割り込み許可レジスタの概要

• I/Oアドレス:COM1 3f9h, COM2 2f9h, COM3 3e9h, COM4 2e9h
• DLAB:0
• 方向:入出力
  • 入力:割り込み許可状態の読み込み
  • 出力:割り込み許可状態の設定

割り込み許可レジスタレジスタ

• 説明
  モデムステータス，ラインステータス，送信バッファ空，受信データレディ のそれぞれの割り込みの許可状態を設定します． 8ビット(1バイト)で状態を設定します．以下に割り込み許可レジスタの各ビットと その意味を示します．

  割り込み許可レジスタの各ビット

  7	6	5	4	3	2	1	0
  0	0	0	0	*1	*2	*3	*4

  (*1)モデムステータス割り込み設定
  

  • 1:許可
  • 0:不許可
  (*2)ラインステータス割り込み設定
  
  • 1:許可
  • 0:不許可
  (*3)送信レジスタ空割り込み設定
  
  • 1:許可
  • 0:不許可
  (*4)受信データレディ割り込み設定
  
  • 1:許可
  • 0:不許可

  それぞれの割り込みに対する意味と発生タイミングは，以下の通りです．

  割り込みの意味と発生タイミング

  割り込み	意味と発生タイミング
  モデムステータス割り込み	CD,CI,DR,CSが変化した時
  ラインステータス割り込み	フレーミング，パリティ，オーバーランの各エラー，ブレーク信号検出時
  送信レジスタ空割り込み	送信FIFOバッファが空になった時
  受信データレディ割り込み	受信FIFOバッファに設定バイト以上の受信データが溜った時

• 注意
  このレジスタ以外に，モデム制御レジスタにおいても割り込みを許可しないと，割り込みがかかりません．

• 例
  以下にCOM1の受信データレディ割り込みのみを許可する場合のプログラム例を示します．

  mov	dx,3f9h
  mov	al,1
  out	dx,al