地震は簡単に起こせる(2012年初出、何度か修正)  第二次大戦時、米国が日本に原爆を使う際に「海底の断層に仕掛けて大地震と津波を起こす」という方法が検討された事は、あまり知られていない。  ニュージーランドの外務省が1999年に公開した極秘外交文書には、大戦末期の米軍が、ニュージーランド沖で『プロジェクト・シール』と呼ばれる津波を起こせる“新型爆弾”の実験を繰り返し、最大30メートルを超える津波を発生させたと記録がある。また、2005年に公開された米国の機密文章『地震による対日心理戦争計画』には、1944年に学者を総動員して、日本近海底のどこに“新型爆弾”を仕掛ければ、巨大な津波を起こせるかのシミュレーションを繰り返したとあり、「日本近海の地震プレートをピンポイントで爆破すれば、巨大な津波を発生できる。目標プレートから8キロ以内に爆弾を仕掛ければ、1年以内にターゲット地域で地震を起こし、津波を発生できる」としている。“新型爆弾”とは原子爆弾のことである。  原爆をあからさまに都市の上に落として市民を大量虐殺することに対して、後々問題になるのではという懸念が有ったから(こっそり海底でヤっちゃおうか)であるが、結局、効果の予測がつかない地震よりは確実であるし、「東洋人なら別に大量虐殺しても良いだろう」「放射能の影響を見る人体実験の絶好のチャンス」(←実際に会議で発言された内容)というわけで(日本への原爆投下にアインシュタインなど原爆開発関係者も、一切の強制無しに“合意署名”して)、都市直撃になったのである。1000年前の話ではない、わずか60何年前の話である。  その後、地震兵器について報道が有ったのは、1970年代にソ連が地震兵器を開発し実験に成功したというもので、その際、米ソ間で地震兵器不使用の協定が結ばれている。つまり“米国はとっくに地震兵器を完成していた”ということ。  米国国防省がらみの下記のような実験は、かつて米国本土、ハワイの海底でも行われたことが発表されている(このとき津波が起きて、近くの島が被害に遭った)。単なる地震波の研究にしては、起こす地震のマグネチュードが相当に大きいし(日本が行っている実験に比して100倍以上?)、これらの実験を、米国国防省やイスラエルが行っていることに留意されたい。  現在の米国の核爆弾は、広島・長崎に使用された物よりずっと強力でも辞書の箱に入る程度の大きさであり、海底の断層にしかけることはもちろん、例えばボーリング工事に紛れ込ませて内陸の地底深く埋めることも可能である。21世紀の今や、海底の地形や地下の状態は1970年代より遥かに分かっているし、パソコンレベルでさえ、ここに爆弾を仕掛ければどうなるかというシミュレーションが可能である。つまりデータさえ正確で、適切な爆発物さえ設置できれば、かなりの精度で任意の場所に任意の規模の地震を起こせるワケである。現在その一番正確なデータを持っていて、あらゆる種類の爆発物を持っていて、深海底でボーリング可能な大型潜水艦を所有しているのは米国(だけ?)である。最近はボーリングせずとも、電源コード付だが地底に深く潜れる小ぶりな調査ロボットがあるそうで(?)、のような兵器も可能か?  明石海峡大橋、中国のダム、南米等、この20年ほどの間に大地震が起きた(大きい地震がやたら多いよね、この20年ばかし)内海や内陸部の地域では、必ず米国の特定の建設会社が基礎工事を請け負った部分があることや、後で震源とされた断層は事前には地震を起こすとは考えられていなかったこと、地震直後の近隣の放射能の数値が異様に高かったこと、から某大国政府の地震への関与を疑う者も少なくない。  ともかく現在では、「大国なら凡その規模と場所を指定できる大地震を人為的に起こせる」という事だけは、覚えておいてもらいたい。 IsraeliNationalNews.comの2009年8月25日の記事(の機械翻訳の手直し) イスラエルは地震をシミュレーションすることで波瀾を巻き起こす(IsraelNN.com) 国家インフラストラクチャー省の地球物理学研究所の地震学部門は、木曜日に南ネゲヴで地震のシミュレートを試みる。 米国国防省によって資金提供された実験は、ハワイ大学との共同研究で、イスラエルとその近郊での地震学と音の読み取りを改善する目的の科学研究の一部であり、半径1000km/621マイルに及ぶ。 実験は、大気圏内の音波の理解の向上を目的とする。 科学者は、地震について事前に警告するイスラエルの機器を微調整することが出来る。 測量は、また、キプロス、ギリシャ、フランス、ドイツを含む他の国でも行う。 イスラエルは80トンの起爆性材料の制御爆破を行い、それはマグネチュード3の地震の振動の強度を再現する。 類似した強度の自然の地震は、大衆の知覚無しで、だいたい週1度中東地域で起こる。 実験の結果は、すべての科学コミュニティが利用でき、地震と大気中の音波に於ける科学的研究への追加の寄与になることを期待する。 過去数年間に、地球物理学研究所は、その機材の調整のために数回の地震のシミュレーションを行った。 2004年には、南ネゲヴで32トンの爆薬を爆発させた。 2005年には、南ガラリアのジェズリエル谷のバイトアルファ採石場で20トンの爆破をした。 実験の成功は、イスラエルの地震予知の精度を上げることに有意に貢献した。 元記事 Published originally 8-25-09 at IsraeliNationalNews.com Israel Makes Waves by Simulating an Earthquake (IsraelNN.com) The Seismologic Division of the Ministry of National Infrastructure's Geophysical Institute will attempt to simulate an earthquake in the southern Negev on Thursday. The experiment, financed by the U.S. Defense Department, is a joint project with the University of Hawaii and is part of a scientific project intended to improve seismological and acoustic readings in Israel and its environs, up to a 1,000 km/621 mile radius. The experiment intends to improve the understanding of sound waves in the atmosphere. Scientists will then be able to fine-tune Israel’s seismological equipment to give advance warning of earthquakes. Measurements will also be taken in other countries, including Cyprus, Greece, France, and Germany. Israel will create a controlled explosion of 80 tons of explosive material, which will simulate the intensity of a tremor after an earthquake of Magnitude 3. Natural earthquakes of a similar intensity occur in the Middle East region about once a week, without the public feeling them. The results from the experiment will be available to the entire scientific community and is expected to make an additional contribution to scientific research of sound waves in the atmosphere and earthquakes. In the last few years, the Geophysical Institute has created several earthquake simulations in order to calibrate its equipment. In June 2004, the institute detonated 32 tons of explosives in the southern Negev. In June 2005, the institute detonated 20 tons in the Beit Alfa quarries in the Jezreel Valley south of the Galilee. The success of the experiments has significantly contributed to improving the accuracy of identifying earthquakes in Israel.