ステータスレジスタの概要

• I/Oアドレス:32h
• 方向:入力
  • 入力:RS-232Cの信号線の状況

ステータスレジスタ

• 説明
  RS-232Cの各種信号線のステータスを読み出すことができます． 8ビット(1バイト)で状態が表されています． 以下にラインステータスレジスタの各ビットとその意味を示します．

  ラインステータスレジスタの各ビット

  7	6	5	4	3	2	1	0
  *1	*2	*3	*4	*5	*6	*7	*8

  (*1)DSR信号の状態
  (*2)SYN
  

  • 非同期の場合
    • 0:break信号未検出
    • 1:break信号検出
  • 同期の場合
    • 0:SYNCキャラクタ未検出
    • 1:SYNCキャラクタ検出
  (*3)FE(フレーミングエラー)
  
  • 0:通常
  • 1:フレーミングエラー発生
  (*4)OE(オーバーランエラー)
  
  • 0:通常
  • 1:オーバーランエラー発生
  (*5)PE(パリティエラー)
  
  • 0:通常
  • 1:パリティエラー発生
  (*6)TE
  
  • 0:どちらかの送信バッファにデータあり
  • 1:送信バッファが2つとも空
  (*7)RRDY
  
  • 0:受信データなし
  • 1:受信データあり
  (*8)TRDY
  
  • 0:第2送信バッファにデータあり
  • 1:第2送信バッファが空

  それぞれのエラーの意味は，以下の通りです．

  エラーとその意味

  エラー	意味
  パリティエラー	付加したパリティビットによりエラーが検出された
  オーバーランエラー	CPUがデータを読み出していないうちに，次のデータが到着してしまった
  フレーミングエラー	ストップビットが検出されなかった

• 注意
  8251の送信バッファは，以下に示すように，第1，第2と2つあります． CPUから書き込まれたデータは，2つのバッファを経てRS-232Cへ送信されます．

         CPU
          ↓
    第2送信バッファ
          ↓
    第1送信バッファ
          ↓
     RS-232Cへ送信
  

• 例
  以下にステータスを読み込む部分のプログラム例を示します．

  mov	dx,32h
  in	al,dx	;alレジスタにステータスが入る