【MemPsd Ver. 5.6を使った火山性地震の観察(2014年9月10日〜9月27日)】

・地震データは(独)防災科学技術研究所【高感度地震観測網:Hi-net】より取得しています。
・地震の規模などの情報は同サイトの【気象庁一元化処理震源リスト】を参照しています。
・利用した地震波の種類はすべて上下方向速度[m/s]です。

御嶽山から東北東に10km余り離れた地点(N.KADH)における地震データの分析例です。
紫色で示した[8〜16Hz]周波数帯域のパワー値が火山性地震を、緑色[1〜2Hz]が火山性ガス等の移動を示すと考えられます。

@ 2014/09/10 09:51:01.46 D11.8 M0.6 [09:00:00〜09:59:59.99] 最初に観測される比較的大きな地震動。低周波帯域から高周波帯域まで広く分布。



A 2014/09/10 {10:10:55〜10:11:05}[10:00:00〜10:59:59.99] 1Hz近傍の低周波振動の開始頃。15分30秒後にM2.3の地震が発生。



A 2014/09/10 10:26:24.74 D6.7 M2.3 [10:00:00〜10:59:59.99] マグニチュード2.3の地震。



B 2014/09/27 {11:40:45〜11:40:55}[11:00:00〜11:59:59.99] 2Hz近傍の低周波振動の最盛期。11分半ほど後に噴火。



B 2014/09/27 11:52:14.81 D2.4 M0.9 [11:00:00〜11:59:59.99] 噴火を伴い低周波の振動が長く続くが、ピーク時のパワーはAより小さい。