったためそう考えてしまうのはしかたがな い一面もあります。しかし「かわいそう」なお金の面で貧しい人々 は、ほとんどの場合それなりに幸せな生活を送っています。だから 「かわいそう」なんて余計なお世話ということも多いのです。純粋 な意味で「かわいそう」と思うのなら、言葉に出さずに何か手を差 し伸べるのが彼らにとっていちばんありがたいことだと思います。 一般的に「かわいそう」と言われがちな、視覚・聴覚障害者につい ても同じことが言えます。彼らに「かわいそう」などという言葉を かけるのはかえって心を傷つけるもとです。そうではなく、彼らが 心地よく生活できるように気を配るべきでしょう。 私が大学生の時、同じ授業を受けている学生に全盲の人がいました。 私はあいさつするにも手を振ったりなど視覚的な動作をしがちなの ですが、彼に接するときはできるかぎり声で表すよう気をつけてい ました。また、つえをついて教室に入ってくるときに進路をさえぎ ったりしないように気をつけていました。ほんのささいなことです が、そういう「ささいなこと」がバリアフリーへの道なのです。 聴覚障害者の方だったら、逆に声ではなく目で見て分かる文章や動 作などで伝えるよう気をつけるといいでしょう。視覚・聴覚両方の 障害者だったら、何らかの形で体に触れる(肩を軽くたたくなど) などで伝えるよう気をつけるといいでしょう。これだけで立派な 「バリアフリー」だと私は思います。 また、もっと進んだことをしたい…というのでしたら、どんどんす るべきだと思います。例えば点字の本を作ったりといったような。 ただ先程から何度も書いているように、「かわいそう」と言ったり 態度に出すのはやめたほうがよいでしょう。 まあ視覚障害者や聴覚障害者は誰でもなるとは限りませんが、人間 ならば誰もが避けられないのが老いです。これも一種のハンディと 言えるでしょう。 お年寄りに「かわいそう」と言ったという話はあまり聞きませんが、 馬鹿にした話はよく聞きます。これは「かわいそう」と同じくらい 心を傷つけることです。 「情けは人のためならず」ということわざがあります。このことわ ざの意味をかんちがいしている人が多いのですが、「情けをかけて はその人のためにならない」という意味ではありません。「情けを かけるとまわりまわって自分に返ってくる」という意味です。 ですから、お年寄りにはぜひ親切にしてほしいと思います。それは 自分が年を取ったときに返って来ます。また、お年寄りが使いやす い「バリアフリー」を今きちんとしておくと、将来自分が年を取っ たときに安心なのはわかるでしょう。 いろいろな意味合いから、いろいろな理由から、ぜひ少しずつでも 「バリアフリー」をみんなで進めていくべきだと、私は思うのです。 抵抗があるなら本当にちょっとしたことからでいいと思います。大 事なのは、その心なのですから。 ------------------------------------------------------------ 〜次回予告〜 ・第2回  夢は大きく 自分から可能性を縮めるような生き方をして、後悔している人が多 いように感じます。それだけならまだいいのですが、夢をもつこと を子供の専売特許みたいに言う人がいます。それは本当ですか?と いう私からの人生応援文を書かせていただきます。 ------------------------------------------------------------ 〜あとがき〜 私のホームページは(トップページが一番よくわかりますが)いち おうバリアフリー対応で作っています。というのはどういうことか というと、IBMの「ホームページ・リーダー」で読み上げる時に よくわかるように画像リンクをコメント付きにしています(画像リ ンクにマウスをポイントするとコメントが出てきます)。 あと、フレームをいっさい使っていません。それは私の作成技術が 貧弱なせいもあるんですが(^^;、実を言うと「ホームページ・リー ダー」で読み上げる時にわかりずらいというのもあるのです。です からやがて作成技術が向上してフレームページが作れるようになっ ても、トップページはフレームなしにしてフレームページにリンク を貼ろうと思っています。 私の「バリアフリー」の努力というと、こんなところでしょうか。 でもこういうささいなことが重要だと思うのです。 ------------------------------------------------------------ 発行者:ラケル rackel@m7.people.or.jp 「こころへピアニシモ」ホームページ http://member.nifty.ne.jp/BYK04452/kokoro.htm ------------------------------------------------------------ ご意見・ご感想:rackel@m7.people.or.jp 購読の登録・解除: http://member.nifty.ne.jp/BYK04452/kokoro.htm http://www.mag2.com/m/0000020081.htm (まぐまぐ登録・解除) http://www.pubzine.com/detail.asp?id=002975 (Pubzine登録・解除) ------------------------------------------------------------ このメールマガジンは、 まぐまぐ http://www.mag2.com/ (ID 0000020081) Pubzine http://www.pubzine.com/ (ID 002975) を利用して発行しています。 ------------------------------------------------------------