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データファイルの形式

 

データファイルにはフォント作成に必要な記述の他に METAFONT の起動方法,フォ ントの作成ディレクトリ等の指定が出来ます。また, "+#" 以降は行末まで, コメントと認識されます。

データファイルにはキーワードがあります。

FORCE
mfaw は version 2.00 から, 既に存在するフォントは作成しない 仕様になりました。但し, FORCE をデータファイルに記述すると, 既にフォントが存在しても, 強制的に作成します。
MF
METAFONT のコマンドラインイメージを指定します。といっても, こ れだけの説明では分からないと思いますので, 例をあげておきます。
MF virmf &plain \mode:=
MF mf \mode=
尚, このキーワードは省略出来ません。
GATHER_DIR
gather.exe で出力するディレクトリを指定します。 この キーワードを省略した場合は, gather.exeによるアーカイブを行い ません。ディレクトリの最後に は付加しないで下さい。尚, ディ レクトリは既存のものでなくてはなりません。
例: GATHER_DIR a:\tex\pkfont
注意)
このキーワードは Version 2.00 との互換の為に確 保しています。3.0 では意味を持ちません。

TARGET_DIR
pk フォントを生成するディレクトリを指定します。この キーワードは Version 3.0 で新たに追加されました。
TARGET_DIR c:\ptex\texmf\fonts\pk
のように使用します。
10進数数字
METAFONT で指定される \mode と解像度の関係を記述しま す。例えばMEFAFONT の \mode で bitgraph を指定すると 118dpi のフォントを意味しますので
118 bitgraph
と指定します。添付されている fonts.dat には更に
72 mactrue
85 sun
118 bitgraph
160 itoh
180 nec
200 FAX
240 canonlbp
300 cx
360 bjtenex
400 nexthi
600 canonex
が既に定義されていますが, この指定はあくまで, 私の METAFONT の 環境の場合です。個々に環境が異なる場合がありますので(というよ, 確実に私が作成したものが含まれています。), 注意して下さい。
BEGIN_SOURCE
この行以降をフォント情報と認識します。省略はできませ ん。フォントの記述はやや説明が面倒なのですが, いきなり例を見 て下さい。
cmr 10 10m0.5 12 10m2
このように記述すると, cmr10, cmr10(magstep0.5), cmr12, cmr10(magstep2)に展開されます。さらに
cmcsc 10*0.9
は cmcsc10(mag0.9) に展開されます。また, 中にはポイントを示す 数字がファイル名に含まれていない場合もあります。その場合は以下 のように指定して下さい。
ascgrp *1
これでascgrpをmag=1で起動します。つまり, m は magstep を意味し, * は mag を意味します。
: で終了する文字列
: で終了する文字列はラベルを意味します。この ラベルは, MFAW のコマンドラインから渡されるパラメータに影響を 与えます。MFAW でラベル名が指定された場合にはラベルの部分のフォ ントだけを作成します。

キーワードは必ず行頭に記述して下さい。またキーワードとパラメータの間には1個 以上の空白を挿入して下さい。

fonts.dat というサンプルデータを添付しておきましたので, 詳しくはそちらを 参照して下さい。fonts.dat には LaTeX , texinfo, SliTeX, LaTeX2e, ASCII の ascgrp のフォントデータ, を記述しています。



Tadamegu Furukawa
Mon Feb 24 21:20:01 1997