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コラム「趣味は生涯現役の秘訣!?」

 私の趣味のひとつに電子工作があります。しかし、別に工業系の学校に行ったわけではなく、公立高校の普通科卒という学歴です。それでも、雑誌や書籍の記事などを参考に、見よう見まねでやっているうちに、少しできるようになりました。こうして書籍を出版できたのはCQ出版社の皆様が私を見つけてくれたのがはじまりでしたが、これらは電子工作趣味がなければ実現しなかったことです。

 よく、「趣味を持ちたいけど、大変だ」と言われる方がいらっしゃいます。でも私が思うに、趣味は学問の1つだと思いますし、はじめは技術がなくても、興味があれば自然と技術は身につくものだと思っています。何をするにしても、はじめてやるのは大変ですが、覚えれば一生ものです。これは、商売(例えば商品知識とか)でも同じことが言えるでしょう。ここにほんの一例ですが挙げておきます。

・写真をきれいに撮るのにも知識や経験がいります。
・お花の世話も知識がないと枯らしてしまうこともあります。
・山登りも知識がなければ遭難する可能性もありますし、最悪の場合は命を落とすこともあります。
・スポーツをするにしても、けがをしないための方法があります。
・スポーツ観戦もその場のルールというものがあります。
・アイドル一人追いかけるにしても、そのアイドルがどういう方なのか、またどこで会えるのかがわかっていないとできるものではありません。
・旅行もしかりで、どういう時期に行けば良いかを調べておかなければ楽しさも半減してしまうでしょう。
・アマチュア無線は免許を取得するために国家試験を受けますから、当然その勉強が必要です。

 このように、どんな形であれ、趣味は頭を使うものです。そう考えると、趣味を持つことは、生涯現役の秘訣といえるかもしれません。また趣味は、他人に危害を与えないものであればどんなものでも良いと思います。別に他人に馬鹿にされても、まったく問題ありません。大いに楽しみましょう。

 
 ただし悪い例を2つ紹介しておきます。

 例えばアマチュア無線は、調整不良でテレビなどに電波障害を出してしまうこともありますし、どこかに出かけて移動運用といっても、不用意にアンテナを上げたり、発電機の音をまき散らしたりすれば当然、他の方に迷惑がかかります。

 また、鉄道写真を撮る際に鉄道用地内に入るカメラマンがいますが、これは列車を止めてしまう原因となり(※1)、乗客はもとより、列車を動かしている立場の方にまで多大な迷惑がかかります。もちろん、鉄道用地でなくても私有地に入れば地主さんに迷惑がかかります(※2)。挙げ句の果てに、他人のカメラの前に立って喧嘩になったり、食事のごみを片付けずに帰る輩までいるという話まで聞きます。

これらは、同じ趣味を持つ方々だけでなく、趣味と関係のない方々が困るひとつの例で、こんなのは趣味ではありません。振り返ってみてください。あなたの趣味は、他の方に迷惑をかけていませんか?。一生涯楽しめる大切な趣味ですから、常に周りに気を配りながら、末永く楽しみたいものですね。

 

※1、※2
許可なく鉄道用地内に入ると列車往来危険罪に、また許可なく私有地に入ると住居侵入罪に問われます。これらは、刑法に規定されている重罪です。また、それだけではなく、善良な鉄道愛好家の肩身を狭くします。絶対にやめましょう。

免責につきまして

記事の内容には万全を期しておりますが、万一トラブルがありましても筆者及び出版社は責任を負いかねます。各自の判断でご使用ください。

<2009.-9.-3 公開、2011.-2.-4 更新>