VerifyFile 1.5
2つのフォルダー間でファイルが同じであることを確認します。
VerifyFile は二つのフォルダーのファイルの内容が同一であることをチェックするためのツールです。
近年、個人で扱うデータの分量は増加の一途をたどりつつあります。大容量の ハードディスクが安く利用できるようになる一方、高解像度のデジカメ写真や 動画などサイズの大きなデータも増え、個人が管理しなければならないデータ の量は多くなるばかりです。そのため、バックアップなどのデータを失わない ための仕組みへの需要はますます高まりつつあります。
ハードディスクに保存したデータは、時間とともに劣化して読めなくなってし まう可能性が常にあります。このとき特に注意すべきなのは、ハードディスク にはデータが劣化し読み出せなくなった時点でそれを通知するような仕組みは ないということです。実際にデータを読もうとして初めて、それが読めないこ とが分かるというわけです。
業務用のサーバーマシンなどでは RAID によるデータ冗長化の仕組みと共に、 定期的にディスクのデータを読み出してその整合性をチェックするような仕組 みがありますが、個人向け PC ではそのような仕組みはコストと手間の問題が あり、導入への敷居が高いのが実情です。
そのようなことから個人の PC では定期的なバックアップによるデータの保護 がよく行われています。そしてもっとも簡単なバックアップ方法は、保存した いデータと同じサイズの領域をハードディスク上に確保して、xcopy や robocopy といったコマンドでフォルダー構成ごとファイルをコピーしてしま うやり方です。
VerifyFile はこのようにコピーされたデータと元のデータをハードディスク から読み出し、その内容が高い確率で一致することを確認するための手段を 提供します。
VerifyFile には 3 種類の動作モードがあります。
- 単独ベリファイモード 比較元のパスのみを指定すると単独ベリファイモードとなります。 このモードではファイルの中身をすべてバッファーに読み取れることと、 読み取りに成功したデータのサイズがファイルのサイズと等しいことを確 認します。
- 比較ベリファイモード 比較元と比較先の両方のパスを指定すると、比較元のファイルと、それに 対応する比較先のファイルの CRC を計算してそれらが等しいことを確認し ます。
- ストリームモード コマンドライン・ツール robocopy.exe が出力したログをリダイレクトま たはパイプによって読み込ませると、robocopy.exe が更新したファイルに ついてのみ CRC のチェックをおこないます。
VerifyFile a.img b.img
a.img と b.img の CRC を比較します。VerifyFile folder_a
folder_a 以下のすべてのファイルについて、ファイルの中身がバッファーに 読み取れることを確認します。VerifyFile folder_a folder_b
folder_a 以下のすべてのファイルについて、folder_b 以下の 対応するファイルと CRC を比較します。 (folder_a\x.img と folder_b\x.img など。) folder_b 以下にしかないファイルについてはチェックしません。robocopy folder_a folder_b /E /NP /NDL > tmp.txt
VerifyFile /S < tmp.txt
robocopy.exe がfolder_a の内容を folder_b にコピーします。
(robocopy.exe コマンドの動作については別途ヘルプや解説を御覧くださ
い。)
robocopy が更新したファイルについてのみ VerifyFile が CRC のチェック
をおこないます。
■仕様
パス最大文字数 :32,000文字
処理可能な最大ファイルサイズ:OS やファイルシステムによる制限のみ
■検証済み動作環境
Microsoft Windows 7 / Vista / XP
ストリームモードで使用するには robocopy.exe が必要です。
インストールされていない場合でも Microsoft が無料で提供している Resource Kit Tools をインストールすることにより robocopy.exe を使用す ることができます。
必要に応じてインストールして下さい。
■ダウンロード
Vectorサイトのこちらのページからどうぞ。
VerifyFileはフリーソフトです。無料で使用できます。