キノコバエに関する妄想 (私はこの文中に名を挙げた製品の関係者ではありません) 目次  ・キノコバエの猛威  ・キノコバエ トラップ  ・キノコバエに関する妄想 まとめ ・キノコバエの猛威  10年ほど前から日本中のいたる所で度々大発生している「キノコバエ」。蚊とハエを合わせた姿の“コバエ”ですが、土中に住む幼虫が植物の根や下葉を食害します。数ミリの小さな“ヨトウムシ”だとも言えます。農薬にそこそこ耐性が有り、近年の発生には「生物兵器(注1)」流出説も出ています。農家では大問題になっているようです。  簡単に退治出来れば良いのですが、コバエを誘引して捕まえたり殺虫する製品は、多くが「ノミバエ」「ショウジョウバエ」をメインの対象にしているので(仮に対象害虫にキノコバエと書いていても)キノコバエはあまり寄って来ないようです(?)。有名な“めんつゆトラップ”にも寄らないようです。  貴方の周囲でコバエが発生し、市販の“コバエ誘引駆除製品”に寄って来ない場合は、キノコバエかもしれません。  蚊取り線香でも、6畳の部屋で2〜3本まとめてつけないと死なないタフなキノコバエ。その効果的な駆除方法は、“成虫”の場合“ハエ取りリボン”“ハエ取り粘着シート”といったような商品名の“黄色の粘着テープ”です。100均にもあります。専門家の実験では、青色には誘引されないそうで、黄色でなくてはダメです。  やっかいな土中の“幼虫”には、農家なら劇物の『カルホス微粉剤F』、家庭の屋外なら(超臭い)『オルトランDX粒剤』、室内の鉢植えなら臭いが無く比較的安全な『HJブルースカイ粒剤』といった農薬を土にまけば、かなり減らせるようです。(オルトランやブルースカイで(私の鉢に来た)キノコバエが死ぬ事は確認)  なお、専門家の実験でキノコバエが寄るのは、一位:腐葉土、二位:糞の堆肥、三位:市販の堆肥入り培養土、四位:ピートモス、だったそうです。真砂土、川砂、ひゅうが土、バーミキュライト、パーライト、レカトン(ハイドロボール)、パミスといった鉱物の土だけなら寄って来ません。培養土に堆肥が入っていると来ます(木質の堆肥でも来ます)。 注1.生物兵器とは、人為的に何らかの操作を施した生物(主に微生物、昆虫等)を    使って目的の国に影響を与え、都合よくコントロールする侵略兵器。    例)先進大国Aが途上国Bを支配したい     B国の主要作物に合わせ、あらかじめ弱点を付けたバイオ強力害虫を送る                     ↓       B国の農業が大ピンチになったところに、金と退治の支援を送る                     ↓          B国借金しばり + 大恩着せで、実質A国の支配下    戦闘機一機分のお金で、自国民は一切死なずに、諸外国から何ら非難されずに    途上国を支配できます。お金は5年で取りもどせ、あとは丸儲けです。    某大国が、この生物兵器の研究や実験を、本土ではなく、海外の基地で行って    いるという噂があります。主にアフリカ、南米、日本を含むアジアです。    意図的でなくとも、研究施設から流出することが有ると云われます。    なお、改造昆虫は既に日本でも市販されています。民間一企業に出来る事なら    一国で世界の40%以上の軍事費を使う米軍の研究所では幾らでもバイオ昆虫    やバイオ細菌を作り出せるでしょう    参考:選択交配による遺伝的に飛べないテントウムシ=テントップで害虫退治       農研機構による解説 https://www.naro.affrc.go.jp/publicity_report/press/laboratory/warc/052752.html       メーカーの製品ページ http://www.agrisect.com/naturalenemy/tentop.html ・キノコバエ トラップ  この夏、農家ならぬ素人の私の鉢苗もキノコバエにやられました。腐葉土と堆肥を使わない土には寄って来ないのですが、野菜なので使っていました。私は野菜に農薬を使わずキノコバエを退治したいけれども、単に“粘着”系の駆除製品を鉢の周囲に置くだけだと、十中八九は取り残して土に卵を生まれてしまうので、次回の発生に備えてトラップを考えました。  キノコバエ トラップ案       ┌─┐       │ │ ←黄色のハエ取りシート       │ │       └┼┘   割り箸→ │       ├┼─┤    鉢→ │::←農薬入り腐葉土       └──┘  次回の発生時には、この“腐葉土トラップ”を作って試したいと思います。野菜に腐葉土を(できば堆肥も)使わなければ、このトラップの方に来るだろうという狙いです。野菜に寄らないように、野菜の鉢と少し離れた所に置きます。さてどうなるか ・キノコバエに関する妄想 まとめ  キノコバエとは?  ・この10年日本中で大発生しているコバエ。幼虫が植物の根や下葉を食害する  ・農薬にそこそこ耐性を持っているので、農薬のあまり使えない野菜の強敵  ・普通のコバエ誘引駆除製品には、対象害虫に入っていてもあまりよって来ない  ・鉢植えに腐葉土・堆肥を使うとよって来る  ・ペット/赤ちゃんなど、トイレのしまつをちゃんとすると部屋に来ない  ・しかし、近所で大発生すると、部屋の中までわんさと入ってくる  ・ゴキブリ用殺虫スプレーなら即死だが、空間用の蚊とり製品だと効きづらい  家庭菜園に侵入されたら  ・成虫は市販の小バエ用の黄色い粘着シートを使って激減できる   (専門家の実験で、青色には誘引効果が無いことが確認されている)  ・幼虫は酢や唐辛子の薄め液・牛乳では“死なない”。水中でも数時間生きられる  ・発生源の土に植物が植わっていないなら、土に熱湯をかけて消毒するのが一番  ・植物が植わっている土には、園芸用の土にまく殺虫剤(農薬)を使って退治する  ・野菜などで農薬を使いたくない場合は、鉢の土を入れ替えるしかない  ・他所から来る場合、レモンユーカリ(注2)成分の害虫忌避製品でよって来ない   (が、すでに忌避製品がある付近で成長した個体には、忌避効果が薄い) 注2.レモンユーカリは、既知のハーブ中で最も虫を寄せない成分を含む植物です。    「p−メンタン−3,8−ジオール」という成分を虫が忌避します。各薬品メ    ーカーの天然成分虫除けに使用されています。ヤブ蚊にも効果があります。    レモンユーカリを虫よけに使うには、葉の搾り汁を水で薄めて、あるいはお茶    のようにお湯出しして「肌や衣服にスプレー」するか、アロマのように室内に    成分を漂わせなければなりません。    虫よけ成分が入ったままかは知りませんが、レモンユーカリの精油はアロマと    して市販されています。シトリオドラ(citriodora)という名です    さらにレモンユーカリの葉を土中に混ぜると他の植物の成長を阻害するようで    “天然の雑草除け”にもなるようです↓    『植物たちの静かな戦い 化学物質があやつる生存競争』藤井義晴/著より    「これまでに約三〇〇〇種の植物についてサンドイッチ法で検定した結果、発    芽まで阻害する強い活性をもっていたのは、ユーカリ類やクレオメなどであっ    た。とくにレモンユーカリは、強い発芽・生育阻害が見られた。」    サンドイッチ法は、幾つか厚みの違う寒天に検体の葉を挟んだ上にレタス等の    種をまいて、発芽までの日数や発芽後の根や芽の長さを記録していく方法で、    植物が周囲に影響する物質=アレロパシー研究では最も一般的に行われます。    兵庫県生まれの藤井義晴氏は、京都大学大学院から農林水産省などお上の農業    系の研究所を幾つも経て、現在は東京農工大学大学院教授だそうです。    上に引用の理由から、植物の虫よけとしてレモンユーカリの成分を使う場合は    植物に直接かけてはいけないようです。プラ鉢の外側や周囲にまきましょう。    レモンユーカリは、北緯35度以南なら露地植えでも育ち、“支柱が必須”な    以外は強健で病気や虫もつかず、レモンそのものな香りを出し、ハーブティー    やポプリ用に葉をどんどん取っても育つので“各ご家庭に一本”な木かも?    原産地の豪州では平均20mになる高木ですが、日本の本土では、そこまでは    育たず、幹も太くなりません。さらに“鉢植え化”+“剪定”で無理なく1m    程度に抑えられるようです