5枚・メジャー・スタンダード・システム
1.オープニング・ビッド
ビッド ハンドの強さ ハンドの形
S,1H 13〜22 SまたはHが5枚以上
C,1D 13〜22 SHが4枚以下の時,長いほうのDC
C   片寄った強いハンドまたは23点以上のバランスハンド
S,2H,2D
(使わなくても可)
6〜9 ボイドの無い良い6枚のスート(最低QJXXXX以上の内容)
他に4枚以上のメジャースートが無い事
ただし,第三,第四では上記の条件は守らなくて良い。
3の台のスート 10以下 内容は良いが片寄った7枚以上のスート
ルール・オブ・ツー・アンド・スリーによる
4の台のスート   内容は良いが片寄った7枚以上のスート   同上
1NT 16〜18 平均したハンド.
少なくとも3つのスートにストッパーがあること
2NT 21〜22 平均したハンド.
原則として4つのスート全部にストッパーがあること
C次に2NT 23〜24 平均したハンド 4つのスート全部にストッパーがあること
C次に3NT 25〜27 平均したハンド 4つのスート全部にストッパーがあること

2.レスポンス(パートナーがオープンしたのに対する答え)

パートナー
のオープン
ビッド 点数の範囲 条件(ハンドの形)
1の台のスート 1の台で地のスート 6〜18 4枚以上
2の台で他のスート
(ジャンプしない)
10〜18 1の台で他のスートをビッド出来ない時または適当なビッドが無い時(1Sに対して2Hをビッドするには5枚以上のH
シングルレイズ
(1つ上げる)
6〜9 パートナーのビッドしたスートにサポートがある時(SHは3枚以上,DCは4枚以上)
1NT 6〜9 1の台でビッド出来る他のスートが無くサポートも無い時
(バランス・ハンドとは限らない)
Cに対する1NT 8〜10 4枚メジャーの無いバランス・ハンド
一旦2の台で他のスートを
ビッド(3枚で可)。次に
パートナーのスートを3か
4の台にジャンプしてレイズ
13〜15 3の台にレイズは4枚以上のサポートがある時
4の台にレイズは3枚以上のサポートがあるとき(SHに限る)
ダブル・レイズ
(2つ上げる)
10〜12(SH
13〜15(DC
SHなら4枚以上のサポートがある時
DCなら5枚以上のサポートがある時
一旦2の台で他のスートを ビッドし,次にもう一度他の
スートをビッドしてからレイズ
16〜18 3枚以上のサポートがある時(SHに限る)
他のスートは4枚無くてかまわない
トリプル・レイズ 9以下 5枚以上のサポートがあり他に0から1枚のスートがある
片寄ったハンド(主にSH
ジャンプ・シフト 19以上 ハンドの形にあまり関係なくサポートが有るか良いスート
2NT 13〜15 平均したハンドで4枚のメジャーが無い
3NT 16〜18 同上
C D(ウエイティング) 0〜7 ハンドの形に関係なく8以上でも適当なビッドが無いハンド
H,2S 8以上 QJXXX以上の内容のスート
C,3D 8以上 KQXXX以上の内容のスート
2NT 8〜10 バランス・ハンド
D,2H,2S
(ウイーク2)
レイズ   ゲームは無いが相手側のビッドを邪魔する目的のビッド
2NT   ゲームへの誘いも含みオープナーのハンドの内容を聞く
他のスート   5枚以上. 1ラウンド・フォーシング
3の台のスート 4の台にレイズ   点数に関係なくルール・オブ・ツー・アンド・スリーによる。
またはプリエンプティブが目的
3NT   一人で9トリック取れそうか
パートナーのスートを走ることを期待してビッド

3.レスポンダーが最初にパスしてパートナーが1の台のスートでオープンした時のレスポンス

ビッド 条件 点数の範囲  
ダブル・レイズ SHが3枚以上 10〜12 最初にパスしているのでパートナーには13点無いことを知っている事を忘れないように
2NT 平均したハンド 10〜12  

4.オープナーのリビッド(スートでオープンした人の2度目のビッド)
レスポンス 点数の範囲 オープナーのリビッド 条件
1の台で他のスートの
ビッドに対して
(1オーバー1の
レスポンスに対して)
13〜15 シングル・レイズ 4枚以上のサポート
オープンしたスートをリビッド 良い内容の5枚以上
1NT バランス・ハンド
13〜18 リバースせずに他のスートをビッド 4枚以上のスート
16〜18 ダブル・レイズ 4枚以上のサポート
オープンしたスートをジャンプしてリビッド 良い内容の6枚以上
17以上 リバース・ビッド (最初にビッドした スートよりランクの高い他のスートを 2の台でビッドすること) 4枚以上のスート
19〜 ジャンプ・シフト (ゲーム・フォーシング) 一つジャンプして他のスートをビッド
トリプル・レイズ 4枚以上のサポート(SHに限る)
19〜20 2NTにジャンプ バランス・ハンド
2の台で他のスートの
ビッドに対して
(2オーバー1の
レスポンスに対して)
13〜15 シングル・レイズ 4枚以上のサポート
(1S−2Hに対しては
Hは3枚のサポートで可)
13〜18 リバースせずに他のスートをビッド 4枚以上
16〜18 ダブル・レイズ 4枚以上のサポート
(1S−2Hに対しては
Hは3枚のサポートで可)
15〜17 2NT バランス・ハンド
13〜15 2NT バランス・ハンド
16以上 リバース・ビッド 4枚以上
16以上 ジャンプせずに3の台で 他のスートをビッド 4枚以上
19以上 ジャンプ・シフト  
シングル・レイズに対し 13〜15 パス  
16〜18 3の台にレイズ(SH) 他のスートをビッド ゲームへの誘い 同上
1NTに対して 13〜16 パス  
17〜18 2NT 3NTへの誘い
19〜20 3NT  
13〜15 自分のスートをリビッド オープンしたスートが6枚以上
16〜18 自分のスートをジャンプ・リビッド 同上
19以上 他のスートをジャンプしてビッド 後で自分のスートをビッドすると6枚
13〜18 他のスートをビッド 4枚以上
17以上 リバース・ビッド 4枚以上
19以上 ジャンプ・シフト 4枚無くてかまわない

5.レスポンダーのリビッド(レスポンスした人の2度目のビッド)

点数の範囲 リビッド
6〜9 パス,1NT,プリファー(オープナーが2つのスートをビッドした時最初にビッドしたスートに戻すこと)
自分が最初にビッドしたスートをリビッド(6枚以上)
10〜12 ゲームへの誘いのビッド,2NT(ジャンプしなくても)
他のスート,自分のスートのリビッド(5枚以上),パートナーのセカンド・スートをダブル・レイズ
13〜15 他のスートをビッド,パートナーの最初のスートか自分のスートをゲームより低い高さでジャンプしてビッド
16〜18 2度目に他のスートをビッドし,次にパートナーのスートをレイズ
19以上 最初にジャンプ・シフト,またはフォーシング・ビッドの後のスラム・トライ

6.パートナーのノートランプ・オープンに対するレスポンスとその後の発展

オープン 条件 (ハンドの形) 点数の範囲 ビッド オープナーのリビッド
1NT 平均した
ハンド
7以下 パス
8〜9 2NT パス(16) 3NT(17〜18)
10〜14 3NT パス
15〜16 4NT パス(16) 5NT(17)
6NT(18)
17〜18 6NT パス
19〜20 5NT 6NT(16) 6の台のスート(17)
7NT(18)
21以上 7NT パス
5枚以上の
スートがある
片寄った
ハンド
7以下 C以外の2の台のスート パス ただしKQJX以上の内容の良いサポートがある時は1つレイズする
8〜9 Cを一旦ビッドしてから
5枚以上のSHをビッド
 
10以上 S,3H
DCはスラム
の可能性ある場合
3NT(2枚のサポート),
4の台にレイズ(3枚以上のサポート)
他のAがあるスートを下からビッド(KQJX以上の良いサポートがある時)
9以下 H,4S
(6枚以上)
パス
点数に無関係 C ステイマン D 4枚のSHなし
H 4枚Hあり,Sは不明
S 4枚Sあり,Hはなし
2NT 平均した
ハンド
3以下 パス
4〜10 3NT パス
11 4NT パス(21),6NT(22)
12〜14 6NT パス
15 5NT 6NT(21),7NT(22)
16以上 7NT パス
5枚以上の
スートがある
片寄った
ハンド
4以上 3の台のスート
フォーシング
1NTオープンの後に準じて何かビッド
3以下 H,4S
6枚以上
パス
点数に無関係 C ステイマン 1NTオープンの後に準じてビッド

7.コンベンション(特別な約束のビッド)

名称 ビッド 意味 レスポンス その後の発展
ブラックウッド
(スートオープン
の後)
4NT Aの枚数を聞く C 0または4枚A
D 1枚A
H 2枚A
S 3枚A
4NTでAが4枚とも揃った事を
確認したら5NTでKの枚数を聞く
示し方は4NTに準じ6の台でビッド
ガーバー (通常
NTオープンの後)
C Aの枚数を聞く D 0または4枚A
H 1枚A
S 2枚A
4NT 3枚A
CでAが4枚とも揃った事を確認
したら5CでKの枚数を聞く
5の台で同様に答える
グランド・スラム・
フォース(スート
オープンの後)
5NT 切り札の内容を聞く 切り札のAKQの内2枚あれば7の台でビッド 4NTを経由しないで5NTをビッドした場合
アンユージュアル
NT
2NT 相手スート以外の
低い方の2スーター
低い方の2スートのうちの長い方をビッド  

8.競り合いのビッド(相手側のビッドに割り込んでビッドすること)
ビッド 点数の範囲 条件
1の台のオーバーコール 8〜15 内容の良い5枚か6枚以上のスート
2の台のオーバーコール 12〜15 同上
1NT オーバーコール 16〜18 平均したハンド 相手側がビッドしたスートにストッパー
ジャンプ・オーバーコール 8以下 内容の良い6枚以上のスート。妨害する目的のビッド
アンユージュアルNT
オーバーコール
通常2NT 相手側のスートを除く1番下の2つのスート(通常DC)が 5枚ずつ以上ある片寄ったハンド。
相手側のビッドを妨害する目的。
テイクアウト・ダブル 12以上 相手側のスートだけ短い平均したハンド
16以上 内容の良い5枚以上のスート。
次の機会に自分のスートをビッド
ダイレクト・キュービッド   自分一人でゲームが出来そうなほど強いハンド

9.パートナーのテイクアウト・ダブルに対するレスポンス

パートナー
のビッド
点数の範囲 条件(ハンドの形) ビッド
テイクアウト・
ダブル
0〜9 相手側のスート以外の一番長いスート(3枚でも可)。弱ければ必ずビッド 他のスート
10〜12 4枚以上のスート 他のスートで一つジャンプ
8〜10 平均したハンド,相手側のスートに
ストッパー
1NT
11〜12 同上 2NT
13〜15 同上 3NT
13〜15以上 ゲームがありそうなハンド キュービッド

10.パートナーがオープンして相手側が競り合いのビッドをした時のレスポンス

相手側のビッド 点数の範囲 条件(ハンドの形) ビッド
オーバーコール 6〜9   パスしても良い
8〜10 4枚以上のスート 他のスートを1の台でビッド
10以上 SHは5枚以上 他のスートを2の台でビッド
6〜10 4枚以上のサポート
SHは3枚)
シングル・レイズ
11〜12 同上 ダブル・レイズ
13〜15 同上 キュービッド
8〜10 平均したハンド,
相手側のスートに ストッパー
1NT
11〜12 同上 2NT
13〜15 同上 3NT
テイクアウト・ダブル 10以上 どんな形のハンドでも リダブル
9以下 パスを含め何をビッドしても リダブル以外