mod_netdub

ネットdeダビング拡張のためのproftpdモジュールです。
このモジュールを組み込むことで、ネットdeダビング対応機種から
PCへのダビングが可能になります。
転送時にフィルターを書ける事が可能なので、on th flyでの16:9の
黒帯クロップ等が可能です。(別途エンコーダが必要)

設定ディレクティブ
●NetDubUserInfo:
ユーザー情報を設定します。
NetDubUserInfo ftpユーザー名 ホスト上でのユーザー名 ディレクトリ

●NetDubNameInfo:
ネットdeダビングでの名前問い合わせの情報です。
NetDubNameInfo グループ名 ホスト名 [reuse_addr]

グループ名はネットdeダビング対応機器がアナウンスするグループ名、
ホスト名はダビング先一覧に出る名前です。
reuse_addrはsambaと共存する場合に指定します。
その場合にはsmb.confの[global]セクションにも
socket options = SO_REUSEPORT=1
を記述してください。


●NetDubDeviceList:
デバイスのリストを指定します。
NetDubDeviceList dev0 dev1 dev2

dev0, dev2はそれぞれHDD1, HDD2, dev1はDVDに対応します。
[フラグ][パス名]で指定します。
意味は以下の通りです。
フラグ
 - : デバイスが存在しない事を表します。パス名を指定しても無視されます。
 + : 転送されたデータからファイル名を取り出します。
     NetDubCpInfoで指定するコード変換が適用されます。
パス名
・パス名が指定された場合はプログラムとして実行します。
  起動されたプログラムの標準入力に転送されたデータが書かれます。
  フラグに+が指定されていた場合は、その名前でファイルを作成し(重複
  する場合は連番が付加されます)、標準出力として割り当てられます。
  +が指定されていない場合はプログラムがファイルをオープンする必要があります。
・パス名が指定されていない場合はファイルへの出力になります。
  フラグに+指定されていた場合は上記と同様に転送データから取り出した
  名前でファイルが作成されます。指定されていない場合はリクエストされた
  名前そのものです。
フラグ、パス名共に空の場合は""で指定します。

例:
・""
  リクエストされたファイル名で格納
・+/usr/local/bin/crop
  /usr/local/bin/cropを実行。cropの標準出力は転送データから
  取り出したファイル名。
・/usr/local/bin/crop
  /usr/local/bin/cropを実行。

●NetDubCpInfo:
  NetDubCpInfo fromコードページ toコードページ
  転送データからファイル名を取り出す場合に行うコード変換の指定。
  iconv(3)にがサポートしているコードが指定可能。
  デフォルトはFrom:CP932, To:UTF-8

●NetDubCharMap:
  NetDubCharMap from to
  ファイル名として使用不可能な文字の置換指定。デフォルトは
  from /\:
  to   .--

●NetDubShutdownCommand:
  NetDubShutdownCommand command_path [args ...]
  「終了後電源を切る(両方)」が指定されていた場合に実行するコマンド。
  設定例
  ・proftpd.confに以下を設定
    NetDubShutdownCommand	/usr/sbin/daemon /usr/bin/lockf -s -t 0 /var/spool/safe_shutdown/lockfile /usr/local/sbin/safe_shutdown /var/spool/safe_shutdown/pids sudo /sbin/shutdown -p now
  ・ディレクトリ/var/spool/safe_shutdownを作成
    NetDubUserInfoで指定したユーザ権限で書き込み可能な事
  ・/sbin/shutdownがパスワード無しで実行できるようsudoを設定
  ・/usr/sbin/safe_shutdownは以下の通り
    #!/bin/sh

    LOCK_DIR="$1"
    shift

    while [ -d "${LOCK_DIR}" ]; do
        sleep 5
    done

    exec "$@"


●付録 16:9にクロップするスクリプト例(自動パワーオフ対応)
mencoderとtexのcmr(Computer Modern Roman)フォントが必要。

#!/bin/sh
PATH=`dirname $0`:$PATH
FONT="/usr/local/lib/X11/fonts/texcm-ttf/cmr10.ttf"

LOCK_DIR="/var/spool/safe_shutdown/pids"
mkdir -p "${LOCK_DIR}/$$" && trap "rmdir ${LOCK_DIR}/$$ ${LOCK_DIR}" 0

mencoder -quiet -ovc lavc -oac copy -vf-pre crop=720:352:0:64 \
         -of mpeg -mpegopts format=dvd:tsaf \
         -lavcopts vcodec=mpeg2video:vbitrate=4600:autoaspect:keyint=15 \
         -font "${FONT}" -cache 8192 - -o -