分周レジスタの概要

• I/Oアドレス(LSB):COM1 3f8h, COM2 2f8h, COM3 3e8h, COM4 2e8h
• I/Oアドレス(MSB):COM1 3f9h, COM2 2f9h, COM3 3e9h, COM4 2e9h
• DLAB:1
• 方向:入出力
  • 入力:分周値(通信速度)読み込み
  • 出力:分周値(通信速度)設定

分周レジスタ

• 説明
  RS-232Cの通信速度を決定するためのレジスタです．LSB,MSBを使い， 16ビット(2バイト)で分周値を設定します．以下に分周値と通信速度の関係を 示します．

  分周値と通信速度の関係

  分周値	通信速度(bps)
  0900h	50
  0600h	75
  0300h	150
  0180h	300
  00c0h	600
  0060h	1200
  0030h	2400
  0018h	4800
  000ch	9600
  0006h	19200
  0003h	38400
  0002h	57600
  0001h	115200

  (※)通信速度 = 1843200 / (分周値 × 16) です．

• 注意
  なお，最初に示してあるように，DLABの設定が1の場合でないと， 分周レジスタとして動作しません．DLABの設定に関しては， ライン制御レジスタを参照して下さい．

• 例
  以下にCOM1の通信速度を9600bpsに設定する部分のプログラム例を示します．

  mov	dx,3fbh	;ライン制御レジスタで，DLABを1にする．
  in	al,dx
  or	al,80h
  out	dx,3fbh
  
  mov	dx,3f8h	;通信速度の設定
  mov	ax,000ch
  out	dx,al
  add	dx
  mov	al,ah
  out	dx,al
  
  mov	dx,3fbh	;ライン制御レジスタで，DLABを0に戻す．
  in	al,dx
  and	al,7fh
  out	dx,3fbh